オックスフォード通信(66)就活面接解禁日

日本は本日が正式な就職活動の解禁日

若ゼミメンバーは教職第一希望組、オーストラリア日本人教師第一希望組と一般企業就職希望組の3パターンに分かれています。今年は例年以上に内定の出だしはいいようですが、(毎年思うことはありますが)就職は結婚、進学と合わせて人生を左右する大きな節目ではありますが自分だけでままならない大きなヤマであると思います。

多くの大学生は早く決まればいいと思っているようですがそれほど単純でもないように思います。よく内定をいくつ持っているとか自慢をする大学生もいるようですが、いくつ内定を持っていても、どれだけ早く決まっても「働く会社は1つで、働き始める時期も(航空系のフライイングを除けば)来春」です。

誤解のよくあるパターンは就活がスムーズに進んだため自分の能力を過信するケースです。このタイプの大学生は来春仕事を始めて少しうまくいかないと、私がしたいのはこのような仕事ではない、この仕事は向いていないとすぐに転職を考えます。転職でも次が決まってから辞めるのならまだいいですが、辞めてから考える場合大抵元の会社よりもいいところは見つかりません。よく考えると、わかるのですが、最初から仕事がスムーズにいくことなんてどの仕事でも無いと思います。

私は20代は公立中学校の英語の教員をしていましたが、ようやく自分の仕事にやりがいを感じるようになったのは最初の卒業生を送り出した26歳頃です。それまでは何をやっても上手くいかずまさに暗中模索の状態でした。これは私だけかというと誰もがそうであったと思います。つくづく仕事との関係は一筋縄ではいかないものだと思います。

昨日参加したセミナーはたまたま職業とスキルの関係について論じるものでした。イギリスでも 高いスキルや高学歴があっても low wage work(低賃金) しか回ってこないことが問題になっているようです。じゃあ、どのようにしてスキルアップを図らせるかという点ですが、残念ながら学校を卒業した後には政府の予算や計画が乏しいため難しいのが現状のようです。

今、大学生で就活がうまく行っていないと思う人にはいくつかの作戦(Playbook)があります。

1. キャリアサポートセンター(キャリア支援部)に相談に行く
相談しても特段就職先を紹介してくれるわけでもないし、と思うかもしれませんが、誰かに相談できることだけで問題の半分は解決していると思います。自分に問題があるとしたら何なのか少し頭を冷やして考える事ができます。

2. 自分を過大評価しない
自分に自信を持つことは重要ですが過大評価はいけません。人と話すことによってその傾向を知る事ができます。

3. 自分を過少評価しない
どうせ私は・・・だからと自分を卑下して開ける道はありません。現在大学生であればここまで積み重ねたきたことは少なくありません。主観的に自分を見てはいけません。

4. 自己紹介を工夫する
就活で重要なのは結局、自己紹介と志望動機、この2つです。ここを少しストーリー性のあるものを加えることでぐんと話に説得力が増します。その際、自分の経験を過小評価しないようにしながら上手く自分をプレぜテーションすることです。

5. エントリーシートの工夫
みなさん工夫をしておられると思いますが、自己紹介が単調にならないように2つの少し違うコンセプトを含めてみるといいと思います。例えば、意志の強さとコミュニケーション能力、柔軟性とビジョン、辛い経験と友人との出会い、など一見関係のないようなコンセプトで自分をまとめてみることで相乗効果を生む事ができるだけでなく、読者である就職担当者の予想を裏切る効果があります。もちろん、面接前にリハーサル、一度言おうとしていることを時間を計って練習してみること。このひと手間をかけるかどうかの差は大きいです。

6. 少し厚かましく先生に頼む
教員は忙しくしていますが、エントリーシートを見て欲しいと頼まれて断る先生はそれほどいません(皆無ではないです)。ただ先生に頼む勇気があるかどうかの問題です。聖書にあるように「求めなければ与えられません」推薦状も然りです。大学の教員自身、そこに至るまで、大学院の推薦状、就職する際の推薦状と沢山の恩師にお世話になっています。どの先生も今後は Pay it forward の順番だと思っていますよ。

7. 協働性
一人で就活に悩まないで誰かと共同戦線を組むことです。その友達が先に就職が決まってしまうかもしれませんが、そうなればなったで返って好都合です。相談にしっかりとのってもらいましょう。誰かと一緒に作業に取り組むと効率も上がるし意欲も上がります。仮に同じ業界を目指していてもライバルにはなりません。7年前にA航空会社を目指している人がたまたま二人ゼミ内にいましたが二人は協力をしてエントリーシートから面接練習まで一緒にやっていました。偶然にも就活の集団面接まで同じグループだったそうですが(さすがに言うことが重なってしまい困ったと言っていました)、見事二人とも合格しました。おそらく別々に準備していたら二人とも合格しなかったかもしれません。

8. あなたを待っている仕事がある
これは研究にも当てはまる事ですが、就職できるかどうかと if (もし)で考えるのは得策ではありません。それよりももう既に自分の仕事は決まっていてその仕事に出会うために就活をしていると考える方がより合理的です(岸見一郎先生が紹介されているアドラー心理学の考え方ですね)。事実、みなさんの仕事は必然的に決まっていると思います。人によって長さは異なるかもしれませんが、就職活動を通してその未来の仕事に出会うのだと思います。就活を断念しない限りその未来の仕事に出会う事ができるのです。

9. 人に信頼されるよう心がける
私の敬愛する大阪の中学校のN校長先生が言っておられたことですが、人が話したくなるのは信頼される人だ、ということです。確かにそうです。みんなが尊敬するその人と話をして見たくなるのは自然なことです。そのためにも人に信頼されるように人がしたいと思わないような作業や仕事を率先してすることです。その縁の下の力持ちの積み重ねが信頼をあなたに与えることでしょう。

10. 自分のプレイブック(Playbook、作戦)を持つこと
人生の三大選択は自分の思いのままにはなりませんが、自然の成り行きでも良くありません。プレイブック(作戦)を持った就活とない就活では結果に差が出ます。コントロールできないけれど、コントロールできないことをしようとする所が重要なのではないでしょうか?作戦があれば次への作戦の修正ができます。

私自身の就活は1982-3年ですのでもう35年も前のことになります。旅行業界と教員の二本立てで間に教育実習(当時は2週間)も入っていて忙しい毎日だったことを懐かしく思い出します。インターネットもエントリーシートもない時代で最初から面接ということも多かったです。名曲アルバムという番組が好きだからN放送、ウオークマンを愛用していたのでSニー、愛飲していたウヰスキーメイカーのSトリーと今から考えるととても人にアドバイスできるようなほめられたような志望動機ではありませんでしたが、無意識的に上にあげた項目を実行していたように思います。

人は楽観的になることができれば自然と成功する条件が備わっていると思います。今、就活に苦労しているみなさんも必ずすばらしい人生が待っていると信じて毎日、手を抜かないように前向きに行動していただきたいと思います。

(2018.6.1)

★今回の教訓:私も来年には一般的には定年の年。仕事とのお付き合いにも限りがあることを肝に銘じたい。
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