オックスフォード通信(11)Catch 22(家探し最終章)

Catch 22

Catch 22とは何かの結果がその前提となっているジレンマのことをいいます。

もともとJoseph Heller の小説が元になっている言葉です。簡単にいうと、戦争中、戦闘機のパイロットから免除しもらうには、自分が正気でないことが条件なのですが、自分が正気でないと分かっている人は正気なのでどこまで行っても免除条項に当てはまる人は、少なくとも自らは出てこないというジレンマをいいます。「正気でない」「パイロットから免除」この2つはつながりそうでつながらないということです(若ゼミの卒業生はゼミで議論したので覚えているかもしれません)。

今回、やっと家が決まったので、家賃を支払うことになりました。その場合、現金はダメでOxfordのB銀行に振り込みとなっているのです。それは想定していたので、日本の口座のあるM銀行から海外送金をしようとしました。すると、海外送金先を日本のM銀行に印鑑を押して郵送しなくてはならないのです。この場合、FAXもe-mailも不可となっています。印鑑はもちろん日本に置いてきましたのでイギリスから何もしようがありません。

またこの払込情報は日本にいる間には知り得ない情報でイギリスに来てから知った情報です。もし学生の皆さんの場合であれば、家族が日本にいて、家族の口座から払い込むよう家族に連絡をすればいいでしょう。しかし夫婦ともこちらに来てしまっては子ども達は日本にいるものの印鑑の場所を含めて教えて→書類を作成→M銀行に送付→何日か経ってその情報が承認され登録→日本から海外に送金、ざっと1週間はかかると思います。久々に、少しあせりました。ただ、今回のオックスフォードでの研究生活はメタ認知をすることにしているので、このような状況は今後、日本人学生、日本人研究者にもあり得るな、と思いましたので、焦りを少し横に置くことができました。そこでいつものようにプランBを考えました。

プランB:妻の姉が広島で大学教授をしているので(分野は全然別の福祉関係)、すぐにライン電話をしました。ところが新年度初頭で月曜日の午前中は会議や新入生関係の仕事で一杯で早くて水曜日とのこと。→断念

プランC:そうそう今年で25歳になる息子がM銀行(同じではない)に勤務しているので、彼に頼もうと電話。日本時間で深夜2時くらいでしたがさすが若者、飲み会から帰ったところで酔っ払いながらもライン電話に出てくれました。さらにさすがなところにどれだけ酔っていても銀行員の冷静さを持ち合わせていて、勤務時間中に100万円以上のお金を海外送金すると間違いなく行内のチェックに引っかかるとのこと。→断念

プランD:そうそう私には2歳違いの妹がいてA部市で図書館に勤務しているのです(ちなみに出世していて館長です)。しかも図書館は月曜日が休み。これしかない。同じく夜中の2時頃に電話。さすがに寝ていると思ったところ、公務員は歓送迎会の嵐のようで、帰宅したところとのこと。話をすると考える暇もなく(酔っていたので考えていなかったかもしれない)快諾。プランはこう。月曜日の朝にA部市のK銀行に行き、彼女の口座から100万円云々のお金を引き出す→イギリスポンドに交換→指定口座にK銀行から振り替え。この場合現金が絡むので為替手数料は結構かかる(つまり損をすることになるが、+10円くらいなので100万円を超えるとざっと10万円は損益)この場合そんなことを言っていられない。妹に頼むことに決着。持つべきものは妹、兄妹、家族です。

するともう一つのプランが。

プランE: そういえば(言わなくても)子どもは双子なので娘(二卵性です)も関西で金融関係の仕事に就いている。妹よりは娘に頼む方が筋だろうということで、同じく娘にライン。さすがに日本時間では午前3時を超えていたので翌朝、快諾の連絡。本当に娘に頼もうとは思ったし、快諾はさすが昔トロントに住んだだけあって、グローバルにものが考えられると、いや親思いだと感謝したけれど、勤務時間中に市中の銀行にいってもらうのは忍びないと思ったのとそもそも時間は懸かるだろうと想定したので、このプランは丁寧に断念することした。

ざっと10分くらいの間にこのプランB~Eまで考えられたというと、私が頭が冴えているように思われるかもしれないのですが、緊迫する状況になると(だって、住むところが決まるかどうかの瀬戸際ですから)頭脳は120%、いや150%以上のスピードで動くものですね。

プランDが実現可能と分かると安心して今度は違うアイディアが。そうそうメガバンクのM銀行ではなくて、今回はインターネットバンギングのS銀行のアカウントも持っていたことに気づきました。

最初は半信半疑だったのですが海外送金の所を見ると、M銀行とは異なる記述が。そうなんですね、インターネットバンキングに送金先を登録するのに郵送という発想はないのですね。だって支店が存在しないのですから。ただマイナンバーの事前登録が必要とのこと。これはラッキーだったのですがマイナンバーがこの世に出現した後に口座を開いた場合には必須、それ以前であればどこかの時点で(つまり帰国後でも許容)登録すればいいことになっていました。

やった!さすがインターネットバンキング、海外生活をサポートしてくれるのはメガバンではなくてインターネットバンキングだ!と心の底から思いました。ただ、1点大きな壁が。それは送金申し込みをしたらその後にその内容確認を電話でするとのこと。しかもその電話は国内限定とのこと。まあこの時点ではプランB~Eの誰かに頼もうかと思ったのですが、正直が一番、S河銀行に国際電話をしてみました。国際電話は久々で(ラインでの国際電話は何度もしたことがあった)少し緊張したのですが、びっくり。「もしもし」・・・「もしもし」・・・・「もしもし」、相互にこの繰り返し。さすがにかなり疲れていたのでなぜこうなるのかすぐに分かりませんでしたが、ぱっとテレビでの国際中継の場面が目に浮かびました。そう時間差なのです。ラインの場合は恐らくインターネット回線なので時差はないのですが、電話はインターネット回線とは異なる回線をいまだに使っているのですね。

私:「海外送金をしたいのですが」
(3秒待つ)
S銀行行員F田さん:「わかりました」(ちゃんと日本人も名前を聞いていおいた)
(3秒待つ)
私:「連絡先ですが・・・」

これほど3秒間が長いと思ったことはありません。でもS銀行が偉いのは柔軟性があるというよりはカスタマー第一に考えているということです。もちろん、今回こんなに苦労しているのはオレオレ詐欺のような犯罪が横行しているからですが、S銀行が取った方法のように、支払い明細をメールで送る、こちらからその内容について再度電話確認するなど、異なった方法を提案するという手はメガバングにも考えられると思うのですね。結果的には、

プランF: S銀行の自分の口座から直接イギリスのB銀行の不動産業者の口座に振り込む

という方法で決着することが出来ました。ただ問題になったのは着金するまでの時間です(プランB~Eの場合、実はもっとかかったかもしれません)。3日~1週間、日本を出金してからイギリスの銀行に着金するまでかかるとのことなんです。イギリスの不動産は予想以上に厳格で着金するまでは鍵は絶対に渡してくれないということなんです。現在、大学の寮にB&Bとして滞在させてもらっているのですが(これもいい発見があったのでまたの機会に書きます)さすがに10日を過ぎると豪華な朝食も飽きてきますし(毎日完全に同じメニュー)妻に至っては卵焼きを自分で焼きたいと言い出す始末。なんとしても金曜日には引っ越しをしなくてはいけないのです。

実はこのエントリー(ギクッ!)は4/10に書き足しているのですが、妻は月曜日の午後などには、お金は今頃どのあたりを通っているのかななどと呑気なことを言う始末です。飛行機で運んでいる訳ではないので。しかし、さすが日本の銀行ですね。S銀行を出発して→Mほ銀行を経て、その後は不明と言っておられましたがが、正確にはイギリス時間、月曜日午前3時15分発(ここで当日レートと送金の確認電話、これは眠い)→火曜日正午着金、という素晴らしいスピードと正確性で送って頂くことができました。時間として1日半という超特急です。この時ほど、インターネットバンキングと日本人の勤勉性を再確認、感謝したことはありません。

(2018.4.7)

★今回の教訓:インターネットバンキングは海外生活には必須。ただ、注意点は、海外送金する場合、途中の経由する銀行が手数料を取るらしい、しかもいくら取るか分からないとのこと(自分の口座のあるS銀行は4000円+1500円の手数料、つまり必要額+αを送金する必要がある。今回はS銀行のアドバイスも得て、1万円相当を(£60)を加えた額を送金。

オックスフォード通信(10)家探しその3

家が見つかりました

オックスフォードで家探しは大変!とは思いませんが、文化の違いを感じること多々です。事の経過を。まず日本からはネットサーチできるサイトを紹介されていたものの実感が湧かず、いろいろと忙しく(本当)、現地に行ってみないと分からない(言い訳)などの理由からオックスフォードについてからの家探しとなりました。実際、こちらに来てみないと分からない、特にどこに住むべきか(バスルート、街の雰囲気)はインターネットや経験者の伝聞では本当にわかりませんでした。しかし、そのせいで苦労しているのは事実です。現在、Day 10ですがまだBBに滞在しています。ただ、いろいろな人や不動産業者にお会いして日本との違いにも分かって面白い経験をさせて頂いています(妻はそう思っていないかも)。

月曜日にふらっとバスに乗って街の雰囲気をつかもうと(A学院大学のK張先生のアドバイス)、2Aに乗ってKidlingtonという街に降り立ちました(たまたまです。オックスフォード中心部から15分くらい)。また街を歩いていてたまたま通りかかかったletting agency(不動産業者)のC社にブラッと入って条件を言うといい物件があるといいます。今すぐに紹介するというので、インターンの女性も含めStephenと計4名でそのフラットを見に行きました。いいのですよね。Furnished(家具付き)で広く、3Fの角部屋、バス停目の前、完璧な条件でした。キャンセル条項のみ確認して手付金を打ちました(£320=4万6千円)。

その晩。Hラリーさんとお会いしたところ、SummerTownはやっぱり予算内では無理という結論に。翌日、つまり本日ロンドンからやてきた日系不動産大手のXイブル社のリナさんと一緒にFインダーズキーパー社に。するとこれまで一件も出てこなかったSummerTownの物件が4件も、しかも予算内で。最初は一見さんの私にはこれまでSummerTownの物件を出したがらなかった、取引のあるXイブル社だから出したと穿った見方をしていたのですが、どうも違うようです。

ここイギリスは私が思っている以上に法整備で公平性、透明性を確保しようとしていて、誰だからという偏見に基づく商取引はしていないようです。ただ疑問なのはこれまで一流といわれる不動産大手(Breckon&Breckon, Suvills, Penny and Sinclaire, Chaudons)を回って一件もSummer Townの物件を持っていなかったこと。また、Finders Keepers社に関しても支店は違え電話で問い合わせたところ、この時期にはない、7月に来いといわれたこと。これらを総合して考えると日本では信じられませんが、各支店がオンラインで結ばれておらず情報共有が出来ていないということです。

私達は結果論としてはSummer TownのFinders Keepers社に行くべきだったのです(Finders Keepers社のみSummer Town店に電話または訪問していません。あることすら知りませんでした)。そのような紆余曲折を経て、なんとか第一希望のSummer Townに1年間、居を構えることができそうです。ただ、この後、家賃の支払いを巡ってまだまだお話があります。続きは次回に。

(2018.4.6)

★今回の教訓:イギリスで家を探すならその地域にある不動産の支店を徹底的に当たること。不動産会社によって持っている物件が違うことはもちろんのこと、同じ会社でも支店が違えば物件はシェアされておらず提示されない可能性がある。驚くべき非効率性とローカル主義

オックスフォード通信(9)トイレ事情

トイレには困っています

オックスフォードで唯一、うーんと思っているのがトイレです。水洗で清潔なんですが、日本では当たり前のウオッシュレットがどこにも付いていません。これはイギリス人だからトイレで紙はそれほど必要にならないほど、すばらしいキレであるとは思えず(すいません)、みんな困っていると思うのです。

カナダでは大抵の場合トイレはWashrooms と表記してあって日本のお手洗いそのままで合理的とおもっていたのですが、オックスフォードではすべてToiletsと表記してあります(映画館のCruzonのみWashroomsと表記してありました、またこちらではそのToiletsの数が少ない、よくみんなもっていると思います)。以前、Toiletsという映画(荻上直子監督、2010年、同僚のJ. Carpenter教授に教えてもらった)でもたいまさこ演ずる日本人のおばあさんがカナダのトイレでため息をつくというシーンを思い出しました。

日々の生活でかなり重要なウエイトを占めるトイレについて最先端という感じのするこのオックスフォードでなぜ旧態依然なのか?マークが10個くらい付いてしまいます。

(2018.4.5)

★今回の教訓:私がTOTO、INAX、Panasonicに就職をしたら真っ先にヨーロッパ市場にウオッシュレットを売り込みに行くだろう。Wifi以上に爆発的に売れると思います。いかが?

オックスフォード通信(8)イギリスの食事は美味しい

イギリスの食事

渡英する前、いろいろな人に(イギリス人自身、イギリス留学から帰ってきた同女生)イギリスの食事はどうですか?とお聞きしていました。ひとりとして「美味しい」という返事はイギリス人からすらもありませんでした。食事は日本が一番美味しいと。ある人ははっきと「まずい」といっていました。

戦々恐々でやってきたのですが、オックスフォード滞在8日目になりますが、正直なところその方々の意見とは正反対にこれほど美味しい食事の国は滅多にないように思います。一度もはずれていません。まず朝ご飯が美味しい(大学のBBに泊まっていることもあります。これについては後日書きます)。昼は軽くですが、今このブログを書いているW’s CafeのケーキもLateも美味しい(スターバックスがあまりなく、いろいろなカフェがあるところがすごい)。

夜は大抵Pubで食事ですが、昨晩はパイとエールビール。正直パイはニュージーランドの方が美味しい気がしますが、でもかなりのハイレベルです。ビールはエールビールはもちろんやはりギネスが美味しいです。食事については現在のところ大満足です。たぶんポイントはファストフードではなくてイギリス人が行くようなお店に行くことなんでしょうね。その証拠に私が行く店ではあまり日本人も観光客風の人もみません。When you are in Rome, … の例えどうりにするといいのでしょうね。

こうやって書くと食べてばかり遊んでいるように思われるかもしれませんが、R教授との定期的なミーディングも順調で、大学のIDを発行してもらえれば更に研究環境は整うと思います。家はまだ決まっておらず、昨日他のCollegeのBBへ引っ越しました。大スーツケース3つ、小スーツケース2つ、デーパック3つでタクシーで移動しましたが、なんと今後は4階でエレベーターもなく荷物の移動が本当に大変でした。

(2018.4.4)

★今回の教訓:イギリスの食事は美味しい。ビールはギネスとエールがいい。

オックスフォード通信(7)電化製品の話

電化製品は・・・

大学の近くにWestgateというショッピングモールがあります(その手前にも)。雨が多いので(1日の内に1回も雨が降らないという日はまだありません)お昼のショッピングモール内のいわゆるコンピュータショップに行ってみました。もちろん今はアマゾンなどのインターネットショッピングが主流なんでしょうが、おいてある製品も値段もとても買おうと思う気になるものではありません

日頃、Y橋カメラでの買い物に慣れているので、20年前の世界に迷い込んだ気になります。今回、念のためと思ってケーブルからコンセントの変換プラグまで(変換プラグはY橋の軽く2倍の値段はしていました)持参しましたが(荷物になるので本当に最後までどうしようかと迷いました、また研究室に何度も忘れ物を取りに帰りました)それでよかったと思います。

荷物になっても日頃使っている電化製品は持参しよう。日本はいつから電化製品の世界最高峰になったのでしょうね。

(2018.4.3)

★今回の教訓:日頃から慣れたコンピュータ、ケーブルが一番。外国に来て取りそろえようと思ってはいけない。日本が恐らくコンピュータ、電化製品の質、値段とも世界最高峰だろう。日本で買い物できることを感謝すべき。

オックスフォード通信(6)映画とワイン

スティーブン・スピルバーグ

本日はEaster Mondayという祝日。どれほどイースターが重要か分かります。さて、オックスフォードの街も毎日歩いていると方向音痴(地図が読めない男です)でもどちらに行けば駅でどちらに行けば大学かは分かるようになってきました。3日目でOxford Gloucester Green Stationが Gloucester Green Bus Station とBus depotであることが分かった始末(ヒースロー空港からバスに乗って終点がバスの駅と分かって、本当にここが終着?と運転手さんに聞き返した)。

空は雨模様なので映画でも観ようと映画館を調べ、4-5軒ある中から(選べるのは幸せなことです)CruzonというWestgateというショッピングモールにある映画館で スピルバーグの新作”Ready player one“を見てきました。これは、Back to the future、シャイニングターミネーターゴジラなど多くの映画がパロディー風に出てくるのも面白いのですが(ガンダムも出てくる)、Hallidayという科学者がスピルバーグ風に見えて彼が何か映画を見ている私達に「現実のリアリティーのある生活が大事なんだ」と訴えかけているようでジーンと来ました。日本でももうすぐ公開されるのではないでしょうか。

ただ映画館でびっくりしたのは飲み物。イスに小さなテーブルが付いているのでえらいサービスがいいなあと思ったのですが、ポップコーンはもちろんのこと、ワイングラスを優雅に持ちながら入ってくる人達が結構多くいました。ワインを飲みながら映画?と思ってしまいます。文化の違いですね。カナダでもそんなことはまずあり得ませんでした。きっと車を運転して帰るのだろうなあ、と想像しながらアルコールに対する許容度は文化の違いなのでしょうね。

スピルバーグ、オススメの映画です。

(2018.4.2)

★今回の教訓:昼の日向からビールやワインを飲むと一日眠い。慣れないことはしない方がいい。

オックスフォード通信(5)イースター

イースターホリデー

家探しにはこのイースターホリデーは迷惑至極なのですが、何事も発想を変えることが重要で「世界はあなたを中心にまわっていない」と歴代のゼミメンバーに散々説教してきた身としては、ここはどっぷり「イースター」に浸ってみようと思いました。

幸運なことにGood Fridayの日、街をブラブラ歩いたらカフェでたたずんでおられるA山学院大学のK教授にバッタリ会い、イースター関係だけでなくオックスフォードの多種多様な情報を教示していただきました。

例えば、日本米を買うことができる店など。特に、Christchurch Collegeのイースター行事が素晴らしいようで(といいながら、その言葉とは裏腹にGood FridayはSt Mary’s Collegeの行事に参加しました。これはRadcriff Cameraを目指して歩いていたらたまたまMary’s Collegeに到着してしまい、3時からのミサにたまたま参加することになってしまったためです。ただビックリしたのはミサが始まったら受付の少し厳しい表情をした女性が入り口のかなり頑丈なドア、ルパン三世カリオストロの城の門の扉のような感じをガチャリと締めてしまったこと。これは外部の観光客はミサ中は入れませんというよりは、中に入った人はミサが終わるまでは出さないよ~という強い意思を感じるものでした)、イースターサンデーは18:00からのイースター・サンデーミサに参加させて頂きました。

まず教会にはいってビックリ。対面式で座るようになっています。St Mary’sの場合は日本の教会と同じスタイルでした(ただ、ミサ中立ったり、一緒に聖書の箇所を読み上げたり、最後は壇上に上がるように促されたり[クリスチャンではありませんのでさすがにそこには行きませんでした]、カルチャーショックは多々ありました。プログラムにはkneelというセリフもありひざまづいた時に膝がいたくならないようにクッションも置いてありました)。

そして荘厳なパイプオルガンの響き。同志社女子大学栄光館のパイプオルガンをいつも聞いているのでそれほどビックリもしませんでしたが、天井も高く、音響はさすがに素晴らしいです。そして、聖歌隊の登場。映画など(例えば、Choir)で見たことがありましたが、すぐ間近でボーイソプラノとテノール、バスの声の響きを聞くことができました。指揮者もアイコンタクトで合唱団とコミュニケーションしていていい感じでした。Good Fridayがキリストのはりつけ、処刑、そしてEasterがキリストの復活という意味なのですが、日本人としてはなるほどとはなかなか思えないのも正直なところ。

教会に入る前に写真を撮ってくれたブルガリア系イギリス人はDont’ you have Easter in Japan?と聞いてきましたが、事実私達が日本でイースターを実感することはまずありません(ブルガリアでは時期が4月の中旬のようです)。目に目ない偉大な存在を信じることはあっても、人が死に復活をするというは理解するのに時間がかかります。イースターのパンフを読むとovercame the deathということばば目に入ります。死の克服、それは万人にとっての願いであるからこそ信じる気持ちも生まれるのかもしれません。ただ、それをデコレートする音楽や教会あなどの文化の歴史には洗練されたものがあるのは事実です。だからといってこちらの方が日本の佛教や神道文化よりも優れているとは思えません。それぞれにいいものがあるのでしょう。

教会を出るときに司教さんが見送ってくれて、Happy Easter! と声をかけてくれました。ックスフォードは明日から本格的な春の到来となります。Happy Easter!はいい言葉です。それ以上に晴れやかな司教さんの顔がよかったです。

日本でも4月1日、若ゼミ17期生をはじめ新しい一歩を踏み出した方が多いと思います。私も含め、全然知らない環境に身をおくのは少し不安ですが、まあ誰にも最初はあると思って、80%くらいの出来を目指して頑張りましょう。

(2018.4.1)

★今回の教訓:ひととのつながりが人生の全てかもしれない。「研究とは研究をめぐる人間関係である」(京都大学元総長松本紘先生)のことばにあるように。

オックスフォード通信(4)住まい探し(2)People’s names

Daypassを買ってSummerTownへ。

いろいろと歩いてみると大体どのあたりが住みごろ(?)か分かってくるものです。オックスフォード大を中心に北側、まあ山の手がSummer Townに象徴される品のあるところのよう。逆に南に下ると少し下町っぽく。土曜日なのでどこも空いてないことを前提に以前訪れた不動産業者のSavillsの隣のSinclaire & Sinclaireへ。お店に入ると必ず、 “Buy or Rent?” ファストフードでいうところの、”For here or to go?” のような決まり文句を言われます。”For Rent”というとLucyさんという知的なOfficerに紹介されました。

人間の第一印象というのは洋の東西を問わず、まず間違わないもので「いいひと」ということがハッキリ分かります。今回の家探しで気をつけているのは、対応してくれている人の名前を覚えて、その名前を使って話をすること。3/29に訪れた Breckon & BreckonはSummerさん(Summer Townにあるサマーさん)。”I’m sorry, but I am not good at remembering people’s names. Could you say your name once again, please?” というとニヤリとしながらみんな自分の名前をゆっくり言ってくれます。

その後訪れたSavlill’sはMax。今回はLucyで、車で別の支店まで送ってくれたのが(4人子どもがいてWoodstock, Parisに住んでいるとのこと)Debbora、アパートを案内してくれたのがMartins(LucyがMartinSと強調して教えてくれました)。まあ気のせいかもしれませんが、例えばDebbora, which do you think is better to use trains or buses to go to London? という車中の会話でも相手の名前を呼びかけて言うと、コミュニケーションが円滑に進むように思いました。そう思っていましたが、再確認ということですね。名前は大事。

さて、Martinsに紹介されたのは3Fで眺めはいいのですがまあアパートです。しかも1200£ですのでざっと24万円。うーん、この値段でアパートなの?と思ってしまいました。妻は周りにお店やレストランがあって便利と乗り気でしたが私は△でした。街の雰囲気も以前住んでいたトロントのBloor/Yongのような多国籍ムード。こちらは18年前が懐かしくでいい感じなのですが。勝負は、4/3(火)イースターホリデー明けです。幸運を祈っていて下さい。

(2018.3.31)

★今回の教訓:何語でも人とのコミュニケーションには相手の名前を覚え、時々散りばめながら。

オックスフォード通信(3)eduroam の威力

Wifi

Wifiにつなごうとして日本の他の大学、例えば京都大学や京都産業大学を訪れた際にもWifiの所にeduroamというwifiを以前から目にしていました。

試しに同女のアカウントでアクセスしてみたのですが全く反応なし、で気にも留めていませんでした。オックスフォードのKeble Collegeに滞在中、WifiにはCloudという一応パスワード認証で入ることのできるサイトがあったので、まずそこへアクセスすることにしたのですが、その他に見慣れたeduroamというアクセスポイントがあることに気づきました。

またまた試しに同女のアカウントで入ってみようと思ったのですが、なんとそのまま入ることができました。オックスフォードに来て同女のアカウントが使えるとは。しばらくするとオックスフォード大のアカウントも貰えるようですが、このeduroamは世界共通どこでも使えるパスポートですね。このような普段目にも留めないし誰もアナウンスしていないような基礎的なものを整備することは重要であると再認識した次第です。

このブログ、ゼミコミュニティーにもアナウンスしたら多くの人が興味を持ってくれているようです。できるだけ毎日(?)更新したいとおもっております。コメントや書き込みお待ちしております(排除するわけではありませんが、一応若ゼミコミュニティーのコミュニケーションと考えている関係上、外部からのコメントは掲載させていただけないことがあることをご了承下さい)。

(2018.3.30)

★今回の教訓:日本でもeduroamのように?というものがあれば誰かに聞いてみること。案外重要なシステムかもしれない。

オックスフォード通信(2)住まい探し

今、家探しの真っ最中。

到着したのが水曜日でどれほどよかったと思ったことかわかりません。小山先生の先日のミニ講義でGood Fridayの云(い)われについてお聞きしていましたが、こちらはロングウイークエンドに入ります。
3月30日(金)Good Fridayホリデー
3月31日(土)土曜日でついでに休むという人が多い
4月1日(日)Easter サンデー
4月2日(月)Bank ホリデー
ということで家探しは4/3(火)から本格化することになります。

多くの人が私が住む家を決めないでイギリスに渡ることにびっくりしていましたが、こればかりはしかたなかったと思っています。オックスフォード大学のR教授からはいろいろなインターネットサイトを教えてもらって実際探していました。また本学日本語日本文学科のM山教授からは「まだ決まっていないの~?」「一度行ってきたら?」と教授会や会議で会う度に冗談を言われていましたが、まさに来てみないと分からないのは事実です。

ただ、こちらに来てすぐに行動できるように、まず行くべき不動産業者をエルインターフェイスのT橋さんを通じてRコさんからリストを頂いていたのは大きかったです。事実、オックスフォードに到着して翌日は2件の不動産業者を回り、4件の物件を紹介してもらいました。ただ、実際に物件を見れたのは2/4で残りはイースターホリデー明けの火曜日ということなってしまいましたが。

(2018.3.29)

★今回の教訓。もしフラットを探すのなら、インターネットであたりをつけておいて、現地で信頼できる不動産業者を紹介してもらっておくこと。ただ、到着日の前後がイースターホリデーなどの休日になっていないか、確認しておくことが重要。

オックスフォード通信(1)出発・携帯・Wifi

出発!

多くのゼミ卒業生と在学生の盛大なる応援を受けて3月28日伊丹空港を経て羽田空港からイギリスにむかって出発をしました。

伊丹では見送りをしようと思っていたけれど電車に乗り遅れて時間に間に合わなかったというAさんや羽田では3人の小さな子ども達の手を引いて本当に見送りに来てくれたNさんなど、感激を胸に出発することができました。というと「これはただでは帰れないな」という悲壮感をもったと誤解する人もいるかもしれませんが、私は大学生の時に北杜夫の「どくとるマンボウ青春期・航海記」を愛読していたので、そんなに気負ってことにのぞむと絶対に失敗すると分かっているので、多くの皆さんがおっしゃってくださったように(多分本心ではないかもしれないけれど)「楽しんでオックスフォードでの研究生活」を送ろうと思っています。

ここまで書いてきてなぜ日本語で書いているのだろうと不思議に思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、英語に囲まれて生活しているのだからブログくらい日本語で書いてもいいだろうという理由と、英語で書いてしまうとこちらの方でそれをたまたま読んで憤慨されることもあろうかと思い敢えて日本語で書くこととします。

さて、Nさんが羽田に来てくれるというので喜んでいたのですが、実は大きな問題がありました。それば別にNさんとは彼女の結婚式以来会っていないとかそういう問題ではなくて、携帯がつながらない状態だったので、本当に会えるかどうか心配だったのです。

海外に長期に行く人は大抵出国前に解約をしてゆくことになると思います。私もギリギリの1日前に、電話で予約をしようと思ったN条店が2時間先にしか作業ができないというので、通勤途上の亀岡市内のSバンクショップで解約をしました。今解約するといつから使えなくなるのですか?という私の切実な問いかけに即座に今です、という非情の答をにこやかに解き放つたぶん大学を出て1-2年の店員さんを半分疑っていたものの本当に店を出る前に携帯は完全に外部と遮断されてしまうことになってしまいました。Sさんがトップをつとめ、Oさんがその関連球団の会長の会社がユーザーを将来的にみすみす手放すことになる非情なことをするはずはないと信じていたのに。しかもSバンクには通信料は3月末まで支払うことになっているのに。

なぜ「海外に行かれる前には家族や日頃話をしないひとともお話になることがあるでしょう。出国はいつですか。3月末まではフルに使えますので、飛行機に乗る瞬間まで使いください」となぜ言えないのだろう。スタンフォード大学に留学したS会長ならそんなことくらい思いつかないのだろう。そのくせ、番号をキープされる契約を残す場合には2年のしばりは海外に行かれている間は休止していて、帰国後再開します、とのたまう有様。そんな引き留め方をされたら帰国後はもう全力で他社に乗り換えてやろうと闘志が湧いてくるから不思議なものです。

(ここまで書いてきて危ないので下書き保存しようとボタンを押したところ、保存に失敗しました、後ほど保存を試してみて下さいというはてな。怒りが倍増してしまいました。もう永久にこのブログを書くのを止めようかと思ったのですが、今回の海外での研究生活のひとつの目的が、ムキにならないで淡々と生きられる大人になることなので(多分達成は無理だと思います)、今度はPages上で書いて保存してからはてなに貼り付ける方法に切り替えることにします)

外国からの訪問者が日本に来てWifi、Wifiと騒ぐ理由が今回身を以て実感することになりました。空港はWifiが飛んでいて、伊丹、羽田、ヒースローとカバーしてくれるのですが、ちょっと気になるのがそのセキュリティー。まあクレジットカード情報などを使うことをしなければいいのですが。今回びっくりしたのが機内です。伊丹ー羽田は無利用ではありませんでしたが(ANAのマイルを使いました)割りと速いWifiが、羽田ーヒースローも1時間1000円程度の料金でWifiをつかうことができるようになっています。

ただ今回失敗したなあと思ったのは日本でプリペイドカードを買って「アクティベーション」していなかったこと。使えるようにして持って行くべきでした。前日にヨドバシカメラでSIM-TAKT(ヨドバシカメラ)というフリーSIMを買っておいたのですが、実際に必要になるのは空港についたときなんですね。私は機内でしようとおもったのですが、SIMを取り出すピンをどこにいれたのか分からず、結局キャビンアテンドのパーサーから名札のピンを借りて代用させていただきました。またアクティベーションにはWifiが必要でクレジットカードは使いたくなかったのですが、飛行機内のWifiを使うのに泣く泣くカードを取り出したのでした(Secured WifiとそうでないWifiがあります。後者の場合には気をつけないといけません)。

★今回の教訓。携帯の解約で即座に回線を切るのはひどい。また代わりにSIMカードを買ったら渡航前で忙しくてもアクティベーションまで飛行機乗る前にしておくこと。

(2018.3.28)

(機内から、ロンドン上空。よく見ると雲の切れ間からウエストミンスター、ビッグベンが見えます)

これはTeam 若ゼミ Diary からの転載です。そのほかの記事はこちらを参照してください。