オックスフォード通信(204)Raschモデル

統計の1日ワークショップに参加してきました

統計は現在4回生の卒論でもそうですが、応用言語学に必須のものです。今回参加したラッシュモデルは項目反応理論と一緒に議論されることがある高度な統計手法です。あとから分かったのですが(私の場合、このパターンが多い)オックスフォード大学にはイギリスでも2人しかいなこのラッシュモデルを研究に応用しているJ先生とR先生がいらっしゃいます。このお二人も参加されて、The Western Australia大学のD先生が講師の一日ワークショップが開かれました。

午前中は理論の講義で午後が実際にアプリケーションを使っての実践となりました。

正直なところSPSSに慣れていたためまず細かくデータ設定をしていくところからつまずいてしまいましたが、なにせ普通なら大学院の半期で教える内容を一日で教えて頂くのですから文句を言う筋合いはありません。J先生にも助けて頂いて何とかデータの設定ができ、分析にまでたどり着きました。

統計というとトロント大学で西里静彦先生にDual Scaling を中心に半年間みっちりと教えて頂いて以来となりますが、どうしても統計学は数式が入ってきてしまいます。数学は好きな方だったのですが、統計の数学は何度聞いても慣れることが難しいです。

あとから分かったことですが、14名の参加者はみなそれぞれこのラッシュモデルを博士論文や研究に実際に利用している人達ばかりで背景知識ゼロのズブの素人は私一人だったようです。知らないと言うことは恐ろしいことです。

ちょうど、Lawn Tennis をしたときに使ったことのない筋肉を動かし激しい筋肉痛に襲われたように、一日のワークショップが終わった頃には、頭の中の酸素と血液を全て消費したような疲労を覚えました。

一日で40年分のこのモデルの進展を教えて頂いたのですから仕方ないことかもしれません。

何とか、今後、テストの開発(e.g., 学科の語彙テスト)や質問紙の改訂に役立てたいと思っています。まずは、年末まで使用許可を頂いている統計ソフトの使い方をマスターしたいと思います(ウインドウズ版のみでマックではパラレルのようなエミュレータをインストールしないと使えない。それ自体とても不便)。

このソフトを使った後にSPSSを使うとこれまで面倒と思っていた操作もとても簡単に思えました。ちょうど、野球で重たい金属バットを振った後に木のバットを持つと軽く思える「マスコットバット効果」(勝手にそう呼んでいます)ですね。

しかし、統計は難しいですが面白いです。見えないものが見えるようになります。

(2018.10.17)

★今回の教訓:一日ワークショップのような集中学習は体力もいるが効果は絶大。なによりも集中力が高まる。
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