オックスフォード通信(227)エジンバラ紀行(3)エジンバラ大学

エジンバラ大学に行ってきました

本当はこの大学のG先生にお会いしたかったのですが予定が合わず大学のみの見学をしてきました。最初に訪れたのが図書館。エジンバラ大学はオックスフォードとは異なりユニバーシティになっているようで全体でひとつの大学のようです。その分、オープンで一体感が感じられます。図書館も近代的で巨大な、私達が想像しやすいものが用意されています。

ビジターの登録をして中にはいるとどの机も学生・院生・研究者で埋め尽くされています。コンピュータのあるところはウインドウズマシンとマックが半々くらいの割合で。同女のラーニングコモンズのようなグループ学習スペースも所々に用意されていたり、ワークショップが常時開催されているのでしょう、特にIT関連の(恐らく)無料コースが用意されているようです。

インフォメーションで教えて頂いた学生会館もまたいい感じです。バーとカフェテリアが合体したような構造になっています。ここにも各自のパソコンを広げた学生の姿が。

日本のラーニングコモンズも図書館も最近では学生で賑わってきていますが、このエジンバラ大学の比ではありません。オックスフォードもそうですがあらためてイギリスの大学が学生によく勉強するように仕向けていることが分かります。

大学は実は街のメインストリートとつながっていて、大通りを歩いて行くとエジンバラ城の前の通りに出て来ました。エジンバラの街では所々でバグパイプを演奏している人を見かけます。

イギリスにありながらエジンバラは独自の文化(言語=ゲール語、音楽、考え方)を保持しているように思います。だからこそ多くの観光客を引きつけるのでしょう。

エジンバラの街を歩きながら、すこし突拍子もありませんが、日本人が目指すべき英語のモデルを見つけたように思います。それはヨーロッパ人の英語です。ヨーロッパでは多くの母語がありますが、それに加えて英語、また近隣の言葉を話します。(このブログは後日書いているのですが)、例えば、ATPファイナルツアーの錦織の試合でであったアンドレは、スロバキア語(母語)、英語、チェコ語、ドイツ語の計4ヵ国語を話します。英語にはそれほどの思い入れも買いかぶりもなくインターネットのようにコミュニケーションのための基盤という感じです。それほど力が入っていないため、失敗してもそれほどガッカリすることもなく、完全でなくても、インターネットが遅くなったり止まったりすることがあるように当たり前のことのように思います。

日本であれば、英語の教師だったら、英文科卒だったら、6年間も英語を学んだのだからと力の入ることが多くありすぎます。その力の入り方は、心理的にネイティブ・スピーカーに対するコンプレックスになっていきます。ヨーロッパの人達の話す英語を見ていて、コンプレックスのかけらも見当たりません。イギリス人が偉いわけではないと思っているようです。

日本人で英語を使う人はどこかでアメリカ人やイギリス人を崇拝してしまうところ、そこまで行かなくても英語のネイティブ・スピーカーが言ったことならそれが正しいとおもってしまうところがないでしょうか。

ひとことで言うと、ヨーロッパの人のように英語を使う、このモデルを掲げて、ヨーロッパの人達がどのように英語を学び、使っているか、ドイツ、フランス、オランダ、スイス、ベルギー、チェコ、オーストリア、スロバキアなどの国で英語をどうやって使っているのかを検討してみると言いように思います。ひと言でいうと、「日本人の英語ー欧米へのコンプレックス」という図式で表すことができるかもしれません。

なぜならいつまで経ってもネイティブ・スピーカーになることはできず、その必要もないからです。逆に、日本語を話す外国人に日本人と寸分違わぬ日本語を話すことを期待することはないでしょう。

逆に、エジンバラのように、私達も独自の固有の文化を保持しながら英語を使いこなす、そのようなことが求められるのではないかと思います。ヨーロッパ人の英語をグローバルリンガフランカとしての英語(EGLF)のモデルにということです。

エジンバラ城の見学の最後に牢獄を見せてもらいましたが、ナポレオン、フランス・アメリカ独立戦争の古来より使われてきた牢獄に見入りました。ここでもエジンバラはヨーロッパのひとつであることを実感します。

日本も世界のひとつであることを実感しながら着々と英語能力を身につけていけばいいと思います。

(2018.11.9)

★今回の教訓:世界遺産の Forth bridge(フォース川にかかる橋)もエジンバラに。わざわざ見に行かなかったが、飛行機からチラリと。このイギリス自体が旅のようなものだが、そこに安住することなくいろいろな場所に出かけることが重要だ。

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オックスフォード通信(226)エジンバラ紀行(2) CranachanとスティーブンソンComments

エジンバラの人は気さくで親切です

旅行をしていてそれほど多くの方と話をするわけではないのですが、でもホテルで、パブで、観光地で少し話をすることがあります。その端々からその人となりが伝わってくるのは面白いものです。

最近はまずホテルに着くと<span class=”deco” style=”color:#FF0000;”>ホテルのスタッフにその街の美味しいレストランを聞くことに</span>しています。そしてなるべくその地方の料理を食べることのできるお店を。その際に料金で高いところから手頃なところまで3つほど教えてもらうと完璧です。

エジンバラでも到着してすぐにホテルに向かい、美味しいランチの店を教えて頂きました。これまでの経験に違わずリーズナブルな料金で(2品どれでも £11といった感じです)エジンバラの美味しいランチを頂くことができました。このテクニックは日本人がバイブルにしている「地球の歩き方」よりも安くて美味しい店に確実にたどり着く方法だと最近は確信しています(9月ウイーン・プラハ・ドイツを訪問した際にももちろん活用しました)。

このお昼をたべたHowiesもまたそのようなお店でした。11:30くらいに行くと12時からなので出直すようにと。でも気になって戻って12時に念のために予約をしておいて良かったです。12時少し前に戻ると日本の人気レストランのように外に人がイスに座って待っています。中に入ると結構広い店内はどんどん人で埋まっていきます。

ここでも店員さんの受け答えがオックスフォードやロンドンよりも親しみがこもったもののように思います。するとビールも料理も美味しく思えるから不思議です。

夜に訪れたDeacon Brodie’s Tavern では更に人情味のある女性店員に会うことができました。この店は予約ができないということだったので、小雨が降る中お店に急ぐと続々と客が入ってきます。1Fがパブで2Fが食事ができるレストランという構造。2Fに行くと40分待ちとその愛嬌のある店員が。14分では?というと強調して40分と。あきらめて帰ろうと思ったのですが、そういえば昔トロントのレストランでよく一杯飲みながら順番が来るのを待っていたことを思い出し、一杯のパブで席を何とか譲ってもらって待つことに。再度2Fに行くとニヤリとしてその店員が40 minutesといいながら日本のレストランであるような順番が来たらブザーで知らせる Pager のようなものを渡してくれます(イギリスで初めてみました)。ビールを飲み始めて待つことなんと5分少々でブザーが鳴ります。2Fにいくとその店員が<span class=”deco” style=”font-weight:bold;”>短い40分だったねえと笑いながら席に案内</span>してくれます。この辺りが旅の面白いところです。

店内には Robert Louis Stevenson の絵がいくつも。聞いてみるとこの店に来ていたかどうは定かではないけれど、この店の近くに住んでいたとのこと。そう Treasure Island (1883) や Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde (1886) で有名なスティーブンソンです。

デザートで勧めてもらったのがクラナカン(Cranachan)というヨーグルトに蜂蜜とウイスキーが少し入ったものです(よく考えるとホテルの朝食のデザートにも似たものがありました。ウイスキーは入っていなかったけれど)。その店員さんにエジンバラは好きですか?と聞いてみると私はエジンバラから少し離れた街の生まれでずっとそこで育った、エジンバラは大きな街ですきではないとのこと。

なるほど、なるほど、と思いながらクランカンを頂きました。

(2018.11.8)

★今回の教訓:訪問するとその街で生まれた作家や作品を読んでみたくなる。その意味では文学は奥深い。私もかすかにスティーブンソンの名前を知っていたからこそ、Tavernでああ、と思うことができたのだろう。そう思うと文学概論などの授業はイヤでも大学生に教え込む必要があるのだろう。ただし、私のような体験談付きで(後日役に立ったよ、と)。f:id:wakazemi:20181108204324j:image

オックスフォード通信(225)エジンバラ紀行(1)

エジンバラに来ています

最近はすっかりEasy Jet での移動です。これまで日本で LCC に乗ってこなかったが不思議なくらいです。飛行機はいつも満席(格安の上に余った席は直前に更に安く売りさばくのだと思います)。LCCの問題点は飛行機に乗るのがゲートから直接ではなく、バスで移動やタラップをあがっていくということくらい(このブログはエジンバラから帰った後に書いているのですが、帰りの飛行機のように雨が降っている場合には、雨よけがあってもある程度は雨の中を歩かなければなりません。でも旅行でもそんなことはザラにあるので私には問題ではありません)。

エジンバラの空港からはトラムでCity Centreに向かいます。オックスフォードやロンドンと異なるのは車掌さんが常駐していてチケットを確認していること(もっともオックスフォードにもロンドンにもトラムはありませんが)。

バスに乗り換えてスーツケースを足下においているとおばさんから「そこに置くのではなくてスーツケース置き場に置くこと」と厳しいご指摘が。イングランド同様、見知らぬ人にも分け隔てなくビシビシと注意されます。これはイギリスの美徳かもしれません。ただおばあさんの英語はかなりスコットランドアクセントがあって2回聞かないと言っていることが分かりませんでした。

バスの中からは壮大なエジンバラ城が。エジンバラやグラスゴーの天気はいつも雨マークの印象がありますが、この日も雨の降った後の曇りの状況。でも山の頂上に鎮座するお城は気品のある感じがしました。

前日朝3時までゼミメンバーのドラフトを読んでいたため睡眠時間50分くらいで飛行機に乗ったためかなり眠かったのですが、ホテルで荷物を預けた後すぐにエジンバラ城に向かい、その途中にある Whiskey Experience というアトラクションに行ってみました。

ここではアミューズメントパーク風に、ウイスキーの作り方から最後は試飲までさせてくれるのですが、そのプレゼンテーションの仕方がイギリスで見た中で完成度が最高のものでした。最初はゴンドラ風のブースに乗ってウイスキーのでき方を見て回り、次にインストラクターが約20名の参加者に説明をしたりしながら、ブレンディングルーム風の部屋で実際に5地域のウイスキーの試飲をさせてくれる。最後にはこの写真のウイスキーのコレクションルームでさらにウイスキーの試飲(ウイスキーグラスお土産のにいただきました)。以前、インバネスを訪問した際にウイスキーの蒸留所でウイスキーの製造過程を見学したのとはまた趣の異なる見学となりました。

街に出てみるとウイスキーショップが至るところにあります。一軒、中に入ってお話を聞いてみるとやはりスコットランドの地域によって例えばスモーキーかどうかなど特徴は大きく異なるそうです。アイラ島(Islay)はスモーキーで有名なところ。試飲させていただくとその特徴がよく分かります。 一本買って帰りたいところですが、今回LCCで手荷物なし(機内持ち込みのみ)できているため、大きな便は飛行機に持ち込みが出来きません(このあたりがLCCの辛いところ。もちろん料金を払って手荷物ありにすればよかったのですが、料金に加えて荷物がターンテーブルからでてくるのを待たなくてはいけません。しかし結果的には帰りの飛行機、行列に並ばず最後の方に搭乗口を通ったため、先に機内に入った乗客の機内で荷物が一杯になってしまったようで、タラップのところで(無料でしたが)荷物を預けさせられました。

これは翌日2日目ですが、昼食の際、ドリンクの欄を見ると、ビール、ワインにならんでウイスキーも。昼からウイスキー?とも思ったのですが、郷に入りては・・・を固く信じているので、注文しようとすると、アイスがいるかどうかと聞いてくれました。オンザロックは日本だけかとお思ったのですがこちらでもそのような飲み方はあるようです(ただ水割りはありません)。

Whiskey Experienceで教えていただいたように、色を見る、匂いを嗅ぐ、グラスを回してウイスキーの筋がどのくらいの太さでできるか見る、味わう、という手順で飲んでみたのですが、お店で注文する際にはへたをすると一気に飲めるくらいの量しか入っていないのでそのチビチビのむというのが難しいようです。

オックスフォードのあるイングランドはエールビールが主流、エジンバラはビールももちろんあるもののとウイスキーが根付いていることを実感しました。

(2018.11.7)

★今回の教訓:街のシンボルは重要だ。エジンバラ城はお城という以上にスコットランド人の精神的シンボルなのだろう。日本でそれにあたるものは何だろう。そのシンボルに歴史がありドラマチックであり多くの人が共感するストーリがあればあるほどその求心力は増すものだ。さながら京大では時計台、同女では栄光館、京都では鴨川といったところか。f:id:wakazemi:20181107145111j:image

オックスフォード通信(224)楽観主義者の悲観

Romanes Lecture: Dr Vint Cerf さんのレクチャーに参加してきました

このレクチャーの中身もそうですが、最初の挨拶にもあったように1892年(日本の明治時代中期)に始まった伝統のレクチャーらしく、講師は2名の大学の杖を持った人が先導し(レクチャーの間中、杖をフロアに立てて聴衆の方に向かっていました)、入場と共に、”Please rise” と全員が起立し、入場が終わると “You may sit” と座らせてもらえるなど格式を感じます(終わりも同様でした)。

シェルドニアン・シアター自体重みを感じる場所ですが、一層という感じがしました。しかも写真は厳禁、素直に指示に従うことにしました。レクチャーが始まるときには最前列に座っていたガウンを着た2名の大学関係者(おそらくどこかの教授)が帽子を取って挨拶をします(レクチャーの終わりにも)。

Dr Vint Cerf はインターネットのCo-Founderという肩書きが示すようにかなりの高齢でしたが、話し方はハッキリして時々ジョークも交えながらの30分間のお話でした。春がヒラリークリントンで(インターネット中継で見ました)その時はヒラリーだから30分で質疑応答もないのかとおもったのですが、このロマンスレクチャー自体がそのような形式のようです。

インターネットの進化の歴史を縦軸に個々の出来事を横軸にした論理的なお話でした。インターネット自体がアメリカで戦争を想定し軍事用コンピュータを接続したところからスタートしたことなど時々年代が聞き取りにくかったのですが、インターネットは約50年間の歴史を持っていることをあらためて実感しました(実際の開始は1980年代ですが)。

なかでも2007年のiPhoneの発売以来、スマートホンのインターネットへの占有率は高まる一方で現在では50%に上ると述べておられました。またあらためて、Cyber-Spaceという言葉について考えるきっかけになりました。SNSをはじめ、現実を投影するひとつの世界が存在しているということです。その中でSNSは、misinformation/disinformationにあふれている、このセキュリティーをどうするのかという話にも言及がありました。またインターネットは電気に依存していることも事実です。電気が使えない状況ではdisasterに陥るというのはコンピュータを自宅以外で使っていると実感するところです。

新しい話というよりは、インターネットを作った伝説の人から直接、これまでの経緯と今後の課題をお聞きしたというところに意義があるのだと思います。オックスフォードならではの「大物」のお話を拝聴した晩となりました。

(2018.11.6)

★今回の教訓:サイバースペース、どこかで(既に?)現実世界と逆転する時代がくるのだろうか。Vint Cerf は自分は楽観的な人間だがインターネットの将来については Not Optimisticと言っておられた。ところで楽観主義者の悲観と悲観主義者の楽観ではどちらが楽観的だろう?f:id:wakazemi:20181106173852j:image

オックスフォード通信(223)i-Seminar 第22回目: 冬合宿の準備

いよいよ今週末は伝統の冬合宿、その準備のセッションとなりました

ワカモトゼミでは3期生よりこの11月の時期に冬合宿と称して(3-4回生の夏合宿は主としてレクレーション [本年度は私が不在でもゼミメンバーでBBQに出かけていました。さすがです]、春合宿は4回生の卒論の準備、そして冬合宿は卒論全体の包括的な発表の場となります)同志社びわこリトリートセンターの特別室をお借りして合宿を行っています。

過去のさまざまな思い出が去来しますが、この冬合宿はどの期も思い出深いものがあります。時期もいい頃で比良山山系の紅葉が綺麗な時期でもあります。

今年はついにiSeminar合宿としてインターネットで私も参加することになっています。センターのWifiは春合宿時に(TAのKさんがよく覚えていてくれました)接続が悪かったため、MacBookのひとつしかないType-C USBのアダプタを購入しました(アマゾンがあるのでイギリスから日本のアマゾンに注文→同志社女子大学事務室に到着→TAのKさんがピックアップといい連携が取れています)。

本日の後半のゼミで試してみましたが、アダプタを付けてもスルーでUSB-Cを通して充電できることがわかりました。また従来から研究室配備の BoseスピーカーにBluetooth経由で接続も確認。

春学期はこのチェックなどに時間がかかりましたが、TAのKさんを中心にゼミメンバーのAさん、Mさんがよく動いてくれるのでテキパキとチェックも進みます。Boseスピーカーの特徴は「時差」です。Apple TVやHDMIと比較して転送に1-2秒の時間がかかるようで、自分が話した音声を一緒に聞く感じがします(Apple TVなどの時には自分の声はエコーのように聞こえることはありません)。多少の問題はありそうですが、何とかびわこリトリートセンターでもiSeminar冬合宿が実施できそうな目処は立ちました。

さて、本日もFacetimeは3度、LINEビデオも3回フリーズしました。少し気恥ずかしいのはフリーズした際に再接続するようにLINEにメッセージを送るのですが(同志社女子大学側はフリーズしていることに気づかない事が多い)、間違って1回前のメッセージのやりとりをしていた人にそのメッセージを送ってしまうことが有ることです。以前はAさん、本日はTAのKさんに送っていたことに後から気づきました。

iSeminarでは教師の役割だけでなく、大げさにいうとディレクターやADの役割も一人でこなさないといけないところが難しく面白いところです。

いよいよゼミは卒論タイトルを決め、天王山のChapter 5(Discussion)に入ります。これが終わると大学は学園祭、EVEです。そこまでに卒論のめどを付けなくてはいけません。

Now is the time! です。

(2018.11.5)

★今回の教訓:人生にはここぞという時があるものです。気合いだけでは乗り切れませんが気合いがなければ乗り切ることもできません。f:id:wakazemi:20181105204413j:image

オックスフォード通信(222)冬の花火、Guy Fawkes Day

公式には5日ですが週末ということもあり金曜・土曜日の晩(11/3/4)に花火が上がっています

Guy Fawkes Day とは1605年にカトリックの復権を狙ってプロテスタントに反旗を翻し、爆弾を仕掛けようとしたGuy Fawkesが逮捕されたのを記念して始まったお祭りだそうです。Guy Fawkesは処刑されたそうですが、このお祭りでは彼を見立てた人形 (effigy) や木の塊に火を付けて燃やすそうです(オックスフォードではSouth Parkでそのお祭りが開かれているようですが寒いのでいくのを止めました)。またこれに合わせて花火がイングランド中で上がるそうです。

フラットは幸い3F(イギリス的には2F)にあるため昨晩も今晩もベランダから花火が上がるのが綺麗に見えました(ちょうど木の葉っぱが落葉して見やすく好都合です)。しかし、妙なお祭りだと思います。花火はいいとして bon fire (たき火)にしてGuy Fawkesが逮捕されたのを祝うとは。

私からするとプロテスタントもカソリックもキリスト教で多少の宗派が異なるだけのように見えるのですが、イギリス国教会のローマカトリックに対する並々ならぬ執念を感じます。しかし考えてみると北アイルランド紛争(20年前の1998年に一応の終結)はプロテスタント(北アイルランド住民)とアイルランド(カトリック)の戦いでもありました。普通に考えると北アイルランド地域はイギリスから独立してアイルランド に併合されるのが筋だと思うのですが、それを許さなかったのが宗派の違いなのでしょう。おなじ宗派の中の違いの方が、仏教とキリスト教のように大きく異なるよりも協力しにくいのは他の枠組みの中でも頻繁に見られるパターンです。

ただおかげで季節外れの花火を楽しむことができました。

花火は日本と同様の打ち上げ花火ですが、やはり連発の技に関しては日本に一日の長があるようです。

ちなみに、Hi, guys! のguyはこのGuy Fawkesに由来するという説があるそうです。

イギリスは折しもBrexit、EUからの脱退を巡って混沌としていますが、その言い出しっぺの張本人のBoris Johnson の人形をこの日、燃やすところもあるようです。

新聞Gardianもクリスマス特集を組んでいました。まあ、本格的な冬の訪れを告げるお祭りなんでしょうね。

(2018.11.4)

★今回の教訓:そういえば外国でみる花火はニュージーランドのお正月以来。花火はどこでみてもいいもの。

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オックスフォード通信(221)Resilience

Resilience(回復力)に関するContinuing Education棟で開催のセミナーに参加してきました

まあ、オックスフォードは行っても行ってもはじめての学部や建物ばかりでスマートフォンの地図を見ていくのですがなかなか行き着きません。本日も余裕を持って出かけたはずなのに到着は1分前でギリギリでした。

アットホームなムードでコーヒーとクッキーを頂きながらのセミナーです。ただトピックが日本が数々の災害からいかにResilience(回復力)を持って復興してきたのかというものだっただけにいつもよりも集中してお話をお聞きしました。

Resilience はsustainability(持続可能性)と並んでいろいろな分野で重要なキーワードになっています。特に環境問題や災害復興の分野では定義は難しいものの(何かとよく似ています)有効なキーワードであると説明されていました。

本日のセミナーには参加していた日本人は私一人だったのでもし誤解があるのなら指摘させていただかないといけないという変なプレッシャーもありました。少し普段とは違うマインドセットになりました。

話は雲仙普賢岳の火砕流の話から始まり、なぜか阪神淡路大震災を飛ばして東日本大震災の話になりました。

恐らくロシア系の研究者で現在はオックスフォードにポストを持っている見識のある研究者だと思うのですが、事象の報告と、建物の復興=Resilienceというやや表層的な見解に終始しているようにも思いました。実際に現地に足を運んで調査をしておられる点は評価できるのですが、なぜ復興したのかという、Resilienceの部分についての見解をもう少しお聞きしたいようにも思いました。

今回、あらためて、私達日本人は世界でも飛び抜けて、火山や地震、災害のの多い国に住んでいることを再認識させられました。併せて債務の飛び抜けて多いことや人口減についても言及されておられました。オックスフォードで日本についてのレクチャーを受けるとは妙な気持ちです。

終わった後、中国からの大学院生2名と地震の怖さはイギリス人には分からないだろうなと話をしていました。逆に言うとイギリスに住んで7ヶ月、やや暑い、11月にしては寒いということはありますが、これと言った災害のないのがイギリスなのだと実感しています。

世界から注目されているからこそ世界の英知を集めたResilienceの在り方が今後も議論されるといいと思います。

(2018.11.3)

★今回の教訓:Resilienceは第二言語習得の分野でも、大学教育においても重要なキーワード。いろいろとインスピレーションが湧く言葉だ。f:id:wakazemi:20181102174625j:image

オックスフォード通信(220)Trade off

経済学部のセミナーに参加してきました

物事には両面あるもので、例えば品物を購入する際にその製品の全体像(Object)を知る方がいいのか、それともその特徴(Attribution)を知る方がいいのか。もちろん、両方知ればいいのですが、時間的制約が有る場合には、どちらかを取ればどちらかを犠牲にしなければなりません。これを一般的に Trade Off(トレードオフの関係)と言っています。

これについて経済的な観点からの確率論のお話でした。全体像は物事の広がり(breadth)であり、特徴はその深層情報(depth)ということができます。久々にお目にかかる、例えば積分のインテグラル(∫)の式など後半は数式のオンパレードで経済ではこのような数式やtheorem(定理)を使って、トレードオフの関係にあるとき、どちらを取るべきかを確率で示すところが興味深かったです。

プレゼンテーションが終わったときはすべての終了時ということで、プレゼンテーションの間に多くの確認の質問が飛び交っていました。文系というよりは理系に近い雰囲気です。またこのセミナーは午後1時スタートだったのですが、なかなか美味しいサンドイッチとコーヒーが無料で提供されていました。

気づくのが遅いと言われそうですが、イギリスのランチタイムは午後12時ではなくて午後1時から2時の間のようです。事務職員の方がランチに出かけるのも午後1時からということが多く、それまでは気のせいかと思っていたのですが、オックスフォードだけかもしれないのですが1時間ずれているようです。

さてこのトレードオフは私の研究する学習者方略においても重要な位置を占める概念です。例えばリスニングでも細かく聞いていると次の話を聞くことが出来ずどこかで見切りを付ける決断=選択をしなければなりません。この、今分からない話を考えるか次の話のために断念するかというのもトレードオフの関係にあります。

私達は日常生活においては経験則でトレードオフに対応してきましたが、本日のセミナーの結論で示されたように、サンプルが少ない場合でxxの状況においてはこちら、サンプル数が多い場合にはこちらと数式で確率が提示されるのは新鮮でした。AIならこのような確率で判断をしてゆくのだと思います。私達も経験則だけでなくこのような確率で判断してもいいのかもしれません。

考えてみると、判断とか決断というのは、ひとつを選択して他のものを切り捨てるトレードオフをしているのだと思います。この点についてはもう少し考えてみたいと思います。

PS. 夕食にオックスフォードのウエストゲートにあるベトナム料理店Phoに行ってきました。Phoは日本のきしめんをラーメン風にしたようで美味しかったです。さすがお米で作った麺は美味です。

(2018.11.2)

★今回の教訓:トレードオフは日本語では「あちら立てれば、こちらが立たぬ」とか二律背反と言われる。

本日は英語英文学科のシェークスピアプロダクションの公演日。Break a leg!f:id:wakazemi:20181101170542j:image

オックスフォード通信(219)Trick or Treat

イギリスの Halloween は控えめです

昨夜はハロウインナイトで自転車で走っていると仮装をした子どもの姿があちらこちらで見かけれられました。多くは親と一緒でしたが中には子ども3人くらいで歩いている姿も見うけられました。恐らく、”Trick or Treet” と各家を回っていったのだと思います。

ただ面白いのでは、2-3日前からテレビでも、子ども達が回ってきてもいい家庭には、”Hello, trick or treat welcome here” 来て欲しくない家庭には、”Sorry, no trick or treating here” のポスターを貼りましょうというCMが流れていました(TVのニュースだったかもしれません)。

このハロウインというと26年前にアメリカで起きた痛ましい服部君事件を思い起こします。このTrick or Treat は地域が安全でないとできない行事だとあらためて思います。昨夜のように小さな子ども達だけで歩いて回れるというのはイギリスというよりはオックスフォードが住みやすい街である証拠なのでしょう。

私が見ていないだけかもしれませんが、こと大学生に限るとオックスフォード大の学生が仮装をして街を歩いているという姿は見かけませんでした。カレッジの中ではそのような行事が行われているのかもしれませんが(Halloween Dinnerというカレッジディナーが組まれているところもあったようです)。

昨日は午後は半日の博士論文のワークショップに参加してきました。私以外の15名ほどは博士課程の大学院生で、博論のタイムラインや気をつけなければならないことについて真剣かつリラックスムードの議論が展開されていて私も楽しく3時間を過ごさせていただきました。同志社女子大学大学院でもオリエンテーションやコロキアムを通して論文の書き方についてのガイダンスが開かれていますが、いろいろな学部・学科から参加者が集まっての議論も興味深いものがありました。会場が化学学部であったこともあり私以外は100%理系のみなさんでした。

ただ理系といえどもデータだけでなく言語で書かなければならず、冗長性を排除していかにクリアに書くのかという議論は重要だと思いました。

いよいよ11月。オックスフォードは秋の深まりというよりは冬が深まっていく感じです。雪こそ降っていませんが、2日前にはベランダにある鉢植えに溜まった水が凍っていました。頭は凍らないように柔軟に行きたいと思います。

(2018.11.1)

★今回の教訓:昨日集まった博士課程の大学院生の中からいつの日にかノーベル賞を取る人もでてくるのだろう。

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オックスフォード通信(218)時差とサマータイム

現在日本とイギリスには9時間の時差があります

先週の土曜日までは8時間でしたが、サマータイムも終了し9時間の時差となっています。この日本との大きな時差は例えば飛行機でこちらに来る際には時差ぼけ(Jet lag)になりますし、iSeminarを実施する際にもゼミ開始時の日本時間午後3時がオックスフォードでは午前6時となって多少辛いものもあります。

ただ、コインの裏表のようにしんどいことの裏にはいいこともあります。例えば、ゼミメンバーの卒論のドラフトを読んでいますが、彼女達が夜の12時に同期すれば、それはこちらで午後3時ですので、夜に読んでフィードバックを深夜12時までに送れば(同期)彼女達が朝起きた際には手元に届いていることになります。つまりこの時差を上手く使えば24時間時間が途切れることなく有効に使えることになるわけです。

もちろん、ビジネスの世界でもこの時差は上手く使われていて、企業のカスタマーセンターがアメリカと9時間半の時差があるインドにおいてあることがよくあります。すると夜のカスタマーサポートは無理することなく可能となります(昼はアメリカに切り替える)。

この時差の有効活用はたまたま私が今、イギリスにいるからできることですが、日本にいても大学関係者やアカデミックの世界で利用することはできないでしょうか。恐らく、考えてみるとあるはずだと思っています。

ひとの人生は退職が60才~65才、その後の余生が日本人で平均20年くらい。この時差を使えば2倍にはなりませんが、1.5倍くらいにはなりそうです。

明日はゼミメンバーはスポーツフェスティバルに参加します。私がいなくても締めのコンパまで自分達で企画するなど、ゼミとしての成長は着実です。世の中に、スポフェスなんてと思っている人がいるかもしれませんが、その証拠に企業でも企業内運動会などをいまだに実施しているところが多いです。大学時代にスポフェスのような行事に参加しないで、企業に入ってからできるでしょうか。

別にそのために参加するわけでありませんが、秋の一日、卒論や授業のことを忘れて思いっきりからだを動かすことは健康的だと思います。

ゼミメンバーの皆さん、どうぞ楽しい一日を過ごして下さい。

(2018.10.31)

★今回の教訓:今日のセミナーで語られていた、完璧な真実は必ずしも有用でなく、完璧に有用なものは必ずしも真実でないということばは重みがある。冒頭に311フクシマの原発事故が引用されていた。
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オックスフォード通信(217) i-Seminar 第21回目: データ分析結果発表

Chapter 3 & 4のプレゼンテーション後半戦でした

本日は15分くらい前に接続を完了して頂き(ありがとうございます)準備万端だったのですが、ゼミが始まっていざというところで、Facetime がフリーズ。その後何度か同じ状況(接続→しばらくするとフィリーズ→接続)が続いたため、LINEビデオに切り替えてのゼミとなりました。

LINEビデオでもBluetoothイヤホン(Air Pods)も使えることもわかり、その後は何度かフリーズしましたが、LINEの場合にはすべてがフリーズするのではなく、映像が消えて音声のみになる→接続を維持したまま映像を復活することができることが分かりました(今日だけのことかもしれません)。

さて、本日でChapter 4「データ分析結果)の発表が全員終わったのですが、過去のゼミの中で最もペースが速い状況です。過去最もスムーズに進めることができた16期生のペースも上回っています。これは私が日本にて普通にゼミを行っていたらこうはなっていなかったかもしれません。双方(ゼミメンバー・教員)にある程度の危機感がいつもあるのでいいペースで進めることができているのかもしれません。甘えがなくなり集中できているのかもしれません。厳しい状況の方がうまくいくとは人生面白いものです。

夕刻は教育学部のM先生の教授昇進記念セミナーに参加してきたのですが、統計についての包括的なお話をお聞きすることができて、また目が少し開いたように思います。ゼミでも丁度SPSSを使いながらデータ分析を進めていますが、このような統計リテラシーは英語と並んで必須のものになるのかもしれません。

記述統計から見えてくるものは多くあります。また相関関係は強力な手法です。M先生のプレゼンテーションの中でも相関関係が取り上げられていました。最も、こちらは学習努力とタスクの難しさについての時系列の個人内変化の相関でしたが。

ゼミに話を戻します。後半はいつも通り質疑応答とインターネットワークショップでした (iWorkshopと呼べるかな)。説明する内容をパワーポイントファイルとして(こちらはKeynoteではなくてあえてPowerpoint)Dropboxで共有をしておいて、TAのK先生に操作をしてもらいながらこちらは自分のコンピュータ内の同じPowerpointファイルを見ながら説明するというもの。助かるのは、TAのK先生が重要事項をホワイトボードに書き込んでくれるところです。Pagesの共有ファイルでもできるのですが、パワーポイントとPages2つを同時にプロジェクタで映すのはすこし厳しいところです。

ここでゼミメンバーが(そうしていると思うのですが)、ラップトップで自分のデータについて同じ作業を進めてくれると本当にiWorkshopと言えるのですがそこまでは到達できていないかもしれません(未確認)。

ゼミの最後には今週末に開催される第68回シェークスピアプロダクションメンバーを応援する姿も。友情が感じられる美しい光景でした。いいゼミに成長しています。

(2018.10.30)

★今回の教訓:iSeminarとしてはほぼ完成か。問題は学外でのiSeminar。11月第2週の同志社びわこリトリートセンターでの冬合宿で iSeminarが実現するかどうか。イマジネーションの問題か。

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オックスフォード通信(216)晩秋のCotswolds

グロスターシャー州のBourton-on-the-Water(バートン-オン-ザ-ウォーター)までドライブしてきました

オックスフォード自体は蜂蜜色の昔ながらの壁を基調とする家々が点在する、いわゆるコッツウォルズと呼ばれる田園地帯には含まれていないのですが、車で30分くらい走ると、小さな村のどこかに行くことができるところに位置しています。

本日は午後から天気がよくなってきたのでガソリンを入れる必要もあったので、A40をひたすら西に約40分走ったところにあるBourton-on-the-Waterに行ってきました。今私が乗らせていただいている車は21世紀初頭に制作されたものなのです。安定感はあるものの加速はあまり良くなく、70マイル/h(時速約110km)を超えると少しハンドルに振動が感じられるようになるので、なるべく60マイル(時速約100km)くらいで走るようにしているのですが、片側2車線の場合いはどんどん抜かされてゆきます。このスピードで一緒に走ってくれるのはトラックか後ろにキャンピングカーを連結した車くらいです(昨日のように雨の夜にはこのタイプの車が前を走ってくれるとついて行くことができるので目が楽です。おまけに車のテールランプが上にも付いているので、それに合わせてハンドルを自然に操作することができます。バスは駄目です。猛スピードで走って行きます)。イギリス人のスピード狂にはついてゆけません。もっとも道はほぼ真っ直ぐでトンネルもラウンドアバウトのせいでほぼ信号もありませんのでスピードは出ます。

今日はA40のBurfordを少し超えたところから北にハンドルを切り、丘陵地帯を20分くらい走りました。恐らく北海道を走っているような雄大な風景が目の前に次々に現れてきました。なだらかな丘、紅葉した木々、コッツウォルズの優しい黄色い家々。運転しているのでじっと凝視はできませんが、美しい自然の中をドライブすることは人を幸せな気持ちにしてくれるものです。

折しも、今日は昨年天界に帰った父の命日。運転しながら父との思い出が頭の中にどんどん浮かんできました。美しい自然が呼び起こしてくれたのかもしれませんが、父の懐かしい声が聞こえるようでした。年老いてからはそれほどたいした話はしていなかったかもしれませんが、父に話をすることがどれほど重要であったのか、今になって再認識しています。「まあ、元気で頑張りなさい。」という言葉にどれほど励まされてきたか分かりません。

Bourton-on-the-Waterは以前一度訪れているのですが、観光客は減ったと言ってもかなりの人ででした。カフェも一杯で、以前と同じレストランでSunday Roast、今回はラムで試してみました。晩ご飯がいらないくらい(食べましたが)の量です。

美しい自然の中で豊かな時間をすごすことができた日曜日になりました。

PS. そういえば、土曜日の深夜にサマータイム(Daylight Savings Time)が修了し、時間が元の時間に戻りました。つまり、1時間進めていたものを戻すことになりました。この作業は午前2時に行われ、午前1:59の次がもう一度午前1時になりました。このようなことに変な興味を持つ性分なので起きてじっと見ていました。SONYのラジオ型時計は自動で、携帯も、パソコンも自動で時間が修正されていました。SEIKOの腕時計は電波修正がイギリスではできないので手動、そしてフラットの暖房用ガスのタイマーがなぜか修正されず(触ると壊れそうなのでそのままにしてあります)。今日は1時間遅くまで寝ることができたのですが、朝はいつもよりも明るく、夕方はいつもよりも早く暗くなりました。日本との時差も1時間広がって+9時間となりました。明日は早起きです。

PS. ガソリンは133.9のように大きく金額表示がしてありますが、これは1リッターあたり、133.9 penceということです。リッター約200円ということですね。日本に比べると割高です。

(2018.10.29)

★今回の教訓:車を譲って頂いたK先生は毎週末コッツウォルズに出かけていたとおっしゃっておられた。その気持ちが分かるような。

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オックスフォード通信(215)Match Day: ヨシダとムトウ

サウザンプトン (Southampton) までサッカー・プレミアリーグの試合を見に行ってきました

オックスフォードから真南に南下すること約2時間、イギリスの港町サウザンプトンがあります。本日ここで、Southampton 対 New Castle の試合が開催されました。ホームのサウザンプトン には吉田麻也、ニューキャッスルには武藤 嘉紀、日本人対決が実現するかと話題になり、ロンドンからも3台のJALパックのバスがやってきていました。

残念ながら吉田の出番はなく、武藤もシュートチャンスはあるものの、両チーム無得点で試合は終わりました。

しかしこのフットボール(イギリスではサッカーとは言わない。ラグビーはrugby又はrugby football)をイギリスの人、特に男性と男子の子どもがどれほど愛し、その愛が世代を超えて世襲されているのかを感じることができました。フットボールは車の運転とならんでイギリス人が無邪気に本性を現すことのできるところかもしれません。

大きな声援。サウザンプトンは聖者が待ちにやって来たのメロディーの “We March On” をチャンスで大合唱、負けじとアウェイのニューキャスルも大声援なりブーイングなり、この観客の盛り上がりを見るだけでも価値があると思います。

警備も厳重で10M毎くらいに一人ずつセキュリティーの人がいて(1時間くらいで交替)暴れるひとがいないかどうか目を光らせています。私の席は最前列だったのですが(グラウンドレベル、選手の姿はよく見えましたが、試合の成り行きは上の席の方がいいようです。雨の傘もありますし)、6席くらい右横のおじさんが相手チームに罵声を浴びせたり、大声で叫んでいましたがのでずっと厳しい目で見られていました。またアウェイチームの応援席周辺には厳重に警備の人が配置されていました。

現在サウザンプトンが16位/20位中、ニューキャスルが最下位など関係ありません。特にお客さんのホームのサウザンプトンへの愛情はすごいものがあります。これをお父さんと見に来たら位一度でフットボールファンになることでしょう。

私の横の親子連れは珍しく、男の子ではありませんでしたが(お父さんと娘さん)、最初はつまらなそうにビデオゲームをしていたお嬢さんも途中から観客と一緒に叫んでいました。

吉田は試合にこそ出場の機会はありませんでしたが、練習のアップではその存在感を見せてくれました。サッカーはあまり詳しくありませんが、世界最高峰のひとつのイギリス・プレミアリーグで2人の日本人が堂々と活躍している姿は輝いて見えました。どれほどのプレッシャーがあり、どれほどの競争があるか想像に難くありませんが、世界最高峰のリーグで2人とも堂々とした姿を見せてくれていたと思います。

それにしてもサウザンプトンの “We March On” はいい歌声でした。無条件で地元のチームを応援する何万の人達。自チームがチャンスではやんややんやの大声援を送り、見方が危なくなったり、ボールが判定で相手チームに渡るとブーイングを送るのは単純で気持ちがいいものです。

帰りは車はサウザンプトン市内は大渋滞(駐車場は幸いにスタジアムの真向かいに £10で駐めることができました)、また雨になりオックスフォードに帰ってきたのは午後8時過ぎになりましたが、いい試合を見せて頂きすがすがしい気持ちになりました。

(2018.10.28)

★今回の教訓:世界を股にかけて活躍する日本人の姿を見ると自然と勇気が湧いてくる。いよいよサマータイム(Daylight Savings Time)も今晩で終わり。明日から日本との時差が+1の9時間に。土曜日の晩は1時間長い。f:id:wakazemi:20181027153234j:image

オックスフォード通信(214)大学の教員のしごと

大学教員の最大の任務はやはり研究にあると思います

これはオックスフォード大学にてつくづく思うところです。世間の常識からは少し距離を置き、冷静に研究テーマを追いかける時、最終的には世の人々へ貢献できるものが見つかるのではないかと思います。

その研究は平凡でいいとおもうのですが、何か「あっと」思わせるものがないといけないと思います。それは結果が画期的とかそういうことでなくても、こんなしょうもない様なテーマについてよく何十年も時間とお金をかけて研究し続けているよな、というような研究への執念でもいいと思うのです。その研究にかける「意気込み」を感じられれたときに、その研究は多くの研究者の心を打つのだと思います。

オックスフォード大学の研究の多くはそのような「基礎的」かつ「オーソドックス」なものが多く、それを丁寧に積み上げている印象があります。もちろん、それを可能にするような多くの時間が教員に与えられていることは事実ですが、その時間を有意義に使っていることも事実です。

今夕は大手某報道機関で記者として活躍しておられるPさんのセミナーに参加してきました。報道には誤報 (misinformation)や誤解(misinterpretation)が付きものだがそれにどのように対処するのかという議論が中心でした。また政治家の場合にはpublicとprivateの区別も付きにくい点も指摘しておられました。特に、印刷した新聞であれば訂正も出すことができますが、digital 媒体での配布の場合にはそのスケールもスピードも大きく速すぎるので訂正が事実上不可能となります。

今回は報道する側からの議論でしたが、それを受け取る側のliteracyも重要になってくると思います。議論にもありましたが、easy to make mistakesと同時に私達もeasily believeという傾向があります。特に大学生は携帯の情報を過信する傾向にあると思います。今後も議論の俎上にのぼるトピックであると思います。

最後に司会者が述べておられた、contemplate(思案する)ばかりでなくact(行動)しながら考えているところに勇気づけられる(I am encouraged)という点もこころに刻みたいと思います。

PS. オックスフォードはすっかり冬になった感じです。ついに手袋をはめるようになりました。マフラーも準備。

(2018.10.27)

★今回の教訓:今日は久々(?)に18期生の卒論のドラフトを読んだ(すいません、ペースを上げます)。第4章のデータ分析は大枠は共通にしておき、そこからtrial and errorによって修正してゆくしかないだろう。f:id:wakazemi:20181026182515j:image

オックスフォード通信(213)Oxford University が世界一の秘密(11)

オックスフォードでは一日にどのくらいのセミナーが開催されているのでしょう

春のTrinity学期は学年の終わりということもあったのでしょうが、セミナーはそれほど多くなかったように思います。または私自身がイギリスの生活に慣れていなかったので見逃していたのかもしれません。

いずれにしてもこの10月からはじまった Michaelmas Term は午前、ランチタイム、午後と各学部や研究所で多くの興味深いセミナーが開催されています。本日は、午前中はボードリアンライブラリー主催の論文のデジタル化とコピーライトについてのワークショップ、ランチタイムは実験心理学部主催の遺伝マーカーと疾病との関係についての研究の在り方について、夕刻は環境地理学部主催のエコシステムについてのセミナーとはじめて1日に3つのセミナーに参加しました。

それぞれ私の研究に直接関係ないのと同時に研究へのインスピレーションがいろいろと湧いてくるワクワクするセミナーばかりでした。このような環境の中で同僚の発表を聞いたり、発表したりとする中で、新たな tipping point(転機)がやってくるのは自然なことだと思います。研究が立ち止まることなく自然と進んでゆくのだと思います。

午前中のデジタル論文のワークショップでは2007年からオックスフォードで Open Access プロジェクトがはじまり現在ではイギリスで博士論文を執筆した場合には印刷物と同時にデジタル版の提出が義務づけられているとのことです。その中で今年3月に逝去されたStephen Hawking の博士論文もCambridge大学がインターネット上で全文公開に踏み切っています。1 2 。実際に British Library EThOS (e-theses online service) 上でキーワードで検索してみると論文がそのままネット上で読めるものがあります(全部ではありません。著者自身に許諾を求めて許可が得られたら読めるものや論文のコピーをスキャンしてpdfを送ってもらうものなど[有料、かなり高額])様々)。このインパクトは大きいです。

本日のワークショップでも話されていましたが、公開することによって、多くの人に読んでもらい、引用してもらうなど論文の研究価値が高まる可能性があるとのことです。日本でもレポジトリーで論文を各大学が公開していますが、博士論文まではしていないと思います。これはイギリスの方が10歩くらい進んでいると思います。

セミナーのメモはすべて一冊のノートに必ず見開き2ページ以内に収まるように取っています。ランチタイムセミナーのDrothy教授は自分の学部卒業から現在に至るまでの経緯を1枚のスライドでお話になっていましたし、夕刻のMalhi教授のエコシステムはエルニーニョ現象だけでなく地球環境の過去と未来を現在を起点に考えるなど発想が優れていると思いました。

そりゃ、このような話を自転車で10分くらいの距離を移動すれば自由に聞くことが出来るというは研究への刺激という点は大きなメリットだと思います。さすが世界一です。

京都もコンソーシアム京都に京大が入らないとかせこいことを言っていないで、京都中の大学がこのような公開セミナーを毎日開くような度量の広さを示してゆくときに来ていると思います。京都市が財政的なバックアップをすれば10年も経てば京都中の大学の研究レベルが向上しより多くの学生が集まることによって元が取れると思います。

論文のインターネット公開とこのセミナー、実は「そのこころ」は同じなように思います。研究内容を惜しげもなく公開することによって、より多くの研究者とネットワークができると同時にその研究が引用される機会が多くなるはずです。

Open Access この姿勢をオックスフォード大学全体として採用しているところにこの大学の強みがあるように思います。

(2018.10.26)

★今回の教訓:Hawkins博士の自筆の博士論文から伝わってくるものは大きい。f:id:wakazemi:20181025130417j:image

オックスフォード通信(212)ヘイトクライムとソーシャルメディア

オックスフォードにはインターネット・インスティテュートがあります

ここはオックスフォード大学では比較的新しい学部で21世紀になってから創設されました。本日はソーシャルメディアとヘイトクライムに関係があるのかどうかというセミナーに参加してきました。

最初に参加しようと思ったときにはまずこの場所がなかなか分かりませんでした。マップで見るとシティーセンターに非常に近いところですが、それらしき建物がありません。オックスフォード大学の公開セミナーで大変なのは本当にいろいろな場所で開催されるのでその場所になかなかたどり着かないことです。結果的にこのインターネット・インスティテュートは一見、誰かのフラットのような玄関が入り口になっていました。

他のセミナーと異なるのは会場が狭いせいか必ず事前登録が必要で入り口できちんと氏名確認がなされるところです。本日のセミナーはタイトルが示す通り、関心が高く、別室にまでテレビ中継されていました。

昼のセミナーは経済学部で台湾の大学教授、このインターネットセミナーはイギリスの Warwick大学所属ですがドイツ出身の先生です。それぞれ特徴のある英語を話されますが、英語がグローバルリンガフランカとして機能していることを実感します。

ヘイトクライムについては、ドイツにおける研究とアメリカにおける研究の2本立てになっていました。ドイツにおいてはFacebookに参加していることが、アメリカにおいてはTwitterに参加していることが、それぞれ反移民のサイトからの発信、トランプ大統領の反イスラムについての発信が実際のヘイトクライムの発生に影響を及ぼしているのかについての相関関係を利用した分析でした。ドイツにおいては相関あり、アメリカにおいては相関なしという結果ですが、結果以上にこの研究の着眼点が面白いと思いました。また、相関関係なので因果関係に言及できないところですが、ソーシャルメディアがヘイトクライムを誘発しているというよりは、ヘイトクライムがあるとソーシャルメディアの発信が増える可能性があるのではないかという点も興味をそそられました。

人間の行動に関することはあらゆることが研究対象になると実感することができます。

一見、現在の私の研究に関係ないように見えるところもありますが、気づきがあるということは、氷山の下の部分か上の部分かは分かりませんが、必ず関連してくるのだと思います。

また今日は教育学部の日本人新大学院生のAさんともお話する機会がありました。入学されたところですがもうResearch Questionを決めなければとおっしゃっておられました。研究のスタートは何かと大変ですが、一方でワクワクするものです。Aさんの目も輝いていました。

(2018.10.25)

★今回の教訓:インターネットはこれからますます研究対象となることだろう。

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オックスフォード通信(209)慣れることとスキルの関係

車の運転に慣れてきました

イギリスでの生活も半年を超えてくると自分の中でのいろいろな変化に気づきます。到着当初はオックスフォードの石造りの建物に一々感動してましたが今では日本の木と紙で作った家の方が温かみを感じるように思います。

異文化としての車の運転や食生活にも随分慣れてきました。車の運転については何度も書いていますが、ラウンドアバウトのパターンが体の一部なって、自然と(自動的に)手や足が動くようになってきました。パブでのしきたりもすっかり理解できるようになりました(考えてみるとどのパブもパターンが一緒です)。イギリスでの食べものも客観的に見ることができるようになってきました。特にイギリスの食べものが特段美味しいわけでもありません(日本の方が美味しいと思いますが)。

イギリス英語も単語や発音の違いに戸惑っていましたが、まだすっかりとはいきませんがずいぶん波長が合ってきたように思います。

大学での顔見知りの人も増えてきてこのイギリスに住んでいることを実感できるようになってきました。

何事にも「慣れ」というものがありますが、この慣れには「時間」が必要であると実感しています。慣れるとスキルが向上するのだと思いますが、異文化への適応の時間を短縮する方法はないのでしょうか?

例えば、英語の4スキルのなかで「慣れ」が一番重要な部分を占めるのがリスニングだと思います。リスニングの慣れとは、それまで少し時間をかけて考えていたことが考えずに自然と理解できるようになる事だと思います。これには、海外生活では時間、つまり英語を聞いた時間が大きく影響します。今考えているのはこの時間を短縮する方法はないかということです。

日本では日々の生活で英語を使うことはありませんので結果的には「時間切れ」で英語学習が終了してしまうことが多くあると思います。従来型のひたすら聞くという方法ではなくて、listening を Accelerate する方法は無いものかと思っています。あと半年弱の生活と研究の中でその「Tips」を見つけたいと思っています。

もうすぐ Halloween のシーズン、スーパーマーケットにも大きなカボチャが目に付くようになってきました。

PS. 今日は Abington で買い物のついでに Sunday Roastを食べてきました。これまでで最も機嫌が悪そうな女性がレジをしていました。ローストは美味でした。

(2018.10.22)

★今回の教訓:10/22は時代祭と鞍馬の火祭。火祭りは今年は中止と。来年は是非ゼミメンバーと一緒に見に来たい。
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FAQ: Wakamoto Seminar(若ゼミ)についての疑問にお答えします

Wakazemi FAQ 
~18期から後輩に向けてのメッセージ~
若ゼミのことがすごくよくわかる質問集です。

11.12 (3-4.30pm: S506)
若ゼミOpen Seminar を開催しました。
多数のご来場をありがとうございました。
当日の様子はゼミインスタグラムでご覧下さい。


①授業編

Q1. 普段の授業はどんな風に進めるの?
A1. 基本的に毎回2人1組でプレゼンをします。内容はテキストの定められた部分を読み、その論文や議題についてです。プレゼンの前にエントリーをグループで読み合い、軽くコメントを記入する方法で授業を進めていきます。

Q2. エントリーって?
A2. エントリーとは、言語習得についての論文を読み、そのテーマに従って自身の意見を述べたり、英語学習を振り返ったりするエッセイです!英語で約500words書きます。

Q3. そもそもどんなことを学んでいるの?
A3.
応用言語学の分野、特にいろんな第二言語習得の方法(大事なのはインプット?アウトプット?インタラクション?)について考えたり、自分の性格(内向的or外向的)がどのように英語学習に関わっているのかなどを、論文を読んだり、ディスカッションをしたりしながら学んでいます。発見が多くとても面白い分野です!自己分析にもつながり、就活の際に活かすことができたという人もいます!

Q4. 英語が話せる自信がないけど大丈夫?
A4.
大丈夫!ゼミは、ほぼすべて英語で行われ、必ず英語で話す機会があります。だからゼミ内で力がつきます!コーチ (※) をはじめみんなが英語で言いたいことをフォローしてくれるので大丈夫!実際私もみんなに助けてもらってるよ〜!分からないところはコーチに直接質問したり、メンバーに聞いたりすることで解決できるはずです!

※ コーチ(coach)とは…
アクティブで好奇心と向上心がものすごい、若本夏美先生のことです。ゼミの主体は学生メンバーであることから、ゼミの中では若本先生のことを〝コーチ(coach)〟と呼びます。(初めは戸惑いますが、すぐに慣れます笑)ゼミ生のことを温かく見守りサポートしてくださいます。

Q5. 課題は多い?
A5. エントリーやプレゼンなど、他のゼミに比べて多いかもしれません。ですが、時間の使い方が上手くなるし、1つ1つを達成した時の充実感や、新しいことをどんどん学ぶ楽しさは本当にこのゼミでしか味わえないと思います!みんなでラーコモに集まって焦ってやったりしながら(笑)、必ずやり遂げることは出来るので無理だと諦める必要は全くないです!


②イベント編(合宿、スポフェス、EVE祭、など)

Q6. イベントやプロジェクトに強制参加ってほんと?
A6.
ほんとです(笑)でも メンバーの良いところを知れる良い機会にもなるし、助け合ったり励まし合ったりしながらやっていけば、とても良い思い出になります♩めんどくさいと思う人もいるかもしれませんが、ゼミの仲をさらに深めるチャンスです!

Q7. 合宿は何をするの?勉強ばっかり?
A7.
3年の夏の合宿は、10分のポスタープレゼンテーションをしました!が、それ以外は本気で遊んでいました!(花火、BBQ、スイカ割り、けいどろ、ビーチバレーなど)

3年の冬の合宿は、1日目の夜、2日目の朝以外は正直のところ勉強ばっかり(質問紙の作り方、論文の読み方、春学期で行うプレゼンの仕方など)でした。が、合宿係が考えてくれたレクや、飲み会の楽しい思い出が強くて、つらかったのを忘れました(笑)
4年の冬合宿では、毎年恒例の一人30分プレゼンテーション(卒業研究について)が待っています。私たちもまだ経験していないので、どれほどつらいのかわからないですが、スタディーグループをはじめ、みんなで力を合わせて頑張ろうと思います〜〜!

Q8. 合宿やEVE祭、スポフェス以外にも行事はある?
A8.
私たちが3年のときは、実際に小学校に出向いて、グループに別れ1〜6年生全員に英語を教えに行ったり、中学生を同女に招いてラーコモで「国際語としての英語」をテーマに英語のアクティビティーなどをしました!はじめは準備が大変で、本当にできるのかな?などと不安でしたが、終わると達成感でいっぱいでみんなとの絆も強くなったと思います。


③卒論編

Q9. どんなテーマで卒論を書いているの?
A9. 主に3回生のときに学んだテーマから、自分の興味のある分野について、研究や分析をして卒論を書いています。(キーワードで言えば、Motivation, Self-efficacy, Learning strategy, Personality, Language ego, Classroom silence, interaction, Input/output etc.)英語で書くのは大変ですが、行き詰ったときは、サポートしてくれるコーチやスタディーグループがいてくれるので心強いです。

Q10. スタディーグループって?
A10.
卒論完成に向けて、4-5人のグループ学習を行うことです!週2日ほど集まり、構成について相談や事前添削を行うことで計画的に卒論を進めることが出来ます!!


④その他

Q11. みんなと仲良くなれるか不安だけど、大丈夫? 1人で入っても大丈夫?
A11. 大丈夫です。心配ありません。私も休学後に若ゼミに入ったため、知り合いは1人もいませんでしたが、仲良くなれました!みんなで協力してゼミ運営やイベントに参加する機会が沢山あるのが若ゼミなので、このような日々の活動を通じて気づいた頃には、お互いを思いやる気持ちが本当に大きくなり自然と仲良くなれてます。

Q12. ゼミのメンバーは教職をとっている人がほとんど?
A12.
そんなことないです。教職取っていないメンバーも半分くらいいます。取っていなくても興味、やる気があれば大丈夫です (^^) !

Q13. 副専攻、SP、教職との両立はできるの?
A13. できます!ゼミのメンバーの中には、副専攻、SP、教職、学校図書館司書教諭課程、日本語教員養成課程(日学の日本語教育専攻の学生がとるコース)を取っているメンバーもいます!何を自分は最も大切にしたいか優先順位をはっきりさせた上で取り組む必要がありますが、頑張れば、両立可能!何事も頑張る、頑張らないは自分次第!メリハリのある時間の使い方を心がけたらいくらでも時間は作れます!


インスタもやっています。(wakazemi_18th

わからないことがあれば、何でも聞いてください!(質問に投稿してください)

そして最後に…
学生最後の思い出は忙しくても充実している方がいいです♪

若ゼミは、ハードに見えるかもしれませんが、
その分たくさんのことをコーチやゼミメンバーから学べます!
若ゼミに入るために、成績やGPAを気にすることはありません!
やる気さえあれば、絶対に若ゼミに入って後悔はしません!!
Never miss an opportunity to be fabulous!! 

~若ゼミ18期より~

オックスフォード通信(211)Smatana

ロンドン・シンフォニー・オーケストラ (LSO)の演奏会に行ってきました

9月にプラハを訪れた際、スメタナ博物館に行く機会があったのですが、そこでスメタナのピアノや楽譜を見ることができました。スメタナというと「Ma Vlast(わが祖国)」が有名ですが、恐らく日本で教育を受けた現在の50才以下の多くのみなさんが、モルダウを音楽の時間に聞いたり、クラスや学年合唱で唱った経験があるのではないでしょうか。

私は中学の教師をしている際、3年生の合唱課題曲がこのモルダウだった経緯から毎年中学生の素晴らしいハーモニーを聞くことが出来ました(不思議に9年間の学級担任としてクラスで歌った合唱曲は全て覚えています)。特に学年合唱でのモルダウは人数が200名近くになったため(現在の少子化とは真逆の世界でした)素晴らしい迫力で胸に迫ってきたのを覚えています。

チェコでは残念ながらスメタナのコンサートに(ドボルザークも)行けなかったので残念におもっていたのですが、ロンドンのバービカンホール(Barbican Hall; Barbicanとはもともと見張り台のこと)でLSOがスメタナの「わが祖国」全曲を休憩なしで6楽章演奏するというので、出かけてきました。

当日はあいにくの雨模様で、しかも最寄りのSt. Paul 寺院の地下鉄の駅だけが封鎖でCloseになっていたため、1つ遠い駅から歩かなければならないなど、相変わらずロンドンの地下鉄には苦労することが多いですが(後から分かったことですが、9月から10月の週末、土日は計画的に駅を封鎖しているそうです。またこの日はオックスフォードからバスで出かけたのですが、ロンドンハーフマラソンの影響で市内の多くの道路が通行止めで通常とは異なるルートを通るなど大都市ならではの経験もさせて頂きました。コンサートからの帰りは動いているという地下鉄リバプール駅まで歩くのも億劫だったので奮発しVictoria駅までてタクシーに乗らせていただきました[タクシー・アプリ(ドイツで使ったものと同じもの)を使うと2-3分でその位置まで来てくれます。これは便利です。日本でも使えるといいのですが])。

さて、 Barbican Hallですが、思ったよりも狭いというよりもどの席もステージに近い様子で、聴衆全体がステージに集中できるデザインになっています。

少し面白いとおもったのは、チケットの係員の対応です。大きな荷物はクロークに預けるようになっているのですが、知らずに入ろうとした私に、「うーん、ちょっと大きな感じがするね。預けてもらう方がいいな」といった感じのソフトな言い方で私に対応してくれました。その一言でこのバービカンホールにもロンドン・シンフォニーにも親近感が湧くのが不思議です。

わが祖国はレコード(CDではなく)で全曲聴いたことがあるのですが、休み休み、日をあけて聞いていたので、全楽章を一気に聞くのは初めてのことでした。もちろん、第二楽章のモルダウは素敵で歌い出しそうになるくらいだったのですが、他の楽章も力強く、ドラムとシンバルが迫力のある曲想を演出していてあっという間の90分でした。

やはりチェコに行っておいて良かったなあと思いました。曲を聴きながら何となくですが、チェコの風景が目に浮かぶようでした。第一楽章のハープから始まる美しいメロディーも印象的です。

民族というよりも、誰にとっても故郷は大切だなと実感します。ドボルザークよりもスメタナの方がよりヨーロッパらしい感じもするのですが、チェコの自然と風土を大切に思う気持ちは同じだと感じました。

生で聞く音楽はCDやレコードと違い、五感で音楽を感じるように思います。コントラバス奏者の弓が途中で切れてしまって、奏者がそおっとステージを降りていったハプニングも含めて(すぐに戻って来られました)心に残るコンサートでした。

ビートルズ、モーツアルト、ドボルザークに加えてスメタナもまたこれから長く聴き続けることになるだろうな、と思っています。

2月には同じホールであのウイーンフィルのコンサートがあるので行こうと思っています(マーラーの9番です)。

PS. LSOの常任指揮者にはサイモンラトルが就任。ただ本格的な演奏活動は来年からとのこと。

(2018.10.23)

★今回の教訓:ロンドンとオックスフォードはいい距離にあると思う。ストラットフォードアポンエイボンに行った際、かのシェークスピアは二晩、馬に乗ってロンドンに行ったと博物館で説明があったけれど、オックスフォードならその時代でも一晩で行けた距離だと思う。
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