オックスフォード通信(227)エジンバラ紀行(3)エジンバラ大学

エジンバラ大学に行ってきました

本当はこの大学のG先生にお会いしたかったのですが予定が合わず大学のみの見学をしてきました。最初に訪れたのが図書館。エジンバラ大学はオックスフォードとは異なりユニバーシティになっているようで全体でひとつの大学のようです。その分、オープンで一体感が感じられます。図書館も近代的で巨大な、私達が想像しやすいものが用意されています。

ビジターの登録をして中にはいるとどの机も学生・院生・研究者で埋め尽くされています。コンピュータのあるところはウインドウズマシンとマックが半々くらいの割合で。同女のラーニングコモンズのようなグループ学習スペースも所々に用意されていたり、ワークショップが常時開催されているのでしょう、特にIT関連の(恐らく)無料コースが用意されているようです。

インフォメーションで教えて頂いた学生会館もまたいい感じです。バーとカフェテリアが合体したような構造になっています。ここにも各自のパソコンを広げた学生の姿が。

日本のラーニングコモンズも図書館も最近では学生で賑わってきていますが、このエジンバラ大学の比ではありません。オックスフォードもそうですがあらためてイギリスの大学が学生によく勉強するように仕向けていることが分かります。

大学は実は街のメインストリートとつながっていて、大通りを歩いて行くとエジンバラ城の前の通りに出て来ました。エジンバラの街では所々でバグパイプを演奏している人を見かけます。

イギリスにありながらエジンバラは独自の文化(言語=ゲール語、音楽、考え方)を保持しているように思います。だからこそ多くの観光客を引きつけるのでしょう。

エジンバラの街を歩きながら、すこし突拍子もありませんが、日本人が目指すべき英語のモデルを見つけたように思います。それはヨーロッパ人の英語です。ヨーロッパでは多くの母語がありますが、それに加えて英語、また近隣の言葉を話します。(このブログは後日書いているのですが)、例えば、ATPファイナルツアーの錦織の試合でであったアンドレは、スロバキア語(母語)、英語、チェコ語、ドイツ語の計4ヵ国語を話します。英語にはそれほどの思い入れも買いかぶりもなくインターネットのようにコミュニケーションのための基盤という感じです。それほど力が入っていないため、失敗してもそれほどガッカリすることもなく、完全でなくても、インターネットが遅くなったり止まったりすることがあるように当たり前のことのように思います。

日本であれば、英語の教師だったら、英文科卒だったら、6年間も英語を学んだのだからと力の入ることが多くありすぎます。その力の入り方は、心理的にネイティブ・スピーカーに対するコンプレックスになっていきます。ヨーロッパの人達の話す英語を見ていて、コンプレックスのかけらも見当たりません。イギリス人が偉いわけではないと思っているようです。

日本人で英語を使う人はどこかでアメリカ人やイギリス人を崇拝してしまうところ、そこまで行かなくても英語のネイティブ・スピーカーが言ったことならそれが正しいとおもってしまうところがないでしょうか。

ひとことで言うと、ヨーロッパの人のように英語を使う、このモデルを掲げて、ヨーロッパの人達がどのように英語を学び、使っているか、ドイツ、フランス、オランダ、スイス、ベルギー、チェコ、オーストリア、スロバキアなどの国で英語をどうやって使っているのかを検討してみると言いように思います。ひと言でいうと、「日本人の英語ー欧米へのコンプレックス」という図式で表すことができるかもしれません。

なぜならいつまで経ってもネイティブ・スピーカーになることはできず、その必要もないからです。逆に、日本語を話す外国人に日本人と寸分違わぬ日本語を話すことを期待することはないでしょう。

逆に、エジンバラのように、私達も独自の固有の文化を保持しながら英語を使いこなす、そのようなことが求められるのではないかと思います。ヨーロッパ人の英語をグローバルリンガフランカとしての英語(EGLF)のモデルにということです。

エジンバラ城の見学の最後に牢獄を見せてもらいましたが、ナポレオン、フランス・アメリカ独立戦争の古来より使われてきた牢獄に見入りました。ここでもエジンバラはヨーロッパのひとつであることを実感します。

日本も世界のひとつであることを実感しながら着々と英語能力を身につけていけばいいと思います。

(2018.11.9)

★今回の教訓:世界遺産の Forth bridge(フォース川にかかる橋)もエジンバラに。わざわざ見に行かなかったが、飛行機からチラリと。このイギリス自体が旅のようなものだが、そこに安住することなくいろいろな場所に出かけることが重要だ。

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