オックスフォード通信(230)錦織とフェデラー

テニス Nitto ATP Final Tour をロンドンまで見に行ってきました

冬合宿あけでかなり体力を消耗していたところではありましたが、いつも学生諸姉に “Never miss an opportunity to be fabulous!” と言っていますので、第一日目の好カード「錦織対フェデラー」を逃してはいけないと思い、体に鞭打って出かけました。

11/11は Remembrance Day ですが、本年は第一次世界大戦 (WWWI) 終了から100年目の記念日ということで仮眠から目覚めてBBCをつけるてみるとエリザベス女王からチャールズ皇太子、ウイリアム、ハリー夫妻といったイギリス皇室の面々がテレビに映し出されていました。100年目ということで恐らく例年よりも盛大な式典になっていたのでしょう。最後はイギリス国歌斉唱ですが、エリザベス女王だけは歌わないのですね。God save the queen と言っているわけですので歌える訳はないのかもしれません。戦争でなくなった人を弔うのは当然のことですが(フランスには先進国の指導者も集まっていました)少し違和感も感じるものがありました。それは出てくるのは軍人ばかりで戦争で亡くなった一般市民はその弔いには入っていないという点です。第二次世界大戦に比べて一般市民の死者は少なかったのは事実ですが、かなりの数の市民が犠牲になっています。以前のブログにも書きましたが、この国(イギリス)では100年前からパラダイムシフトすることなく同じ思想がつながっていると思います。それは戦争に負けたことがないため、戦争を反省する機会がなかったのでしょう。

さて、その式典がロンドンで行われているので交通規制が多くなされているだろうと予想しながら、Thorn-Hill Park からバス(Tubeが丁度来たのでそれに乗りました・このブログも同じTubeのバスの中で書いています。ロンドンでのバスの降乗車にはMarble Archが便利です。X90とTubeという同じロンドン=オックスフォードのバスが停車します)に乗りました。多少の混雑はあるものの1時間半で到着。到着してみると Remembrance Day の跡形は全くなく、Marble Archから歩いたBond Streetの辺りはもうクリスマス一色という感じでした。日曜日ということもあったため、かなりの人出で混雑していました。

ATP FinalツアーはO2アリーナというロンドンでは少し西にあるコンサートホールで開催されていました。チケットは午後12時~、午後6時~、または両方という設定です。午後6時からのチケットを選択したのですが、最初がダブルス、その後シングル1回戦という順番です。

会場はほぼ100%、ところどころにいる日本人(しかしかなりの日本人が見に来ていたように思います)を除けばフェデラーの応援でした。フェデラーがサービスエースを決めると割れんばかりの大声援です(Make a noiseというサインがでて、何dbなのか表示がでるようになっています。錦織がいいプレイをしてもそれは出ませんでした)。

淡い期待をもちながら、横に座ったスロバキアから来たというアンドレといろいろと話をしながらダブルス→シングルスと試合を観戦。そしてついにその時が。アンドレはフェデラーをみるためにわざわざスロバキアから飛行機に乗って昨日到着したと言っていました。恐らくそのようなファンが大多数だったのでしょう。アンドレ(英語が上手くいろいろと話をしたのですが、きっかけはiPhoneの充電用ケーブルを持っていないかというものでした。ついでに充電器自体も貸してあげる羽目に)。アンドレにiPhoneでの写真の撮り方もご指示頂きながら(Live撮影がテニスの試合には向いているとのこと。あとからショートビデオの中からいい部分だけを写真として切り取るそうです。いいのですが、ただ、どこからどこまで写真を取っているのか、テニス会場のようなうるさい場所ではその判断が難しいです)、いいショットだった、あそこにスロバキアの旗が見える(フェデラーの奥さんはスロバキアの出身で後にスイスに移り、シドニー五輪でフェデラーと知り合ったそうです)、あそこにフェデラーのお父さんがいる(彼は2003年にフェデラーの試合を見て以来ぞっこんとなったそうです)、などと解説を聞きながらゲームに集中していきました。

第一セットはタイブレークの末,7-5で錦織の勝利。そして第二セット。あきらかにフェデラーがいらだっているのがわかりました。調子が悪かったといえばいいのでしょうか?錦織にサービスを破られ、錦織の勝利まであと1セット。後のインタビューでも答えていましたが、small change をしてみようと(そのchange自体の中身については語っていませんでした)この試合に臨んだ錦織の勝利で、セットカウント2-0で見事錦織の勝利となりました。

会場は割れんばかりの大声援です。

あらためてベスト10以内のプレーヤーのテニスは面白い、しかもその人の調子よっていくらでも下剋上はあり得ることが証明された日でもありました。

この日の(生で見るのは初めてですが)錦織は多少のムラはあるものの落ち着いていたようにおもいます。海外で活躍している日本人を目の当たりするのは(何度も書いていますが)勇気づけられるものです。海外で日の丸を見ても違和感を感じることはありません。それは恐らく純粋に日本人を応援しているからであって、軍国主義を復活させようとか、戦前や教育勅語を復古するような邪険を感じさせないからでしょう。

試合がおわって日本人と顔を合わせるとみなさん晴れ晴れした様子でした。自然と「よかったね」といいながら見知らぬ者同士がハイファイブをしたり握手したりしていました(私も)。

(2018.11.12)

★今回の教訓:海外で活躍するためには英語も必要なのは事実。

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オックスフォード通信(200)Thinking outside the box

オックスフォード滞在が200日目となりました

この通信も最初は2-3回書けば、と思ってはじめたのですが、イギリスに住んでみて戸惑い、発見、怒り、喜びなどその時に書いておかなければ忘れてしまうものが多くあったので書いている内に50回、100回と回数を重ねることができました。これも「時々読んでいます」といったゼミや大学の卒業生、又は他大学での受講生の皆さんからの温かい励ましがあったからと感謝しております。

この200日で随分、自分のものの見方も変わってきたと思います。

また、来年度の授業の計画を立てる段階でこれまでとは違うアイディアで授業を見ることができるようになったと思います。言い方を変えると、これまでは「こうでなくてはいけない」という固定観念に知らず知らずの内に囚われていたように思います。授業の講時についても、何曜日でなければならない(例えば、4回生ゼミは木曜日の4時間目でなくてはいけないとおもっていたのですが、現在のゼミメンバーに聞いてみると案外月曜日でもいいという返答が多くありましたこの授業は課題を出さなければならないと思っていましたが(外国語教育論では伝統的にMoodleにコメントを書いてもらっていましたが変更してもいいように思います)、課題なしの講義というスタイルでもいいのではないか、その分、参考文献を提示して学習したい学生が事前に学べる仕組みをつくればいいと思うようになりました。

そんなの簡単なことだと思われるかもしれませんが、なかなか変えることはできないものです。一端はじめたことを途中からリセットするのは面倒くさく、腰が重たくなります。

また毎日、夕食を決まった時間に食べられるようになって、これまで夜の10時くらいに帰宅してから夕食を食べていたことが必ずしも良くないことだと分かるようになってきました(今更?)。仕事量は変わらないと思いますので、これからはそれだけ、仕事にメリハリをつけないといけないということだと思います。

来年度の授業時間割も1つの大学の分を除いてほぼ決まってきたのですが、これまで夜の7時半から9時過ぎまで担当してきたある大学院の授業も夕方の4時半からに変更していただきました。

すこし現場から離れてみることは少し遠くから物事を見ることにもつながるということなのでしょう。

Think outside the box、ということですね。

オックスフォードに来る前にある先生から、Before Oxford (BO) – After Oxford (AO) のようにいわば歴史の時代が移り変わるかのような違いがでないといけないと、助言を頂いたのですが、そのような認識の変化が起きているようにおもいます。あとは行動ですね。

このオックスフォード通信も365回まで綴ることができれば、是非「アフター・オックスフォード通信」として続けてみたいと思っています。

引き続き、御愛読の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(2018.10.13)

★今回の教訓:10月はセミナーも多く、コンピュータ関連の講習会にも数多く参加する計画を立てている。オックスフォードの真髄発揮というところか。
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オックスフォード通信(193)A&J さん

お隣のAさんJさんご夫妻と楽しいディナーを楽しみました

以前お招き頂いたので(通信88参照)、今晩は我が家においで頂きました。日本では隣といっても玄関を出てと少し面倒ですが、フラットの場合はほんの10歩くらいの距離なので和気あいあいとできるのは楽しいものです(実際、帰りはAさんは靴も履かず、持ったまま帰られました)。

だし巻き卵にいなり寿司、鮭の白味噌焼、デザートは白玉とあんこ・バニラ、お酒はビールに日本酒(澤の鶴)と日本食全面のディナー、AさんもJさんも喜んで平らげてくださったので良かったです。しかし、日本食の世界への浸透度は着実に進んでいるようで、本日のメニューでオックスフォードで手に入らなかったのはいなり寿司のお稲荷さんでした(8月に遊びに来てくれた東京のIさん夫妻が持ってきてくれました。ありがとうね)。

フランス人と英語で3時間半くらいはなすのは楽しいです。お互い第二言語ということ以上にフランスや日本のこと、それぞれの歴史や地理(これが一番盛り上がりました。方言の話をしている中でフランスは南北の移動はできるけれど東西の移動ができないと、中部には大きな街もないと、これは定かではないようですが)、イギリスのEU脱退問題など話が多岐に及んだのがよかったのだと思います。

その背景には互いの国も文化も心から尊重し、尊敬の念を持っているところがあったと思います。フランスと日本、どちらがいいわけでもなく、それぞれのいいところを聞きだそうという姿勢があったので清々しく楽しい会話になったのだと思います。(英語母語話者と話をするとなかなかそうはならないのはなぜでしょう)。何となく互いの文化を尊重することの意味が分かったように思います。まず第一歩は相手の文化に興味を持つこと。当たり前ですが、その興味を質問や会話で示すとなると少しハードルが高くなります。でもここがポイントだと思います。

それにしても日本料理ができるというのは大きな特技になると思います(私ではありません)。それについていろいろと説明をしながら、そうだよな、日本ではこうなんだな、ということを確認できるところに、愛国心とか望郷の念が沸いてくると思います(これから留学やワーキング・ホリデーで外国に住む人は三品くらい日本料理できるようになっておくといいかもしれません)。

このようなお話をお聞きするとフランスへ行かざるを得ません。機会を見つけてフランスに行ってみたいと思います。

PS. サマータウンに新しいパブができたとAさんJさん(早速行ってきたらしい)。行ってみようっと。

(2018.10.6)

★今回の教訓:気の合う隣人がいるのは有り難い。イギリスのこれからの冬も楽しく過ごせそうだ。
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オックスフォード通信(192)Lawn Tennis

イギリスに住んでいる間にしてみたかったことのひとつに芝の上でのテニスがありました

オックスフォード大日本人研究者グループの皆さんと本日約2時間、Lawn Tennisを堪能させて頂きました。先週パブで集まりがあった際に(通信185参照)世話人のK先生が、シーズンは終わっているけれど、できればもう一回とおっしゃっておられたのですが、そのK先生のご尽力で本当のラストに参加してきました(K先生にはラケットまでお貸しいただきました。ありがとうございます)。

さて、気合いをいれてUniversity Parkのテニスコートに午後5時前に到着しました。午前中は曇りがちでしたが午後になって日本的に言うと秋晴れのすがすがしい天気に。雲ひとつない、という形容がぴったりの絶好のテニス日和になりました。

芝でテニスをしてみて、予想以上にボールが跳ねないことを実感しました。多分最後の瞬間までボールを見ないで勘で打っているのでしょう、ラケットの真ん中に中々当たりません。最初に辛抱強く相手をして下さった別のK先生のおかげで徐々に感覚がつかめるようになってきました。とはいえ、ネット際のボールはほとんど取れない。跳ねないのでその位置のボールはほとんどが絶好のドロップショットになります。

でも、芝は優しく、足が疲れません。走っても地面から足をサポートしてくれているようなふんわりした感覚が心地よいものがありました。子どもの頃、家の前にあった農林試験場の芝生で遊んでいたことを思い出しました。

本日は総勢で9名の参加。それぞれ所属やしている研究は異なるものの、日本では決してお会いすることのできない優秀な研究者の先生ばかりです。

その先生方と大笑いしながら楽しくテニスをできたのが最高の思い出となりました。イギリスではテニスをする際には(芝だけ?)Tennis Whites といわれるように上から下まで白ずくめでないといけないそうです。何とかかき集めて白っぽく見せたのですが、T先生がこの日のために白のウエアを揃えられたように(K先生は錦織のユニクロモデルを着ておられました)、ラケットも揃えて本格的にテニスをしてみたいとちょっぴり思いました。

これで日本に帰ったら教務次長のS氏から必ず聞かれる「芝でテニスしましたか?」という質問に「もちろん」と自信を持って答えられそうです(2時間だけですが)。

オックスフォードの芝コートの風景は一生忘れないだろうと思います。

PS. 筋肉痛は3日後くらいか?と茶化されていましたが、帰宅後しばらく立ち上がれないくらいの全身痛(筋肉痛ではないかも)。

(2018.10.5)

★今回の教訓:思いっきり体を動かすのは気持ちのいいものだ。若ゼミメンバーよりも先にスポフェスに参加した気分。
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オックスフォード通信(190)愛犬、まるのその後

イギリスに来る際、我が家で大きな問題になったことのひとつに今年で14才になる犬(ビーグル犬、まる)の処遇でした

先日、オックスフォード研究者の会でお会いした一橋大学のY先生はネコを連れてこようとしておられましたが、長年飼ってるペットをどうしたらいいかというのは実は大きな問題です。

私はよくいろいろな人に言っていますがあまり動物が好きではありませんでした。小学校の時に当番でクラスで飼っていた金魚の水替えがあったのですが(家が小学校の真ん前だったので休日の当番はよく当たりました)、魚釣りにはよく行っていたもののあの金魚がどうも苦手で、妹に頼んで一緒に来てもらったくらいです(よく覚えています)。

また私が小学生の頃には私が住んでいた綾部市には野良犬が沢山いて、追いかけられて(走るから追いかけてくるんだと兄がよく言っていましたが、じっとしていても噛みつくような感じでした)よく恐い思いをしましたし、中学生の時には通学路の途中に恐ろしい顔をしたブルドック(今から考えるとみんなそんな顔をしています)がいて通行人に丁度触れるくらいのリードの長さでその前はよく走って通っていました。

そのような経緯があったので我が家で犬を飼うかどうかが話題が話題になったときには真っ先に反対したのですが、民主的な家庭で、一人一票でしたので、1対3で敗退してビーグル犬のまるを飼うことになりました(名前は、ちびまる子ちゃんから来ています)。

しかし飼い始めると、いろいろと悪さはしましたし脱走して警察のお世話になったこともありましたが、これほど可愛い犬はいないのではと溺愛するようになりました。人間の変化は恐ろしいものです。渡英が決まった際にも、当初は一緒に飛行機に乗せて連れてこようと思ったのですが、イギリスの検疫が半年であることをしって泣く泣く断念した経緯があります。

現在は京都府丹波町にある老犬ホームで預かって頂いています。親身丁寧に24時間態勢でみていただいています。FBにも毎日写真やビデオをアップして頂いているのでオックスフォードから毎日その姿を追っています。1年半前に一端は歩けなくなった状態から奇跡の復活をして自力で歩けるようになったのですが、半年前から腎臓の機能が低下しているようで、最近その機能が一層低下していると御連絡を頂いています。9月の三連休には息子と娘がそろって会いに行ってくれています。

現在14才、何とか来春、再会できるのを楽しみにしているところです。

命は愛しいものです。

(2018.10.3)

★今回の教訓:イギリスでもたまにビーグル犬を見かけることある。自然に目が行ってしまう。
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オックスフォード通信(185)オックスフォードの日本人研究者

オックスフォード大で研究をしている先生・研究者の会に入れて頂いています

月に一度の会が開催されています。丁度今夕、9月の例会が開催されると言うことで大学病院(John Radcliffe Hospital)の近くのパブ(The White Hart)に行ってきました。なかなか日程がうまくあわず4月以来の2回目の参加でしたが行ってみて良かったと思います。

幹事のK先生がいつもいいパブを選んで頂いているので(今日のパブは庭がいいということで天気予報を見ながら日を選んで頂いたということです)素敵な場所でビールを飲めます。

本日の会合には出入りはありましたが(私自身1時間ほどで退席させて頂きました)約10名くらいの先生方が集合しました。なかなかオックスフォードでこれだけの日本人が集まることがありませんので、いろいろとお話をして楽しかったしほっとするところがありました。

本日の場所柄もありますが、お医者さんや化学系の理系の先生が多かったように思いますが、Y先生のように同志社女子大学のK先生の知り合いであるような小さな発見もあって面白いものです。

分野が違うのがいいのでしょう。仕事や研究の話はしませんが、オックスフォードで各々頑張っている姿が伝わってきます。オックスフォードに居を構えるまでの苦労(銀行口座、家探し、携帯の契約など)を交流しながら大笑いするのもいいものです。何かイギリスの不合理を笑い飛ばしているようで愉快でした。笑うことは大切ですねまた明日から頑張ってみようという気になるところが同朋のよさだと思います。

乾杯は新しくメンバーが到着するたびにしましたが、誰かが挨拶をするわけでもなく、途中で帰るのもよし、途中から来るのもよしとイギリス風のリラックスした感じのパーティーは無駄な力を使うこともなく楽しくていいものです。

できれば来月も行ってみたいものです。

PS. それにしても今日話に出ていたローンテニス、してみたかったなあ。

(2018.9.28)

★今回の教訓:世界は少しずつ広がっていくものだと実感。
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オックスフォード通信(184)Coffee Morning

久しぶりに学部のコーヒーモーニングに参加してきました

10月からこちらの新学期もスタートするという事もありこの朝の行事も復活という感じです。教員、事務職員、大学院生(ポストドクター)など多様な人達が参加していました (10:30-11:00頃まで)。ほんの30分ですがいろいろな情報交換ができます。コーヒーと紅茶がセルフサービスになっています(正直それほどおいしくありません)。

4月のCoffee Morningで出会ったSさんに久しぶりに再会し(名前何だったっけ?から始まりました)、その横にいたSさん(大学院ポストドク)、また後から会話に加わった Cさんと主に話をしていました。

Sさんは学部がオックスフォード出身ということもあり(大学院はシェフィールド)、オックスフォード独特の Tutorial システムについて話が盛り上がりました。Tutorial とは一人の先生に2-3名の学生がセットになって週1回ペースで指定読書についてのディスカッションやレポートを提出したりそれについて論文の書き方などを個人(グループ)教授という形で指導されるというものです。やはり、先生の個人差はあるようで、レポートを出しても「いいんじゃない」くらいのフィードバックしかしてくれない先生もいるようです。でも一応に学生はこのシステムを気に入っているようです。その一方で講義タイプの授業はあまりでなくていいようです。単位はどうなっているのかな?(また次の機会に聞いてみたいと思います)

この学期は1-2個の授業を聴講してみたいと思っているのでその話をしていると、北米では聴講は audit という言葉で表現されるはずですが、Sさんはその言葉を聞くと、何かをチェックしているようなことに聞こえると言っていました。ではイギリス英語では何というの?という話になったのですが、Sheena も含めて一語ではないのではないか、という返答でした。確かに辞書をみると、検査するとか監査するという意味がでてきます。すると、イギリスでは、May I participate in you course without any obligations or grades? と言わないといけないそうです。

今回の在外研究の目的の一つに(たくさんあるのですが)オックスフォード大学の授業の様子を探ることがありますので、お邪魔にならない程度に参加させていただこうと思っています。

PS. スケジュールを聞きに事務室に行ったついでに、IDなどを首から下げる紐(イギリスではlanyard と言います)をくれないかと言ったのですが、残念ながらよくあるオックスフォード大学の名前がの入ったものは学部では持っていないそうです(その予算がないと言っておられました)。

(2018.9.27)

★今回の教訓:30分くらいのCoffee Morningがいいのかもしれない。長過ぎず短過ぎず。帰国したら同志社女子大学でもやりませんかと提案してみようと思うが、みんなのってくるかな。案外、学科でするといいかもしれない。毎月第一水曜日は4回生、第二水曜は3回生というように学年を分けてやってみてもいいかもしれない。
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オックスフォード通信(183)スポーツジム

近所にいつも車や自転車で多くの人がスポーツウエアでやってきます

なんとフラットの横(徒歩、100歩のところ)にスポーツジムがあります。オックスフォードでの生活も折り返し地点となりました(早い!)ので体力増強も兼ねて柄でもないですが、スポーツジムの会員になりました。

面白いのは会費の支払い方法です。一番安いのはDebitカードでの直接支払い。カード払いとは料金が異なるようにしてジムが望む支払い方法へ誘導するあたり巧みなところでです。しかし、実際にはにカードをもらいにいくと(隣ですが)、明日からの利用を申し込んでいるにも関わらず月末の日曜日からと。この辺りの整合性がないところが惜しいところです。

午後にマネージャーが来るので1時半から2時半の間に(このpastとtoの時間の言い方はいつまでたっても慣れません。いつも頭の中で計算します。thirty minutes past one or thirty minutes to three)来いということなので気合いを入れていったら、こちらの手違いでした。はい、アクティベーションしたので今日から使ってくださいとのことです。いろいろと言うことを考えていたのですが少し拍子抜けしました。

何かとお世話になっていたD大学のK先生(9月上旬ご帰国)からジムを勧められていましたが、やっと約束を果たせたような気がします。シューズがないということで昨日は少し離れたショッピングモール(Templars Square Shopping Centre)までランニングシューズを買いに行ってきました(車で行きましたが、少しラウンドアバウト=ロータリーにも慣れてきました)。同じ店でもオックスフォード中心部のショッピングモール(Westgate)とは品揃えも金額も大違いなのが面白かったです(£25、約3500円のFilaのシューズを購入。フィラは大学時代の憧れのブランドです)。

プールもありますが、まずはバイクからはじめてみようと思っています。何事も経験ですね。

PS. よくみると写真禁止ですね。イギリスは写真禁止の場所が(e.g., 図書館)多いです。愛用してたPanasonic LX-100のセンサーにゴミが入ってしまい少し凹んでいます。撮った写真をみるとハッキリと大きな影が。このような時に海外生活は困ります。イギリスではこのブログもそうですが、なるべく多くの写真を撮ることを一つの目標にしていたのでどうしようか考えているところです。これからはiPhone X中心になるかと思いますが、画質はいいのですが、あのシャッター音が大き過ぎます。

(2018.9.26)

★今回の教訓:フラットの横がジム。言ってみるとJR二乗駅前のゴールドジムの上のマンションに住んでいるようなものか。これも天啓だろう。さて、このオックスフォード通信も183回目。一年が365日なので365÷2=182.5、つまりマラソンで言えば丁度半分の折り返し地点。時間を大切にしながら有意義にイギリスの経験を深めたい。
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オックスフォード通信(148)授業料

青山学院大学のO先生が学生の引率でオックスフォードに来ておられます

O先生には日本でもLETなどの学会でいつもお世話になっているのですが、オックスフォードに到着した際、いろいろと親切にいろいろな場所を教えていただいています。O先生とは不思議なご縁で、先生のお嬢様が勤務校の同志社女子大学情報メディア学科(現:メディア創造学科)に入学された際、私が柄にもなく宗教主任をしていたこともあり、敬虔なクリスチャンである先生からご連絡を頂いたのがご縁の始まりです(私はクリスチャンではありませんが、入社の[同志社では勤務を始めることを社に入るということから、入社と表現します]の面接で当時の宗教部長であったS先生からキリスト教精神を尊重するかと尋ねられ、宗教は違えどキリスト教主義を尊重しますと答えたことをよく覚えています [私は大本という神道を信仰しています]。そのこともあってか宗教部主任を2期4年勤めさせていただいています)。

学生の引率なので土曜日にはご帰国になるというので、本日の午後、Banbury Street にあるPersonage Hotel で午後の紅茶をご一緒させて頂きました。

一緒に来ていただいたのが、私も所属する教育学部の博士課程3回生のNさんです。彼女は才媛で日本の慶應義塾大学を卒業後東大の大学院などを経て、オックスフォード大学の修士課程から博士課程に学んでおられます。絵に描いたような研究者のルートという感じもしますが、謙虚で知性あふれる優秀な女性であることは少し話をしただけですぐにわかります。

現在、オックスフォード大学の教育学部博士課程にはAさん(通信72参照)を含め3名の日本人がいらっしゃるということですのでNさん以外もう一人いらっしゃることになります。またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。

ところでオックスフォード大学の授業料はNさんによると北米同様高騰しているようで現在年間300万円以上掛かるようです。奨学金(給付型)を受領しておられるとのことですが、それにしてもこの20年での(つまり21世紀になってから)海外の大学・大学院の授業料高騰は異常です。

私がトロント大学大学院の院生だった頃でも随分高いと思いましたが、それでも当時で1.2万ドル(カナダドル)でしたので、為替レートにも寄りますが、80万円から150万円でした。トロント大学でも現在では優に200万円を超えているようです。

O先生はあと2年でご退職というお話だったのですが、年を感じさせない若々しい話プリ、研究への熱意、学生への尽きぬ愛情と多くの刺激を頂きました。

いい人達にお会いできています。

(2018.8.22)

★今回の教訓:教育にお金を使うのは得策かもしれない。教育で得たものは生涯消え去ることがない。
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オックスフォード通信(146)Chipping Norton

日曜日の午後、オックスフォード近郊にある Cotswoldsの一部でもあるチッピング・ノートン (Chipping Norton) までドライブを楽しんできました

ロータリー又はラウンドアバウト (around about;ロータリー)と言われる交差点にもだいぶ慣れて来ました。これはミッションではなくオートマの車に乗っていることがいい意味で影響しています。というのも以前ミッションのレンタカーを借りた際には、ギアチェンジにも注意を向けながらラウンドアバウトで何番目の出口で出るか、その為には内側いや外側のレーンに入るかとこちらにも注意を向ける必要があったからです。

ただ、まだ国道のA431などの番号がすっと入ってこないので、とっさの判断にぎこちなさが残ってしまいます。また右左の交通の向きは日本と同じなのでハンドル(steerling wheel)は右ハンドルなのですが、ワイパーと指示器の位置が日本での車と逆になっています。ラウンドアバウトでのとっさの場合に「つい」日本のくせが出てしまい、雨も降っていないのにワイパーを動かしてしまうことがあります。

さて、チッピング・ノートンはCotswoldsと言われるイングランドの田園地帯の一部になっているので、家々のレンガはハチミツ色のものが多く、いい感じです。オックスフォードから車で30分くらいのところにありますので気軽にいける感じです。途中、Woodstockや世界遺産に指定されている Blenheim Palace を通っていきます。

チッピング・ノートンは小さな街なのですが、スーパー(Co-operative)やWh-Smith(文具店)は店が一店舗しかないせいか、オックスフォードの店よりもはるかに大きく品ぞろえも豊富です。中では鮮魚や生のチーズを店員が売っています。何か変な感じですが、車で運べるということもありますのでトイレットペーパーなどかさばるものを沢山購入して来ました。

このように書くとほのぼのとしたいいドライブのように思えるかもしれませんが、ラウンドアバウト以上に困るのがイギリス人のスピード狂です。以前何度か書かせていただきましたが(通信95、106参照)田舎の片側一車線の制限速度は大抵50マイル(80km/h) 、市街地で30マイル(50km/h) なのですが、その速度で走っていると後ろにどんどんと車列がつながります。そして追越車線が現れるやいなや、猛スピードで私の日産を抜き去っていきます。

なるべくバックミラーを見ないようにしているのですが、こちらの車は中間点灯している車が多いので自然と目に入ってしまいます。また一度、おそらく常時左折できるところになっていたと思うのですが、日本のような標識が見つからなかったので横の赤信号待ちの車に習って停車するとものすごい音でクラクションを鳴らされました。

イギリス人は会って話をすると穏やかで丁寧に思えるのですが、列の順番を抜かした時と車の運転手に関しては豹変するように思えます。ルールを守るという点は制限速度を守っているのは私の方なんですが、まだこの点は理解に苦しむところです。

でも、チッピング・ノートンのカフェで頂いた、アフタヌーンは美味でした。特に紅茶(earl grey tea)は軽く4杯分くらいは入っていました。大盤振る舞いです(お湯のことですが)。

(2018.8.20)

★今回の教訓:ハンドルを握ると人格が変わらないのは日本人だけかもしれない。そういえば、アメリカでもカナダでも高速道路は平均スピードが120kmくらい、追越車線は140kmくらいが普通だった。1995年に学生引率で訪問したMary Baldwin Collegeのある Stanton で載せて頂いた先生は優に60歳を超えていたけれど高速は75マイルくらいで走らなくっちゃ、と言っておられたのを思い出した。
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オックスフォード通信(143)Folyes

ロンドンに行く用事があったので、本屋さんに行ってきました

オックスフォードにはBlackwell’s とWater Stoneという大きな本屋さんがあるので特に本については困っていないのですが、折角ロンドンに行くのだからということで、一番有名な本屋さんに行きたいと思っていました。

イギリス人の友人二人に別々に尋ねるとそろって、それは Folyes だよ、とういことで、Charing Cross Station駅と地下鉄のTottenham Court Road駅の中間にあるこの本屋さんに行ってきました。

中には第二次戦争当時、ナチスドイツに空爆を受けても周りの住民と協力しながら営業していた大きな写真も展示してあったりと歴史を感じさせつつもモダンな新しいビル構えです。

5Fだったと思いますが、本の売り場としては最上階にLanguagesのコーナーがあり、もちろんTESOL(外国語教授法)関係の本がたくさん並んでいるのですが、ラテン語から始まり中国語、イタリア語と諸外国語の書籍が並んでいます。その中でも他言語と比較しても日本語のコーナーが広いように思いました。それだけ日本語に興味を持っている人達がロンドンに多く住んでいるということなのでしょう。

3FにはCDコーナーもありオックスフォードではすっかり見なくなったCDジャケットを眺めて懐かしく思っていしまいました。

それほど巨大な本屋さんではありませんが、本を手にとって色々とインスピレーションが湧くいい本屋さんだと思いました。

(2018.8.17)

★今回の教訓:アマゾンもいいが、本を実際にパラパラめくって見ることの意味は大きい。
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オックスフォード通信(141)イスラムの世界

しばらく前に、ブルキナファソのピーターさん、ギニアのサマーさん、シリアのオマールさん、そして日本のコナツさんと一緒にランチを食べました(通信114参照)

その日はピーターさんがステーキが好きだというのでオックスフォードの南、カウリー (Cowley) にあるパブでお話をしました。

折角ステーキが美味しい店に来たのですが、サマーさんとオマールさんは宗教的な理由でステーキを食べないというのです。ピーターさんを含め3人ともイスラム教を信仰しています。ピーターさんが詳しく教えてくれたのですが、イスラムではまずポークを食べることを禁じている、これはよく知られた事実です。難しいのはビーフです。

ビーフに関しては、ハラル (halal)によって詳しく規定されていて、要するにこの要綱に沿った食肉の処理をしなければ食べられないとのことです。牛はインドのヒンズー教や日本の神道の一部でも固く信じられているように、田畑を耕したりして人を助ける動物であり神聖化されているところがあります。その聖なる牛を食すには牛が苦しまないような形で食肉化 (slaughter)しなければ食べられないということです。その証拠としてhalalというマークの付いている食肉でなければ、またレストランであればハラルの肉を使っていると証明がなければいけないとのことです。

サマーさんとピーターさんは30代半ば、オマールさんで40代半ばといったところですが、ピーターさんを除くお二人はこの掟を堅く守っておられるようです。

ただアフリカでも国が異なるからなのか、個人差なのか、ピーターさんはハラルには気にせず、ステーキが好きだと言ってメニューにあれば良く注文するそうです。

その他の行動規定についてはシャリーア法 (Sharia)で細かく規定されているようで、原則としてお酒やタバコも禁止とのことです。最も厳格に守っているのがサマーさんでお酒もタバコも吸わないとのこと。その中間がオマールさんでタバコは吸う、お酒はほどほどに、ポールさんはタバコは個人的な趣味で吸わないだけであとは何ら規制されないと言っておられました。

全世界人口の何分の一かを占めるイスラム教ですが、このように個人ベースでお話を聞くとよく分かって面白いです。

その他、シャリーア法では一夫多妻制度を禁じていないそうですが、実際に実践してしている人は少ないそうで、二番目の奥さんをもらうには一番目の奥さんの許可がいるそうです(許可する奥さんは少ないと思いますが)。

先日話題になった、女性が初めて車の運転を許されたサウジアラビアはイスラムの中では例外的存在のようで他の国では女性も普通に車の運転が許されているようです。

ハラルシャリーア法についてはイギリスの新聞でも触れられることがあるようです。

お二人には申し訳ないのですがステーキはとても美味しかったです。

(2018.8.15)

★今回の教訓:イスラムというと分かりにくいというイメージがあるが話をしてみるとなるほどと分かってくるところもある。日本は敗戦記念日。

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オックスフォード通信(140)車を譲って頂きました

日本に帰国されるK先生ご一家からNISSANを譲って頂きました

当初は車を持つ予定はなく必要があればレンタカーを借りる予定にしていました。実際、オックスフォードで5日間、スコットランドでも5日間レンタルしたのですが、オックスフォードではミッション車ばかりでオートマのレンタカーが少なく(通信42参照)苦労しました。また保険代等含めると結構金額がかさむことも気になっていました。

今回、K先生からご提示されたのはレンタカーにすると2回分くらいに格安の値段であったことが決め手になりました。とはいえ、保険代( £320、日本のあいおいニッセイ保険のイギリス支店で契約)、自動車ロードサービス(AA、月あたり £10)など費用がかかりますが、それを含めてもかなりお得感があります。

K先生は几帳面かつ親切な方で、2000年製のNISSAN ALMERA の上手な乗り方をご教授頂くだけでなく、引き渡しの際には密かにガソリンも満タンにしていただいていました。このような親切な方にお会いできるのが海外生活での幸せのひとときだと思います。Pay it forward の精神で次、来年3月に誰かにお譲りする際にはK先生に親切にして頂いたご恩返しをしたいと思っています。

さて、午後少し時間があったので、オックスフォードから10マイルくらいのところにある Witney(ウイットニー)という街までドライブしてきました。エアコンは付いていないのですが、18年落ちとは思えない堅実な走りです。

オートマということもありますので、以前苦労した(通信42参照)ラウンドアバウトもそれに集中できるので間違えることもなく行って帰ってくることができました。とはいえ、車の運転には十二分に気をつけたいと思います。

(2018.8.14)

★今回の教訓:車があるとオックスフォードの街から少し郊外に足をのばすことができる。
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オックスフォード通信(139)銀行のIT化

銀行は海外生活の根幹を成す機能です

4月にやっとの思いで銀行を開設してから、日本からの生活資金の送付やこちらでのクレジットカードの支払いによく利用しています。

クレジットカードはイギリスのクレジットカードでないと受けてつけてくれない会社やサイトがありますので(現時点ではamazon UK、easy Jet)、銀行口座を開設したら一緒にクレジットカードも作るほうがいいと思います。

またこちらの銀行口座からお金の払い込みをする場合もあります。日本の銀行からするとなると、送金について一律4000円(Sルガ銀行の場合)かかるので実用的ではありません。

ただ、イギリスの銀行はIT化がおそらく世界で一番進んでいると思えるくらいありとあらゆることを自分のコンピュータやスマートフォンでしなければなりません。これは私の設定ミスだと思うのですが、クレジットカード料金も銀行から自動引き落としではなく自分でWebにアクセスしていちいち引き落とし手続きをしなくてはなりません。

特に、一番最初に払い込みをする相手先には銀行口座の入力だけでなく、スマートフォンを使ってワンタイムパスワードを発生させなければいけません。この辺りは日本でも似たような状況になっていますが、イギリスのH銀行に限って言うとそこに相手先の銀行口座の一部を含めるなど複雑です。

それだけセキュリティが強化されているということですが、このIT化にイギリス人がついて行っているのがすごいと思います(お年寄りもスマホを使っている人が多いです。もちろん銀行のことをスマホでしているとは限りませんが)。

日本の近未来を見ているような気がします。

(2018.8.13)

★今回の教訓:住まいの近くのロイド銀行サマータウン支店はしばらく前までは有人だったそうだが現在ではATMが並んでいるだけ(と言っても銀行のWifiは飛んでいるので近くのコスタの窓側に座るとその電波の恩恵に預かれる)。銀行もJRのように無人支店が増えるのだろうか。
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オックスフォード通信(138)ロンドンへは2階建てのバスで

ロンドンに行くことがあります。

以前は、では鉄道で、という先入観があったのですが、OxfordからPaddingtonへ向かうGWR社はキャンセルも多く(通信49参照)遅れることもあるので、バスに乗るのが案外便利です。

バスは National Express BusとOxford Tubeの2社が運行していて夜以外は1時間に2本、それぞれ時間をずらしているので15分に1本という割合です。

オックスフォード市内はそれほど混まないのですが、さすがにロンドン市内に入ると混雑することが多く、通常2時間くらいかかります。

バスの中はWifiも飛んでいて割と快適な空間です。もっとも2階建てバスは沢山乗れるものの特に2Fはよく揺れるので本を読んだりメールを読んだりするにはあまり良くないのかもしれません。

ロンドン市内やオックスフォード市内だけでなくこのような中距離のバスでも2階建てになっているのはなぜだろうといつも思います。単に沢山の乗客を乗せるだけの目的でないように思うのですが。

このバスがすごいのは24時間運行していることです。さすがに夜は1時間に1本ですが。

運賃は£15ー16(時間帯によって異なる:2200-2500円くらいです)

(2018.8.12)

★今回の教訓:安定・快適なバスネットワークがあるのはとても便利だけれど、それに比べてロンドンの老朽化した地下鉄が刷新されないのはなぜだろう。できるところからということ?逆に言うとできないところは触らない?
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オックスフォード通信(134)Scissors, please!?

調子に乗って散髪に行ってきました

調子に乗ってというのは、過去2回、居住のサマータウン内にあるバーに行っていい感じだったので、昨日、ちょっと時間がある、バーバーの前を自転車で通りかかる、じゃあ暑いので髪の毛をカットしてもらおうと、と軽い気持ちと思いつきで行ってきました(サマータウンには日常生活に必要なお店は親切な自転車屋さんからコインランドリー、銀行、教会まで一応全部揃っています。スーパーマーケットも4店舗あります)。

いい話はそうそう続かないということを実感しました。

これまで良かったのはイタリア系の人の良さそうなおじさんが過去2回とも切ってくれていたからだと悟りました。昨日は、初めてみる、どうもロシア系の女性でした。裾を短く、前は少し切って、てっぺんはそれほど切らなくていいとお願いすると、すかさずバリカン (hair clippers) を持ってカットとしはじめたのです。

羊の毛皮を刈る作業がありますが、まさにカットではなくて刈る、あんな感じ。大抵散髪では最初にお願いしたら何も言わないのですが、思わず語尾を強めて言ってしまいました。

Excuse me!

バリカンじゃなくハサミでしてほしい、そんなことをしたら刈り上げになってしまう。でも返ってきた答は、ならはじめにハサミでカットするように言ってよね、もう始めたので遅いわ、そんな感じの反応が帰ってきました。

そんな話は聞いたことがありません。でもバリカンを持っているのはその女性です。話は平行線でそのまま進行。回りはバリカンでカットされてしまいました。

さすがに前髪や中心部のカットはハサミでしたが。険悪な感じでオックスフォードに来てから3回目の散髪は終わりました。

いつもより£1安かったのはバリカンのせいでしょうか。帰り際に、今後ははじめにハサミがよければハサミって言ってよね、とのたまわっていました。ならはじめに聞いてよ、と思うのですが。横にいた別のバーバーが伏し目がちにすまないね、のような仕草をしていました。次は彼女がいない時に散発に来ようと思います。

ただ出来上がりはいつもとそれほど変わらないようで、それがまた悔しいところでした。
(2018.8.8)

★今回の教訓:昔から歯医者と散髪屋さんは変えるな、と言われている理由を実感。来春、日本に帰国しても河原町丸太町のバーバーのNさんはまだやっているかな。今度はもう一軒の少し高そうな個別予約制のカットもあったように思うのでそちらに行ってみようかな。または例のおじさんのいるときに行ってみようかな。イギリスは気のせいか、散髪屋さんに限らず店のスタッフが日によってゴロッと変わっているような気がする。
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オックスフォード通信(132)47℃

暑いです

以前、イギリスの暑さは大したことがないと豪語していましたが(通信113)、暑くなってきました。特にヨーロッパ、スペインが連日47℃近くに達しているようでTVの天気予報では濃いオレンジから赤色に近づいています。こちらでも異常気象だと新聞でも報じています。それでもスペインでは48℃が過去最高気温というのでビックリします。そう考えると日本の41℃くらいはまだまだという感じがしませんか?(しませんね)

干ばつも広がっているようで山火事がスペインでも頻発しているようです(先日はギリシアで街を襲ったひどい火事がありました)。オックスフォードも連日30℃を越える暑さです。特に日中は暑さが応えるようになってきました。

それに合わせ虫の数も徐々に増えてきたようで、蚊は依然としていないのですが、小さな蜂を見かけるようになってきました。ただ、刺すような感じはありません。

というとあまり外に出たくなくなるのですが、オックスフォードで面白いのは確かに日の当たっている場所は暑くて堪らないのですが、通りでも日陰を選んで歩くと汗を書くほどではないのが不思議です。フラットの前の週末のマーケットもかなりの人が出ていました。ただ、イギリス人も暑いようで、スーパー併設の喫茶コーナー(M&S)などはギッシリ人で一杯でした。

じゃあ、雨とどちらがいいかというと断然こちらの暑いほうがいいですね。芝生はとうに枯れ果てていますが、それでも木々の緑が青空に映えて美しいです。

夜になると(最近では9時頃には暗くなってきました)ぐんと気温が下がるので助かります。

来週は日本からお客さんが次々とおいでになるので、共同研究のデータ分析などを早く済ませてしまいたいと思っています。日本は、もうすぐ、広島・長崎の原爆の日、そしてお盆ですね。

インターネットゼミの4回生も教員採用試験やアルバイト、お祭り、花火、BBQ、旅行とそれぞれに夏を謳歌しているようです。卒論も3章と2章の前半はほぼ全員、フィードバックを完了しました。

(2018.8.6)

★今回の教訓:暑い夏を体験しながら、時間を大切にしなくては、と思う。
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オックスフォード通信(126)Apple と Windows

この夏は大学の図書館、ラドクリフ・カメラ で仕事をすることが多くなっています

日本と同様に歴代1位ではないかといわれるくらいの高温と連続した夏の日差しはさすがに日中はこたえます。所属する教育学部の図書館の方がフラットからも近いので(約7分くらい、ラドクリフで10分くらい、あまり変わりません)すが、建物の壁が薄いせいか、暑さがすぐに室内に伝播します。一方、ラドクリフは本格的石造りで窓も多くないのでエアコンが入っているのではと思うくらいひんやりします(通信120参照)。日本の蔵と思っていただくといいかもしれません。

さて、そのラドクリフで(写真は厳禁なので残念ながら撮ることが出来ません)周りを見渡すと、ほぼ全員と言っていいくらいラップトップを持って来ているのですが、これもほぼ全員と言っていいくらい Apple の製品、Mac を使っていることに気づきます。

世間的にはマックのシェアは精々10%くらいだと思うのですが、オックスフォード大学の大学生、大学院生、そして研究者を含めても逆に90%以上のシェアがあるように思います。大学の図書館のコンピュータはデルなど全部ウインドウズなのですが、個々のユーザーが全く逆転していることは興味深いことだと思います。

日本でも大学の図書館やコンピュータルームのコンピュータはほぼ全部ウインドウズですが(同女の創造メディア学科にはマックの部屋があります)、大学生もウインドウズを使っています。なぜ日本ではユーザーレベルでのウインドウズとマックの逆転現象が起きないのでしょう?

マックの方が使うのに難しそう、という声をよく聞きます。両方使っている立場からすると全くの誤解でウインドウズの方が150%くらい使いにくいという印象を持っています。

これは(日本人大学生がマックを使わない理由)日本人の方が自分で考えて選択していないのでウインドウズ優勢になってしまっているのではないでしょうか?日本人大学生で良く聞くのは「どのコンピュータが使いやすいですか?」ではなくて「みんなはどのコンピュータを使っていますか?」というセリフです。すると必然的にウインドウズになってしまいます。

イギリスの大学生もみんなが使っているからという理由でマックを使っていると思うのですが、その流れを作った人達はおそらく最初の質問を問いかけてマックを選んだのではないでしょうか。またマックが使いにくくいなれば、ウインドウズに乗り換えることもいとわないことでしょう。

たかが、コンピュータの種類ですが、日本と同じ島国根性を持っていると言われるイギリスの大学生の方がより現実思考かつ未来志向な気がします。このマインドセットは必然的に就職先や支持政党にも反映されているように思うのですが、過大解釈しすぎでしょうか?

「みんなはどこの会社を志望していますか?」

「みんなはどこの政党に投票していますか?」

と。

(2018.7.31)

★今回の教訓:マインドセットを変えることはなかなか難しいが、異なるマインドセットに触れることは外国語学習の重要な目的であるように思う。
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オックスフォード通信(125)卒業式と卒業生

金曜日、そして土曜日はオックスフォードのどこかのカレッジの卒業式だったようで黒のガウンに帽子のいでたちの(おそらく)学部卒業生を数多く街の中で見かけました。

卒業式は日本でも特別の感慨があるものですが、ことそれがオックスフォード大学になると格別のようです。卒業生の顔は誇りと喜びで満ち溢れ、それを取り巻く家族(両親に加え祖父母も一緒のケースが多いようです)もまた息子や娘を誇りに思う気持ちで満ち溢れているように見えました。ガウンを着たままの姿で市内のデパートに買い物に来ている姿にも出会いました。

オックスフォード・ケンブリッジ大学に入学するのは難関を極めるらしく(さすが世界一、二を争うだけあります)、GCSEなどの日本の大学センター入試に当たるものはあるものの、日本の一発勝負の大学入試と異なり高校の内申点が大きくものをいうために、勉強ができるだけでは入学するのが難しいようです。つまり、品行方正で人格に優れ人柄もいい人が求められるということだと思います(例えば、日本の多くの私立大学で行われている一般入試では内申点も高校から報告されていますが、仮に最低の内申総合評価でも入学試験の点数を覆すことはできないのが実情です。もっとも最近報道のあったようにM部科学省の高級官僚の子弟であれば別かもしれませんが)。

また大学院ではIELTSの点数は80-90%くらいの水準(TOEFLでいうところの100/120点)が最低点数であるのに対し、学部ではほぼ100%でないと基準に達しないため、外国人が学部に入学するのは極めて難しいと、オックスフォード大学の日本語教師をしているN先生にお聞きしたことがあります。

ところで、オックスフォード・ケンブリッジ大学が他のイギリスの大学と異なるところがあります。それは授業回数が短いだけでなく(通信60号参照)、就業年数が4年ではなく3年であること、また学部の卒業なのに大学の卒業と同時に修士号(Master)の学位がもらえるという特権的な待遇です。これには少しびっくりしました。そんなに勉強をしている大学生を見ての感想なので実際にどれほど優秀かどうかは同じ授業に出て見ないと分からないですね)。

洋の東西を問わず、卒業式はいいもので同志社女子大学の卒業式を思い浮かべながら、入学も大変、卒業試験も大変な(試験は Trinity Term の5-6月に実施されるようで、1年生は薄いカーネーション、卒業年次生は真っ赤なカーネーションを胸ポケットに差して試験に臨んでいました)彼ら・彼女らを祝福する気持ちに満ちあふれる思いでした。

そのようなことを考えていたら、日本でゼミの同窓会をしている皆さんからLINE VIDEO通信が入りました。2年前の卒業ゼミでその日に同窓会をする計画だったところ台風で開催できなくなり、集まったメンバーで近くにすむMさんのアパートでたこ焼きパーティーをしているとのことでした。ゼミもそうですが最近ではインターネット・ビデオ通信が簡単に使えるのでこのようなこともできるのですね。ゼミの担当者も忘れずに連絡していただいたことに感謝するとともに卒業後もゼミの人間関係が豊かに発展していることをうれしく思いました。やはりゼミはいいものだと思います。もちろん、卒業式も。人のご縁やつながりは大切にしたいものですね。

(2018.7.30)

★今回の教訓:卒業までの教育が大学の使命、しかし卒業後も学んだことを生かしたり、大学時代の友人を大切に思う気持ちも持てるようにすることも同じくらい重要。
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オックスフォード通信(124)新聞考

さすがイギリスには多くの新聞があります

定期購読はしていませんが、週に3回購入して読んでいます。テレビのBBCニュースもよくできていていいですが、やはり新聞でニュースを読みたいですね。インターネットのニュースも見ますが、じっくり読むのには向いていないと思います。

いろいろな新聞を試してみました。まずはローカルなOxford Times。字体(重要です)もトピックの選択も適切でイギリスに来た頃はよく読んでいました。次は、The Times(タイムズ)。イギリスの代名詞のような新聞ですね。ただ読んでみるとフォントが少し小さいのと記事自体にあまり興味を持てませんでした。友人のPさんによると、保守系新聞と位置づけられているようです。そうお聞きするとなるほどと納得するところがあります。

社会事象に切り込むというスタンスは余りなく、ニヤリとすることもなるほどと思うところも少ない(あくまでも私の個人的な印象です)。

新聞は徒歩5分のところにあるCo-operative(コーオプ)かM&Sというスーパーで買うのですが、最近の定番は、The Guardian(ガーディアン)です。字体がコーナーによっては小さな場合もあるのですが、適度にカラフルな配色もいいですし、少なくとも1箇所はじっくりと読みたいと思える記事があります。いわゆる読み応えのある記事です。

日本の新聞にないような深みのある記事や論文のような記事もあります。いわゆる質の高い記事といえるようなものでしょうか。例えば、2日前の「英語が世界を席巻する」という記事には考えさせられました。英語が世界を覆い尽くしているために、2週間に1つの世界の言語が死滅しているというところには考えさせられました。このような記事を英語の総本山のイギリスの新聞が掲載することにも感じ入るものがあります。ただこのような長文をインターネットで読むのは辛いのでやはり購入してということになります。

また最近のニュースでは、イギリスの先生が多忙で、特にメールなどによる父兄との応対で疲弊しているという記事も日本とのあまりの類似性に、先生はどこの国でも時代の最先端に立たさせれていることを実感させられるものでした(GuardianのHPのリンクが切れているようですがpdfがありますので必要な方はメールでお知らせください)。

こちらの新聞の楽しみは、土曜日版にあるのも面白いところです。通常は£2が(約300円)が£2.9(約440円)ですから少し張りますが、読書ガイドなどいろいろな付録が付いてくるのも有難いところです。ただ、日本の新聞が一部売りで150円~160円であることを考えると(£で言うと£1、半額ですね)、日本の新聞が薄いのは仕方ないことなのかもしれません。

新聞不況はイギリスも同じで、ただでインターネット版を利用している読者には、購読のお願いだけでなく、donation(募金)のお願いが載っているのも、いかに新聞が危機的な状況にあるか、示しているようです。

日本の新聞よりは少々高いですが、これからも週に3回は新聞を購入し続けたいと思います。

(2018.7.29)

★今回の教訓:夕方に行くと他の新聞は売れ残っていても、ガーディアンはオックスフォードでも人気新聞の一つのようで、大抵売り切れてる。小学校6年生の時に夕刊の新聞配達のアルバイトをしていたが、こちらで新聞の宅配もあるはずだがそれほど利用している家庭を見かけない。
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