オックスフォード通信(289/76)GNH

ブータンの前首相Dasho Tshering Tobgayさんの講演を聴いてきました

ブータンは幸せ指数が (Gross National Happiness)が世界一であるとして注目を浴びたことがあります。オックスフォード大学が誇るシェルドニアン・シアターで盛大に開催されました。

ブータンの前首相も次にレクチャーを行った研究所所長のDasho Dr Karma Uraさんも出で立ちはブータンの民族衣装で(会場にも同様の民族衣装の人達が所々に見られました)しかもこの話はもうご存じかもしれないけれどと断られたり、Karmaに至っては最初に演壇の真ん中に移動してわざわざ大きく一礼をされました。欧米とは異なるアジアの人達が共有する謙虚な姿勢をみてほっとするところがありました。

Tobgayさんのお話でブータンの概略が分かった気になります。人口80万の小さな国、王政であるが王が民主化を進めるために、敢えて国家議員選挙を行ってきたこと、若者は英語に触れる機会もインターネットに触れる機会も多くあることなど。

質疑応答でもあったのですが、それだけ幸せ指数の高いブータンでなぜ政党選挙が行われ、政党間の相違があるかというのも興味深いところです。

後半の discussants のMartine Durand (Chief Statistician, OECD) が述べていたことは印相的でした。なぜ、GNHが必要なのかと。GNPは結果的に配分が不平等でGNPがいかに伸びても国民の幸せにつながっているとは限らないと。Natural Capital, Human Capital, Social Capitalという話を聞いてて、以前Meg Jayが20代にはIdentity capitalを築く事が重要であると述べていたことを思い出しました。

調査をすることは実行することである、という言葉も心に残りました。調査をしながら政策に生かしてゆくという姿勢は重要であると思います。

(2019.1.10)

★今回の教訓:どの調査をみても日本が上位に入っていないのはGNPの配分以外のマインドセットの問題もあるのではないかと思う。

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