オックスフォード通信(73)ノーベル文学賞

オックスフォードには有名人が講演にやってきます。

本日は中国で初めてノーベル文学賞(村上春樹がいつか取ると言われている、そして本年度はノーベール賞選考委員会のゴタゴタで受賞者が来年に先延ばしになった賞です)2012年受賞者の莫言Mo Yan)さんの講演会に行ってきました。以前、New Comers’ Clubで知り合ったドイツで法学の研究をしているFさんに教えて頂きました。

さすがにオックスフォード大には有名人が講演に来るのですが、いつどこに来るのか、なかなか分からないことがあります。分かったときにはすでに時遅し、チケット(といってもほぼ全部無料ですが)が売り切れていることが多くあります(昨日知ったのですが、あのヒラリークリントンが6月末にオックスフォード大で講演をするのですが即日一杯になったそうです。残念!)。

莫言さんの講演会もすぐに一杯になったようで、予約をしている人に行かないのならキャンセルをするようにメールが来ていました。

さて、講演会。90%以上は中国系の学生・院生・先生・在住者という感じでした。莫言さんは1952年の生まれで、軍隊に入ってから執筆活動に入ったそうです。オックスフォード大の先生がインタビューアーになり、中国からの留学生が通訳で、莫言さんはすべて中国語での受け答えという形でした。

内容も面白かったのですが、莫言さんが発言をすると聴衆の中国語を分かる人が90%を越えているのでワーと沸くのですね。その後に英語で通訳が入ってそこで言っている意味がわかるという、時間差のある理解の仕方になりました。不思議にワーと沸いたところでも通訳で英語にするとそれほど面白くないのですね。これは言葉の問題というよりもその背景を知っていないとおもしろさが分からないのでしょう。または、言葉は通訳だけでは通じないと言った方がいいのでしょうか。

例えば、質疑応答で(質問も一人を除いてすべて中国語でした)一人の女性がノーベル賞の賞金は何に使ったのですか?と聞かれてワーと沸きました。こちらは直接的な質問をするのだな、と思ったのですが、あとからFさんがノーベル文学賞をFさんが受賞した際のインタビューで都会に家を買うと(莫言さんは田舎の生活を描写する小説を書いていたということもあり)公言していた背景があったのでそのような質問が出て受けたのだと教えてくれました。

これまで通訳というと英語と日本語の間でしたが、外国語同士の通訳の場合、特にメインの言語(この場合中国語)の聴衆が多い場合、私などは(おそらく日本人は私だけ?)疎外感を感じることを実感しました。きっと日本にいる英語母語話者の皆さんも日本語を通訳されてもそのような感覚なのだろうなと考えていました。

そういえば、BBC放送ではG7サミットの途中にホワイトハウスに立ち寄った日本のA総理とトランプ大統領の記者会見を生放送で中継をしていましたが、A総理も日本の新聞記者もすべて日本語で受け答え、質問をしていてすこしおや?と思いました。恐らくトランプさんの英語は簡単な語彙しか使っていないしゆっくり話をしているので急に英語が聞き取りやすく、誰も通訳が要らなかったと思います。A総理も新聞記者もそのようなSimple Englishで話をした方が、日本語で意味の分かりにくい話をして通訳をしてもらうよりも伝わったのではないかと思いました。ひょっとしたらアメリカの記者やトランプさんには通じなくてもいいと思っていたのかしら、というのは勘ぐりすぎなんでしょうね。

ああ、ヒラリーさんの講演会行きたかった(ちなみに、旦那さんのクリントン元大統領は2001年にトロントにいるときに講演会に来られて、話を聞かせていただきました。入場料が2万円くらいしたのを覚えています)。

(2018.6.8)

PS. ちなみにいろいろなイベントの検索・予約にはEventbriteというアプリがよく使われています。

★今回の教訓:通訳はAIがすることになっても本当の意味はなかなか伝えきれないかもしれない。それだけ母語は大事なんだろう。
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オックスフォード通信(72)自転車登場!

自転車を安い値段で譲っていただきました。

オックスフォードに来て最初に考えたのが移動手段です。K先生など多くの方からは自家用車の購入を進められました。実際に(別の)K先生は半年間の滞在ですが、湖水地方など方々へ行かれる計画なので最初から車を購入(買った形にして実際にはリースで半年後に返すとおっしゃっておられます)しておられます。それもありかなと思っています。

そう言えば、海外で中古車を買って1年後や2年後に同じ値段又は時にはそれ以上の値段で売るという事があると聞く事があります。前々から不思議に思っていたのですが、オックスフォードの地元に住むイギリス人のHさんとお話した際にいいお話をお聞きした事があります。それは新車を買ってしばらくするとグンと車の値段が下がるそうです(ここまでは日本も同じ)。ところがイギリスでは(カナダでも同じだと思います)一旦下がった中古車の値段はそれ以降は年々下がる事がなく一定のままという事らしいです。なるほど。なぜ一定なのかそこは分かりませんでしが(Hさんも分からないと言っていました)中古車の謎は一応解けたように思います。

さて、自家用車を購入するか?と一応考えたのですが、結論は不要ということに達しました。その理由として①サマータウンという大学まで徒歩でも20分の所に住んでいるのでしかもCity Centerは車は原則立ち入りが難しいので、大学や街の中心部に車で行くことはない、②ロンドンもしかりで車の立ち入りはかなり厳しくナンバープレートの番号などで規制されている、③交通規制が厳しく速度違反はもとよりバスレーンを走るだけで罰金がかなり課せられる、これらはほとんどがカメラによってなされる、④1年後に売るのが面倒くさい、⑤必要があればレンタカーを借りれば良い(実際にはレンタカーはミッション車がほとんどで苦労しました→通信42を参照)。

では徒歩とバスでということになるのですが、オックスフォードは京都と良く似ていてあまりアップダウンがありません(正確には多少あります、当たり前か)。こうなると自転車を(通信24、21を参照)買うしかないと思っていました。ただ、日本人大学院生のAさんに言わせると新しい自転車を買うと取られるとのこと。中古を買えとのことでした。確かのフラットの近くのサマータウンサイクルで物色してみると最低で£300(=4万5千円)、普通に並べてあるものは£800(=12万円)とか中には£3000(=45万円)なんてものもあります。これはだめだ。

果報は寝て待てといいますので、しばらく「売ります!」という声がかかるのを待っていました。

すると来ました。妻のネットワーク(New Comers Club)のメーリングリストで夫婦で2台売りたいとの。ただ夫は身長が190cmで写真を見るととてもどんなんことをしても地面に足が着きそうにないので奥さんが持っていた自転車を売っていただくことになりました。値段は£50(=8000円)でした。有り難いです(ちなみに売ってくださったのはイギリス人のOさんという女性なのですが、自転車の受け渡しにサマータウン周辺までわざわざ持って来て頂きました。しかも妊娠6-8ヶ月目の身重の状態で。こちらは赤ちゃんでも昨日生まれたの?というような本当にまだ小さな赤ちゃんをハイキングやパブに連れ出しているのでびっくりします。これはカナダも同じですが出産したら翌日には退院をしなくてはならないそうです。そう言えば、18年前トロントで全身麻酔で胃カメラを飲んだときも終わったらすぐに帰らさせられました。胃カメラに全身麻酔するのも凄いですが。当時フラフラしながら帰った記憶が鮮明に残っています)。

次の果報もまた妻のネットワーク経由できました。こちらはYさんというイギリス人と結婚してオックスフォードに在住30年というご婦人から古くなった自転車を£30(=4500円)で譲って頂きました(Yさんは奥ゆかしい方でそのお金は寄付されるとおっしゃっておられました)。

ということで、果報が二回続き、5月下旬に自転車が2台そろいました。自転車に乗ると日本でもそうですが世界が変わりますね。それはまたの機会に。

(2018.6.7)

★今回の教訓:本当に果報は寝て待て。さて1年後に自転車を自動車と同じように買った値段で売ったら?とよこしまな考えがふと浮かんだがそれはないな。
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オックスフォード通信(67)プライドパレード

本日、6/2 はプライドパレード日です

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、北米やイギリスでは、この時期によく行われています。

プライドパレードのシンボルはオレンジの旗です。今日は控えめですがこの旗を見かけることができます。日本でも最近ではLGBT (Lesbian, gay, bisexual and transgender) として知られることが多くなってきました。昨年の事です。本学の学生の方が研究室を訪問して頂き、ゼミメンバーではないのですが、LGBT について話を聞いてくださいと申し出がありました。彼女自身Lesbianで日本ではまだ市民権が得られていないのではないか、女子大学こそこのようなLGBTについて議論を深めるべきではないか、できれば一度講演会の様な形で一般学生の認識を深めることができないか、というご相談でした。100%その通りだと思いました。

女子大学の存在意義が問われることがありますが、一言でいうならば、マイノリティーとして不当な扱いを受けている人達に光を当てるところにこそその意味があると思っています。

本日のパレード(自体は見れなかったのですが)散会した後の人々を見ながら、みんな明るいな、と思いました。高温多湿の日本とは異なり、カラッと明るくプライドパレードに参加するのはいいなあと思いました。単なる感想ですが、オックスフォードでは女性同士の参加の方が男性同士の参加より多い様に思いました(トロントは逆でした)。

国や社会としてもこのプライドパレードを当たり前のように受けて入れているところにもイギリスとしての社会の成熟度を見た気がします。

社会からマイノリティーという存在自体がなくなるように努力したいものです。マジョリティーと思っている人達も早晩この社会からいなくなるのですから。それまでに良い社会を作りたいものです。

(2018.6.2)

★今回の教訓:マイノリティーと言われる人たちをサポートすることは全ての人をサポートすることになるのでは。
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オックスフォード通信(66)就活面接解禁日

日本は本日が正式な就職活動の解禁日

若ゼミメンバーは教職第一希望組、オーストラリア日本人教師第一希望組と一般企業就職希望組の3パターンに分かれています。今年は例年以上に内定の出だしはいいようですが、(毎年思うことはありますが)就職は結婚、進学と合わせて人生を左右する大きな節目ではありますが自分だけでままならない大きなヤマであると思います。

多くの大学生は早く決まればいいと思っているようですがそれほど単純でもないように思います。よく内定をいくつ持っているとか自慢をする大学生もいるようですが、いくつ内定を持っていても、どれだけ早く決まっても「働く会社は1つで、働き始める時期も(航空系のフライイングを除けば)来春」です。

誤解のよくあるパターンは就活がスムーズに進んだため自分の能力を過信するケースです。このタイプの大学生は来春仕事を始めて少しうまくいかないと、私がしたいのはこのような仕事ではない、この仕事は向いていないとすぐに転職を考えます。転職でも次が決まってから辞めるのならまだいいですが、辞めてから考える場合大抵元の会社よりもいいところは見つかりません。よく考えると、わかるのですが、最初から仕事がスムーズにいくことなんてどの仕事でも無いと思います。

私は20代は公立中学校の英語の教員をしていましたが、ようやく自分の仕事にやりがいを感じるようになったのは最初の卒業生を送り出した26歳頃です。それまでは何をやっても上手くいかずまさに暗中模索の状態でした。これは私だけかというと誰もがそうであったと思います。つくづく仕事との関係は一筋縄ではいかないものだと思います。

昨日参加したセミナーはたまたま職業とスキルの関係について論じるものでした。イギリスでも 高いスキルや高学歴があっても low wage work(低賃金) しか回ってこないことが問題になっているようです。じゃあ、どのようにしてスキルアップを図らせるかという点ですが、残念ながら学校を卒業した後には政府の予算や計画が乏しいため難しいのが現状のようです。

今、大学生で就活がうまく行っていないと思う人にはいくつかの作戦(Playbook)があります。

1. キャリアサポートセンター(キャリア支援部)に相談に行く
相談しても特段就職先を紹介してくれるわけでもないし、と思うかもしれませんが、誰かに相談できることだけで問題の半分は解決していると思います。自分に問題があるとしたら何なのか少し頭を冷やして考える事ができます。

2. 自分を過大評価しない
自分に自信を持つことは重要ですが過大評価はいけません。人と話すことによってその傾向を知る事ができます。

3. 自分を過少評価しない
どうせ私は・・・だからと自分を卑下して開ける道はありません。現在大学生であればここまで積み重ねたきたことは少なくありません。主観的に自分を見てはいけません。

4. 自己紹介を工夫する
就活で重要なのは結局、自己紹介と志望動機、この2つです。ここを少しストーリー性のあるものを加えることでぐんと話に説得力が増します。その際、自分の経験を過小評価しないようにしながら上手く自分をプレぜテーションすることです。

5. エントリーシートの工夫
みなさん工夫をしておられると思いますが、自己紹介が単調にならないように2つの少し違うコンセプトを含めてみるといいと思います。例えば、意志の強さとコミュニケーション能力、柔軟性とビジョン、辛い経験と友人との出会い、など一見関係のないようなコンセプトで自分をまとめてみることで相乗効果を生む事ができるだけでなく、読者である就職担当者の予想を裏切る効果があります。もちろん、面接前にリハーサル、一度言おうとしていることを時間を計って練習してみること。このひと手間をかけるかどうかの差は大きいです。

6. 少し厚かましく先生に頼む
教員は忙しくしていますが、エントリーシートを見て欲しいと頼まれて断る先生はそれほどいません(皆無ではないです)。ただ先生に頼む勇気があるかどうかの問題です。聖書にあるように「求めなければ与えられません」推薦状も然りです。大学の教員自身、そこに至るまで、大学院の推薦状、就職する際の推薦状と沢山の恩師にお世話になっています。どの先生も今後は Pay it forward の順番だと思っていますよ。

7. 協働性
一人で就活に悩まないで誰かと共同戦線を組むことです。その友達が先に就職が決まってしまうかもしれませんが、そうなればなったで返って好都合です。相談にしっかりとのってもらいましょう。誰かと一緒に作業に取り組むと効率も上がるし意欲も上がります。仮に同じ業界を目指していてもライバルにはなりません。7年前にA航空会社を目指している人がたまたま二人ゼミ内にいましたが二人は協力をしてエントリーシートから面接練習まで一緒にやっていました。偶然にも就活の集団面接まで同じグループだったそうですが(さすがに言うことが重なってしまい困ったと言っていました)、見事二人とも合格しました。おそらく別々に準備していたら二人とも合格しなかったかもしれません。

8. あなたを待っている仕事がある
これは研究にも当てはまる事ですが、就職できるかどうかと if (もし)で考えるのは得策ではありません。それよりももう既に自分の仕事は決まっていてその仕事に出会うために就活をしていると考える方がより合理的です(岸見一郎先生が紹介されているアドラー心理学の考え方ですね)。事実、みなさんの仕事は必然的に決まっていると思います。人によって長さは異なるかもしれませんが、就職活動を通してその未来の仕事に出会うのだと思います。就活を断念しない限りその未来の仕事に出会う事ができるのです。

9. 人に信頼されるよう心がける
私の敬愛する大阪の中学校のN校長先生が言っておられたことですが、人が話したくなるのは信頼される人だ、ということです。確かにそうです。みんなが尊敬するその人と話をして見たくなるのは自然なことです。そのためにも人に信頼されるように人がしたいと思わないような作業や仕事を率先してすることです。その縁の下の力持ちの積み重ねが信頼をあなたに与えることでしょう。

10. 自分のプレイブック(Playbook、作戦)を持つこと
人生の三大選択は自分の思いのままにはなりませんが、自然の成り行きでも良くありません。プレイブック(作戦)を持った就活とない就活では結果に差が出ます。コントロールできないけれど、コントロールできないことをしようとする所が重要なのではないでしょうか?作戦があれば次への作戦の修正ができます。

私自身の就活は1982-3年ですのでもう35年も前のことになります。旅行業界と教員の二本立てで間に教育実習(当時は2週間)も入っていて忙しい毎日だったことを懐かしく思い出します。インターネットもエントリーシートもない時代で最初から面接ということも多かったです。名曲アルバムという番組が好きだからN放送、ウオークマンを愛用していたのでSニー、愛飲していたウヰスキーメイカーのSトリーと今から考えるととても人にアドバイスできるようなほめられたような志望動機ではありませんでしたが、無意識的に上にあげた項目を実行していたように思います。

人は楽観的になることができれば自然と成功する条件が備わっていると思います。今、就活に苦労しているみなさんも必ずすばらしい人生が待っていると信じて毎日、手を抜かないように前向きに行動していただきたいと思います。

(2018.6.1)

★今回の教訓:私も来年には一般的には定年の年。仕事とのお付き合いにも限りがあることを肝に銘じたい。
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オックスフォード通信(58)日本専攻大学院生のプレゼンテーション

オックスフォード大学で日本の教育・文化・文学についての大学院生の発表を聞かせていただきました。

先日、ある会合でお会いしたN先生からお誘い頂き、オックスフォード大学大学院修士課程中間発表会に出席させて頂きました(都合により午前中のみ)。福島の原発、日本のインクルーシブ教育制度、定時制高校、武道必修化、短期大学の役割とどれも興味深い内容でした。10分の発表、10分の質疑応答という内容でしたが、私達が英語で発表するのに同様に緊張感と高揚感が感じられる素晴らしいプレゼンテーションが繰り広げられていました。特にトピックの選択が興味深かったです。

私の横に座っているRさんが次、Oさんが次の次という順番でした。お二人ともALTとして日本で働いた経験をお持ちで日本通という感じもしましたが、やはり母語ではない日本語で発表されるということで、チラッと見ると(見えました)セリフが事細かく書いてありました(おはようございます、よい質問をありがとうございましたなど)。それを見ているだけで何か変な言い方ですが嬉しくなってきました。ああ、誰しも一緒なんだなと。誰もが第二・第三言語で発表するときには内容よりもそのデリバリーの方法で苦労する。私達日本人も、We are not alone! と思う必要があります。

また、日本語でだと、トピックが何であれ自由に質問できるのも事実です。これは英語のネイティブ・スピーカーが英語でいろいろと質問しますが、それは必ずしもその人達のインテレクチュアルレベルが高いのではなく、母語であれば余裕があるからできるだけなのだと思います。その点を私達ははき違えてはいけないと思います。

English as a global lingua franca、グローバルリンガフランカとして英語を考える際に、案外日本語非母語話者が日本語でプレゼンテーションする姿を見る機会を作ることは重要かもしれません。そのことが、英語でプレゼンテーションしたり、英語を話すことのプラスにつながるのかもしれません。

休憩時間には St. Antony’s college のM先生といろいろと話をすることができたのも収穫です。M先生は何と同志社大学の客員教授として2000年から6年間も教えておられたとのこと。久しぶりに同志社や京都のことについてお話ができました。外国でこのような話ができるとは思ってもいませんでした。まさに、It is a small world です。この会のご招待頂いたN先生、またこのような交流の広がりに感謝するばかりです。(2018.5.24)

★今回の教訓:日本人が英語を、だけでなく外国人が日本語を使っている場面を見ることはいいメタ認知になる。ALTもそのような機会を中学や高校で作ってみればいいかもしれない。
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オックスフォード通信(56)便利さと幸せのトレードオフ

オックスフォードににて不思議なのは本当のコンビニがないこと(もどきはあります。例えば365日、朝の9時から夜の9時まで空いていますなど。ただ日本のコンビニとは似ても似つかないです)。

平日で午後6時半には大方の店は閉まってしまいます。オックスフォードというよりはロンドンでもそうですがスターバックスはあまりみかけないのですが、現在住んでいるサマータウンにある大きめのスタバでも平日で午後7時、日曜日は午後6時には閉まってしまいます。バスや鉄道も土曜日で2/3くらい、日曜日に至っては1/3くらいの運行という感じです(しかも、遅れる、頻繁にキャンセルになる。3日前からしなきゃいいのに新ダイヤになったようで[日本でも3.17新ダイヤ運行とかありますね。あれです]、早速運休の嵐だったようです。イギリス人も怒っているようでBBCはよくそのようなTwitterをTVで紹介しています。こないだは、朝3時の!電車に乗ろうと早起きして駅に行ったらキャンセルだった、と怒っておられました。その怒りよく分かります)。

以前この不便さについては書いた事があります(通信47)。日本との環境や文化の相違はまずこの便利かどうかというところに目がいくのですが、毎日オックスフォードで生活をしていて思うのは日本なら、コンビニでほとんどすべて片が付くなということです。コーヒーにしてもアイスクリームにしてもコピーにしてもそうです。正直なところここにセブンイレブンを作ったら便利さ1000倍、すべてのモヤモヤが解決するように思います。

オックスフォードに来てほぼ2ヶ月ですが、でもイギリスはあえてしない道を取っているように思います(単にできないだけやん、という別の声も私の中で聞こえていますが)。その証拠に店が早く閉まっても(パブは開いています)、売っているものが多少高くても、それほど不幸に見えないのです。それほど不満を持っているように見えないのです。大学もいまだにローテクな所がおおいけれど、それが決定的に不利であるようにも見えないのです。それが少し分かってきました。

合理化とは何かを捨てることなんですね。

日本のように吉野家や松屋にいけば5分以内にご飯が食べれて、コンビニは24時間空いていていつでもビールでもお菓子でも買うことができます。でもその代償としてオックスフォードにはまだある街の本屋さんや文房具店などの小売り店がいまの日本にはわずかな例外を除いて残っていません(僅かな例外はありがたいことに同志社女子大学今出川キャンパスの近くの枡形商店街、通称出町商店街です)。

先ほど、母の誕生日カードを街の文房具店に行って買ってきたのですが、日本に送る封筒が欲しいというと引き出しからお店のおばあさんが出してくれました。日本ならこの手間が合理化されているのですね。その分、封筒代も多少安くなるのかもしれませんが、ここにコンビニを作ったら、このおばあさんの Pen to Paper という味のある名前のお店はほどなくなくなってしまうことでしょう。

一見無駄に見えるところに大切なことが隠れている、とは本当のことで、このような一手間かける部分を大切にすることで、みんながそれぞれ何かの主人公になる形(例えば、このおばあさんなら自分の文房具店を経営していることに誇りが感じられると思います)を持続できている野田と思います。イギリスは社会主義の国ではありませんが、国民が共存共栄できる道を他の国の目を恐れることなく選択していると思います。

それとはこれ以上ないくらいの便利さを手にしている日本にすむ1億2千万の国民。便利=幸せなのか、と首をかしげてしまします。

よくゼミでトレードオフの関係について議論することがあります。トレードオフとは二律背反のことで、一方を立てるともう一方は捨てないといけないことを指します。よくいう例えは、イソップ物語の「欲張りな犬」の例です。肉を加えた犬が湖に来たら、湖にもう一匹肉を加えた犬がいる(もちろん自分の姿が映っているだけです)。その犬の肉を取ろうと思ったら今口にくわえている肉を手放さないと取りにいけない。この寓話のように、日本人は便利さを取るためにみんなの幸せを手放してしまったのかもしれません。そしてイギリスはそれが分かっているから今持っている幸せを手放さない。

もちろん、便利さも幸せも共存する方法を模索することもできると思います。しかし、スマートフォンができて、ラジオもカメラもタイマーも時計も万歩計まですべてスマートフォン一つでできるようになって、これまでデジカメを作っていたカシオが撤退したりするニュースを耳にすると、便利さと幸せの共存は難しいなと思ってしまします。その証拠にアップルは(私は大好きですが)もう一企業としては使い切れないくらいのキャッシュフローを手元に持って次から次にベンチャー業を買いあさっています。

一人の幸せが99人の不幸を生むような社会にしないようにしよう、とする静かな意思をここオックスフォードでは感じます(買いかぶりかもしれません)。

といっても日本の便利さが後退するとは思えません。ただ、2019年春の帰国を視野に入れながら、便利さと幸せがトレードオフにならない方法を自分なりに考えてみたいと思っています。おそらくそのヒントは私は英語学習、外国語学習にあるのではないかと踏んでいます(また考えがまとまったら書きます)。(2018.5.22)

PS. そんなことを考えていたら昨日まで普通に映っていたTVが今朝から不通。原因不明。やっぱりイギリスの不便さにも幸せを感じられるほど人間が大成していないようです。

PS. 大学院生の方々と書いていた論文の改訂が終了。久しぶりに朝方まで論文と格闘。でも終わると爽やかですね。18期生のみなさんも12月にその快感を感じることができますよ。

★今回の教訓:トレードオフを乗り越えること。問題があれば必ず解決方法が見つかる。重要なのは問題設定ができないこと。さて。
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オックスフォード通信(50)Not Special

イギリスは日本よりも先進的なのか?

英語を学んでいる人達は英国というイギリスに憧憬の念だけでなく日本とは異なる所をみつけてはやっぱりイギリスはいいよね、だから日本は駄目なのよ、と言いたくなると思います。ハリーポッターもピーターラビットも、不思議の国のアリスも、ホビットもシャーロック・ホームズも日本人では作れないよねと(念のために私はこの5つとも大好きです)。

このブログも皆様のご支援によって50回目を迎えることができました。この間、イギリスと日本の違い、オックスフォードに来てから私がおやっと思ったことを書き綴って参りましたが、読み方によっては大英帝国万歳に聞こえるかもしれません。事実、日本の大学よりもオックスフォード大の方が優れているところを沢山書いています。

でもそうではないのです。じゃあ、よく海外にいる日本人が日の丸を見たら、君が代を耳にしたら涙するような愛国者になったのかといえばそうでもないのです。

確かにイギリスには魅力的な所が沢山あります。ひとりひとりを大切にするような姿勢、ひとりひとりとコミュニケーションを大切にするところ、レディーファーストが徹底していて男性が威張り散らしたりしないところ、歴史を大切にすることろ、BBCのテレビのクオリティーが高いところ、ビールが美味しいところ、蚊やハエ、虫がいないところ、ゴミゴミしていないところ、湿気が少なく爽やかな天候が多いこと、ゆったりしているところ、バスがすぐに来るところ、バスが二階建てで景色が楽しめるところ、働き過ぎないところ、幸せそうな人が多いところ、芝生がどこも綺麗なところ。

でも、おやっと思うところも少なからずあります。例えばバスの乗り方。一人一人と運転手さんが話ながら切符を売るので長蛇の列ができるところ、昨日のように急に列車がキャンセルになるところ、列車が遅れるところ、安心できないところ、オックスフォードで最強と聞いたVodaphoneですら圏外になることが頻繁なところ、お店がすぐに閉まるところ、仕事が遅いところ、ショッピングモールやレストラン街でのトイレが異常に少ないところ、トイレのウオッシュレットがないところ、ラテのミルクの割合が多すぎるところ・・・書き出すとイギリスの魅力と同じくらい不満も出て来ます。

しかし、丁度、英語学習に見られるようにこれは単なるスタイルの違いなのかもしれないと思うのです。日本ではあり得ないようなお店の営業時間も(パブは開いていますが)コンビニや大手スーパーだけが儲からないようにパイを上手く分け合う手段なのかもしれないと考えてみるといいのかもしれません。

先日参加したセミナーで日本の教育制度がいかに先進的かというレクチャーがありました。私はそんなバラ色ではない、例えば日本の学校の大クラスは大きな問題じゃないですか、と質問したのですが、イギリス人の講師は大クラスにすることによって教師の数は抑制されその分教師の待遇は他国に比べて手厚く、優秀な人材が集まりやすくなるいいシステムだと答えていました。100%納得しませんよ、とは言ったものの、そのような見方もあるのか、と感じました。

自分の国だけが正しかったり間違っていたりするのではなくて、違和感を感じるところは他国や多文化を参考に自国にないものを柔軟かつ平和的に取り込むチャンスだととらえる方がいいのだと思います。特に、英語に関わる人達は英語圏の文化こそが素晴らしいと思うかもしれませんが、日本も捨てたものじゃないと思った方がいいと思うのです。

同じ人間が長い歴史を生きてきたわけですから、どこかが100%正しくどこかが100%間違っていると考えない方が健康的に進歩できると感じています。

愛国者にも他国追従者にもならず自分らしくかつ持続的に成長しながら生きることができるチャンスが、多文化や他言語との接点から得られるサトウキビ(宝)ではないでしょうか。

来春、帰国後私の研究室のドアにユニオンジャックが飾られることのないようにしたいもと決意しています(怪しい?)(2018.5.16)

★今回の教訓:卑屈にならず、尊大にならず、他者も自己も尊重できること。それは異なるものに触れることでしか得られないのかもしれない。そういえば通っていた高校の校訓は真理を探究せよ、社会に貢献せよ、そして自己を尊重せよ、であった。流石、校祖弘法大師も中国留学経験者。
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オックスフォード通信(49)19+40

5/15 本日は私の誕生日でした。

LINE、Facebook、Messageを通じて同僚、元同僚の先生、同分野の研究者の先生方、ゼミの卒業生・在学生、同志社女子大学の卒業生・在学生、立命館大学大学院修了の皆様、中学校教員時代の教え子の皆様、トロントで知り合った皆様、高校時代の同級生、親戚、同志社女子大学を通して知り合いになった方々、今出川通りの皆様(書き忘れている皆さんがいらっしゃるかもしれません)など100名以上の方々からお祝いのメッセージを頂きありがとうございます。本当にうれしく思います。光栄です。

よく何歳になったのですか、と聞かれるのですが、50代最後の一年をオックスフォードで迎えることになりました。ただ先日文房具店でバースデーカードを見ていたら、50歳は20歳+30、60歳は20歳+40、と考えるといいと書いてありました。それに習って、大学1回生の気持ちで(一浪していますので)19歳のバイタリティに40年分の経験を加えた年になったと思うようにしたいと考えています。

本日はお休みを頂き、ロンドンに行ってきました。後から行こうと思って午後に行ったウエストミンスターは火曜日の見学時間は午後1時まで終了、国会議事堂は土曜日のみの見学で見れず、Paddington 駅から帰りに乗るはずだった列車はキャンセル(後から考えればその列車だけなのでじっとしていれば良かったのですが、日本的にその路線全部がキャンセルになったと思ったのでMarylebone駅からの列車のチケットを購入してしまいました)など予定通りには行かないところも多々ありましたが、念願のビートルズ・アビーロードスタジオやその前の横断歩道に行き、中学生、高校生の頃に聞いていたビートルズ、Paul, John, George, Ringo がこの辺りを歩いていたんだなと思いを馳せることができました。イギリスでの 大切なTo do リストを一つクリアすることができたように思います。高層ビルのShardからの眺めも格別でした(入場料が£30=4500円!)。

快晴のもと爽やかで豊かな気持ちにひたることができた一日でした。(2018.5.15)

★今回の教訓:ビートルズはなぜいまだに人々に愛されるのか。なぜ普遍的なメロディーを産み出すことができたのか。イギリスや英語と関係しているのだろうか。何度も横断歩道を渡りながらいろいろと考えた。

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オックスフォード通信(47)ユニクロとalteration

イギリスに来てからそろそろ服を買おうと思い立ちました。

ご存じのようにそれほど服には頓着しない方なのですが流石にジーパンとチノパンが必要となってきました。というのも急いで持ってきたわけではないのですが(余り考えずに持ってきてしまいました)、持ってきたジーンズは冬に買ったのでわざわざ余分に綿の入った冬仕様であり、チノパンは長年はいてきた愛用のものなのですがポケットのところが破けてきています。

オックスフォードにはWestgateというショッピングモール(大学院生のIさんによると期限を決めて作ったのでオープン当時には信じられないことにあちらこちらに穴が空いていたそうです。今はとてもきれいですが)が駅の近くにありその中にユニクロが入っています。

多少日本の店と品揃えは違うかもしれませんがほぼ同じ。サイズは残念ながらUK表示ですが靴下にしてもジーンズにしても多分日本と同じものがおいてあります(ヒートテックもあります)。ただこちらで一つだけ問題になるのが、そう長さなのです。ウエストは自分にあうものを選べばいいのですが、長さは調整しなくてはいけません。ここで普通、日本の店ならFitting Roomで合わせて早い時はその日の内に、遅くても2-3日中に切って、縫って、自分にピッタリとした長さのズボンに寸法直しをしてくれるのですが、その試着室はあってもメジャーも針も誰も持っている様子はありません(代わりに何着試着室に持って入ったのかを示す大きな番号札を渡されます)。

実はカナダも同様であって、直しを専門にする業者は別なのですね。そう考えると日本は便利で消費者目線で親切なサービスがちゃんとセットになっていることに気づきます。問題はどこにそれがあるかということです。よく見るとイギリス人はかなり長めのズボンをはいている人や裾を折っている人が結構目立ちます(家にミシンがないのかも)。

そうこう考えながら街を歩いていると妻がどこかで見た気がするというのです。その記憶を頼りに街をさまようことほんの数分。ありました。そう、クリーニング屋さんとセットになっていました。明らかにインド系(家族経営らしく息子さんとはヒンズー語で話をしていました)のおばあさんが日本のブラザー製(流石世界のブラザーですね)のミシンの前に座っておられました。

Alteration (=alterは変える)? だけで話は通じて3日ほどでしてあげるとのこと。ミシンの前には依頼が多いのでしょうね沢山のジャケット、ズボンが無造作に置いてあります。ただ結構高くて、ひとつ£12とおっしゃいます。日本で£30? ???というと特急料金だと。急いでないのでというと£24で決着。メモ用紙に名前を書いたのが領収書代わりです。ただ、青刷りの複写式になっていておばあさんの手元にも残るようになっていました。

ただ少し戸惑ったのが長さを合わせる時。クリーニング屋さんの中の奥(といってもすぐ横)で着替えて長さ合わせ。カーテンも何もありません。男性はいいにしても女性の場合にはえー!と思われるでしょうね。

昨日土曜日お昼頃に取りに行くと顔色一つ変えず4pmとおっしゃいます。そんなこと聞いていないと思ったのですがまあしかたありません。出来上がりは完璧でした。さすが。(2018.5.13)

PS. 現在 (8.2) £30以上購入する場合には無料で、それ以下だと£xx(忘れました)でユニクロの店舗で直しをしてくれるそうです(さすが)

★今回の教訓:日本はなんだかんだといって消費者天国。便利にできている。ユニクロも製品とお店を輸出するだけでなくてお直しのようなサービスも輸出するべきだ。イギリス人も感動することだろう。
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オックスフォード通信(44)イギリスが非効率のわけ

今住んでいるフラット(アパートです)は 家具付き(Furnishedと言います)。

冷蔵庫はもとより洗濯機、掃除機からコーヒーテーブルから机、ベッドからスプーン、フォークまでおよそ生活に必要なものはほぼすべて揃っています(といっても、TV、時計はありませんでしたので、ソニー製のTVとラジオ付き時計を購入しました)。まあ、付いているので文句を言ってはいけないのですが、それぞれに多少の問題があります。

例えば、シャワー室についている取っ手はしっかりと持ってしまうと取れてしまうほどもろそうですし、掃除機は電源コードが異様に短く各部屋でコンセント(outlet/socket)に差し込み変えないと使えません。昨日なぜこんなに不便な造りになっているのかと話をしていたところ、ある発見がありました。それはどうもイギリスで掃除機を使って掃除をしているのは女性ではなくて男性なのではないか、ということです。だから不便でも改善しようという話にならないのでは。女性がそのような掃除機を使っていたらすぐに文句が集まって改善されるのではないでしょうか(日本の家電メーカーの製品が使いやすいのはそのようなサイクルになっていませんか)

イギリスは物価が高く Costa という一般的なコーヒーショップで何かを注文すると£3(450円)くらいします(日本のドトールコーヒーくらいなので値段は少し高めですね)。税金も高く、カナダでは取られなかった住民税も年間で£2000(約30万円)も徴収されました(1年間滞在の外国人から徴収するとは!日本では中高のALTは初年度は無税です)。となると必然的に共働きをせざるを得ず、夫婦ともにフルタイムの仕事を持っているというのが普通のように見えます。事実、街の至る所で女性が活躍しています(長距離バスの運転手から大学の事務職員に至るまで)。

すると必然的に家事も夫婦で分担となるのでしょう。妻曰く、掃除機は確実に男性の仕事だわ(まだ幸いなことにこの仕事は私に回ってきません)。すると多少電源コードが短かろうが、不便であろうが男性はあまり文句を言わないのでは、と。日本の家電が高度に発展してきたのは女性、特に妻の家事を軽減するために細かな主婦の要望に答えてきたからではないかと。

なるほど、と思います。日本の高度な家電文化を形成したのは女性、主婦の知恵なのかもしれません。

今日は Ethnography についてのセミナーに参加してきました(なんと参加者は私一人でした)。ボートをどのように作るのか、vocational training に関してワークショップに参加しながらそのリフレクションをジャーナルとして書き綴っているという博士論文プロジェクトの発表です。私のこの報告もいわばイギリス生活のエスノグラフィー(民族史的記述)になってきているのかもしれません。

ポイントは思ったその時に書かないと永久に記憶から失われてしまうということです。もともと若ゼミ18期生の書き綴りをサポートするために補助的にはじめたものですが、ここまで書いてきて結構面白いものが積み上がってきたと思っています(どれだけの人が読んでいるか定かではありませんが)。

できれば365回を目指して日々の発見、思ったことを書き続けていきたいと考えています。

(2018.5.10)

★今回の教訓:何かをキッカケにブログや日記を始めるのはいいことだ。もう少しコメントがあると励みになるのですが(お待ちしています・[注] 反映されるまでに約12時間かかります)

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オックスフォード通信(42)ラウンドアバウトとミッション車

レンタカーを借りてみました。

こちらに来る際に多くの人から車は中古で買うと良い、と勧められました。実は今住んでいるフラットには専用の駐車場もあって無料で車を止めることも出来るのでそれもいいかなとおもっていたのですが、とりあえず Bank Holiday(祝日を全てイギリスでは銀行のお休みの日と称するようです。今回は5/7)前後5日間レンタカーを借りてみました。

イギリスの運転免許も欲しいのですが、日本の実際の免許証を送付しなくてはならず3ヶ月から半年後にしか返却されないようで(しかも返却されないこともあるとイギリスにある日本大使館のWebでの説明)どうしようかなと迷っています。

免許は1年以内であれば国際運転免許証があればレンタカーを借りることが出来ます。今回はFireFlyという聞き慣れないレンタカー会社でしたが探し当ててゆくと大手のHertzと同じ会社でした(なんだ)。

これまでアメリカ、カナダ、ニュージーランドで運転経験があるので、しかも日本と同じ左側走行でハンドルも日本と同じなのでそれほど心配していなかったのですが、さすが大英帝国、他のCommonwealthとは違った味を提供してくれます。

一つは、オートマチックの車が極めて少ないことです。無いことはないのですが、車がアウディとかベンツなどになり大型、料金も倍以上になります。マニュアル (Gear Box)車みなさんは運転出来ますか?私は21世紀になって始めて運転しました。もともと運転免許はマニュアル車でとっています。あの半クラの感覚がもどってくるのか心配でした。

周りの車をみるとほとんどがマニュアル車。信じられない想いでした。

オックスフォード駅から歩いて10分のところにあるFireFlyの事務所を探し当てて(近くにマックの修理ドロップインがありました)燃料や保険の説明を受けて、じゃあと鍵を渡されて、とりあえず出発。横にあるフィッシュマーケットの駐車場まではなんとか。ところがそこでバックしようとおもってバックにどうしても入らない。この時はあせりました。ギアを変えても変えても前に進む。もう進む場所が無くなってきた。そこで奇跡的にシフトレバーの裏側に押しボタンがついていることに気づきました。これでバックができる。

スキルの習得はすごいものですね。しばらく走っていると昔京都の宝ヶ池教習所で教えてもらった坂道発進などスキルがよみがえってきました。これで運転できる!

ただ、もう一つハードルがありました。そう、ラウンドアバウトといわれる交差点です。実はニュージーランドで一度経験済みだったのでこれは問題ない、と思っていたのですが、これが大問題でした。ニュージーランドでは300キロくらい走ってほんの2-3回しか経験しなかったのですが、オックスフォード周辺(どこでも同じだと思います)では信号はほとんど無く、交差点という交差点が極端にいうと全部ラウンドアバウトなんです。この5日間(実際に運転したのは4日間)で少なくとも30のラウンドアバウトを通りました(数えていないのでハッキリ言えないのですが50を越えているかもしれません)。

右側が優先なので、円の中に入る前に右側からの車がいないことを確認して、左折をするなら左のウンカーをだしながら外側の車線に、直進の場合にはウインカーなしで外側又は内側の車線に、右折をする場合にみぎへのウインカーを出しながら内側の車線に。

これがルールなんですが、全然分からない。出口がこの3つ以外に小さなものやサービス(ステーション)に行く道もあります。1日目は、Bicester、Kidlington(通信40を参照)まで行ってオックスフォードに帰ろうと思ったのですが、ラウンドアバウトの出口を間違えて来た道を逆に戻り、もう一度出直してもどってきて今度は西に行ってしまう始末。

ラウンドアバウトは右から車が来て、左にもいて、対向車はいまかいまかと入るチャンスをうかがっている中で瞬間的に判断をしないといけない、しかもマニュアル車で(ロー→セカンドへ)。

走ると渦巻きのマークがあちらこちらに。そのたびに何番目にでるのか(後から分かってきたのですが、何番目と考えるのではなくて、単純に左折?直進?右折?と単純に考える方が瞬時の判断がしやすい)考えなければなりませんでした。

ただ、少し慣れてくるとこれは合理的だとおもいました(交通量の極めて多いところでは信号も併設)。つまり誰もじっと信号待ちをしなくていいので渋滞が起きにくい、緊張感を持って運転しているので眠くならない。

でもありすぎです。(2018.5.8)
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★今回の教訓:日本は逆に信号が多すぎる。半分をイギリスのラウンドアバウトにすると渋滞はかなり解消されるのでは。

オックスフォード通信(40)Jackets

Kidlington(キドリントン)という街にいきました。

今住んでいるフラットが見つからなかったら、オックスフォードからバスで25分くらいの落ち着いた街に住むことになっていました。

なぜこの街に行ったのか? Red Lion というパブがあるから、というのは冗談で少し車の練習をしようということでレンタカーを借りたので少しドライブに行ってきました(車の運転については後日)。

Virginグループの会長が住んでいるらしいと云うだけあって小さな店が並び品のいい感じの街です。なんとか車を止めて(なんどかクラクションを鳴らされました、21世紀になってはじめてかも)brunch をしているというその Red Lion へ。広々して昼間からビールやワインを飲んでいる人もいれば、商談をしているひとも。

お昼なのでそのブランチを食べようとメニューを見て今まで見たことのない料理が。Sandwiches の下にJackets と書いてあります。うーん、これはどんな料理?とお店の人に聞いてみたところ、ジャガイモをふかしたもので、ジャケットとはじゃがいもの皮付きということらしいです(じゃがいもの洋服ということですね)。

実際に出てきたのは大きなじゃがいもをふかしたものに、煮た豆(これもよく見かける料理です)と溶けたチェーダーチーズがかかっているものでした。

イタリアンとかでないレストランではこのJacketsという料理が結構メニューに載っているようです。(2018.5.6)

★今回の教訓:英語の表現が面白い。Jacketsというと音楽ファの私などはレコードのジャケットを思い浮かべるが、皮とは。

オックスフォード通信(38)ヘアカット

ヘアカット、散髪。

少し恐れていたことです。大体2ヶ月に1回のペースで日本では散髪に行っていたのですが(身だしなみには気をつけながら結構考えて散髪に行っていたのですが回りからは、家族ですら、気づかれないことが多かったです)そろそろ行く時期になってきました。

慣れないところへ行くのには少し勇気が要ります(妻は日本人の美容師を見つけてきてカットしてもらう段取りを付けています。ずるい)。でもこれも経験です。

サマータウンに住み始めた頃から通り沿いにあるBarbarに目を付けていました。結構一杯でいつ行けばいいものかと考えていました。昔カナダに住んでいた頃はどうしていたのだろうと思い出そうと思ったのですが全然浮かんできません。ということはあまりショックな経験はなかったのでしょう(息子を散髪に連れて行ったときのことはよく覚えています)。

先週の水曜日の午後3時くらい、結構早い時間に手が空いたので今だと思って行ってきました。待っている人ゼロ。3人のカットマン。すべて男性。日本と違ってカットのみ(顔ぞりやシャンプーはなしです)。

にこやかな男性の美容師がカットしてくれました。案外というと失礼ですが、丁寧にお願いした通りに切ってくれます。日本とほぼ同じです。最後はバリカンで仕上げというところまで。

最後に鏡を見せてこれでいいかと確認して終わり。30分くらいでしょうか。約£15(2250円)くらいでチップもなし。

何を言ってもイギリス人みたいに回りを刈り上げられてしまうと恐れていたのですが案ずるより産むが易し (An attempt is sometimes easier than expected) でした。(2018.5.4)

★今回の教訓:知らないところに一歩踏み出すのには少し勇気がいるが案外大丈夫。

 

オックスフォード通信(29)New Comers Club

新入りのためのクラブと訳せるでしょうか。本日は私と言うよりは同伴の妻のための会に一緒に参加してきました。

必ずしも新学期(Trinity)からこちらに来たというわけではないのですが、本当に3日前に来た人から半年前に来た人まで含めて、オックスフォードに同伴で来ている人達向けの会合が毎週水曜日10:30-12:00まで開かれている、と教育学部のバーバラ(今回の在英には3人のBarbaraさんにお世話になっています。出発前のBarbara先生、不動産担当もBarbaraさん、教育学部事務長もBarbaraさんです)さんに教えて頂きました。

University Clubというオックスフォードにしては少し近代的な建物に入るとSuper Friendlyな受付の皆様。どちらかというとシニアの方が多いですが、若手の方もチラホラ。同伴者が女性であることがおおいためが、ほぼ全員が女性。

今日は特別ということで普段は£1のコーヒーを無料で頂き、テーブルへ。日本と違うのは自己紹介とか何か堅苦しいプログラムがあるのではなく、適当に楽しく近くの人達と話すことです。

たまたま隣がドイツから2週間の予定で来た日本人男性のSさん(滋賀県出身で関学卒業後、ドイツに渡り、修士号を取得、現在博士論文を執筆中とのこと。ドイツ語で、しかも専攻は哲学)とSさんのパートナーのFさん(上海出身でドイツで法律の研究員をしているとのこと)。二人とも30歳前後というところでしょうか。すごいなあと思います。英語よりも格変化がグッと複雑なドイツ語で博士論文を書いているとは(何度書いても友人にみてもらうと直されると笑顔で言っておられました。博士論文終わるかなあという気持ち、よく分かります)。ただドイツの大学はうわさには聞いていましたが、授業料は外国人であっても無料で、300ユーロ程度諸雑費を払うだけだt言っておられました。

その他、コンピュータサイエンス専攻で来ておられるご主人の奥さんとか(5-6年はかかるよ、と指導教官に最初に釘を刺されたとか。かかるかもしれませんね)。

このような受け入れ体制を大学がサポートしてボランティアベースで始めておられるというのはさすがですね。何かすがすがしい気持ちになりました。

Jさんには5/1のMagdalen College のお得なチケットを教えて頂き購入の手続きまでしていただきました(朝5時集合)。

帰りに伸び伸びになっていた銀行カード(結果的に2週間かかりました)をH銀行でピックアップ。これで諸準備はほぼFin!ということになりました。皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。(2018.4.25)

★今回の教訓:Welcomeの笑顔は人を元気づける。笑顔は世界共通。

 オックスフォード通信(26)モンテカルロ

今日は世界的に日曜日。

テニスのお話。

テニスのモンテカルロオープンを見たくなった。ロンドンからイタリアのモンテカルロは日本からと比べると格段に近い距離にあります。時差も1時間。じゃあ、ということで飛行機でひとっ飛びといけるわけがなく、何とかTVで見れないかといろいろと探していると(インターネットの過度の利用は危険ですが仕方がありません。BBCは子どもが1日6時間以上インターネットに浸っていると先ほどのTV Newsで警鐘を鳴らしていました)インターネットで中継をしているのですね。ひと月、£9.95(=約1500円)。イギリスにいて錦織が決勝にでいると聞くとどうしても生放送で見たくなりました。

インターネットで早速契約して、コンピュータからApple TVでテレビへ。最初は5年前のMacbookProでつないだのですが、ガタガタと解像度が落ちたり、止まったりと。これは最近契約したインターネット(Skyにしました!)のスピードが遅いのかしらと思ったのですが、コンピュータをイギリスに来る前に購入した最新のMacbookProに変えるとスムーズな画面。コンピュータの問題だったのですね。

さて会場の雰囲気は8-2くらいでナダルの応援。完全にアウェイ。その中で決勝にあがってきた錦織は立派だとあらためて思いました。海外に来て急に愛国者になったわけではないですが文化も言語も異なる中で堂々と戦っている錦織は素晴らしいと思いました。試合は残念ながら0-2で負けてしまいましたが、いいgutを見せてもらったと思いました。

ナダルとの違いは錦織に勝とうと思う気持ちが強すぎたのでしょうね。オックスフォードにきて思うのはこちらの人はゆったりと生活しながら毎日を楽しもうと思っているように見えます(そう見えるだけかもしれませんが)。そのために、いい意味で自己中心的に他人には変に関わらなくてはいいように丁寧に時に慇懃無礼的に振る舞う。大事なのはあくまでも自分なのでしょうね。

先週のゼミでCollectivism(集団主義)について議論したのですが、どこかに国のため、学校のため、誰かのためという背負うものがあるのかもしれません。それを今日の錦織の試合から見て取れた部分があります。

よくEnjoy! といいますが、そのためにはある意味では自分を大切にする少し自己中心的な部分を持たないといけないのかもしれません(別に他の人に迷惑をかけるような事をしろといっているわけではなくて、背負うものを下ろしたら楽になりますよ、ということです)。(2018.4.22)

★今回の教訓:成果をあげようと思わない方が結果的にいいものが生まれるかもしれない。肩の力が抜けているので自分の能力を上手く発揮できる。

オックスフォード通信(24)Thank you!

半径30cmの幸せ

拠点の教育学部(Department of Education)まではフラットのあるサマータウンから徒歩でもdoor-to-doorで丁度20分のほどよい距離にあるのですが、バスに乗ることもあります。昨日はシティーセンター(ダウンタウンとは言わないようです、またCity Centreとreの表記になります、イギリス英語の特徴についてはまたの機会に書きたいと思います)に用事があったので、3回以上バスに乗りそうな時にはバスの一日券(Day Pass)を買います。このDay Passが合理的だとおもうのは日で換算するのではなく、24時間で換算するところです。

例えば、昨日は13:29にバスに乗ってバスの中で買いましたので、本日の13:29まで有効ということになります(以前、Port Medow に行ったときには1分違いでアウトになりそうでしたが、運転手に交渉してOKにしてもらいました。温情に感謝!)。今日は往復乗りましたので(ほんの5分くらいですが、楽です。でももうすぐ自転車を買おうと思っています)、£4.20で4回乗った換算になります(半額くらいですね)。

バスのこちらならではの流儀にいろいろ気づきます。一つはバス停で待っていて乗ろうと思っているバスが来たら手を横に出して、「乗るよ」という意思表示をすることです。これをしないと通り過ぎ去られます。もう一つ。0%くらいのの乗客が降りる際に6運転手さんに “Thank you!” ということです。

これはいい習慣だなあと思います。日本でも言う人はいますが、それは京都市バスであれば老齢優待パスを持っているご老人など立場上有り難いと思われる場合に多いように思います。Thank you! というと運転手さんもThank you! などと返答しています。

ほんの少しのことですが、コミュニティをすがすがしい場にするいい習慣だと思います。日本でもすぐにマネすることが出来ますね。そして不思議ににこやかな人、心に余裕のある人ほどそのように口にだしているようです。逆かもしれません。何事にもThank you! といえるからこそハッピーになれるのかもしれませんね。

さて、私はバスにのると子どもと一緒で2階建ての一番前に陣取ります。日本ではみることのできない光景が目の前に広がります。(2018.4.20)

★今回の教訓:感謝の気持ちはどこの国でも言葉に出していうといいものだ。2語で半径30cmがハッピーになれる。

オックスフォード通信(23)暑い! 銀行キャッシュカードComments

急に夏がやってきました。

極端です。半袖、短パンの世界です。お昼に街を歩くとなぜか人が一杯。とても働いているように見えません。近くの高校生も芝生の上でランチをしています。午前中にフラットチェックにきたDさんも半袖!半袖!と唸っていました(ビーサンを持ってきていて[さすがに訪問時はきちんとした靴を履いておられましたが] 帰りは履き替えておられました)。また相変わらず歩きタバコをする人は多く、高校生風の男女も堂々と煙をはいています。

気温25℃くらいでしょうか。一昨日まで10℃くらいでしたから本当に夏がやって来た感じです。

さて、こちらでは携帯の契約をするのになぜか銀行のキャッシュカード(デビット)が必要です。銀行のキャッシュカード・クレジットカードの暗証番号は早々に来たのですが、肝心のカードが来ません。しびれを切らして電話をしてみたらH銀行にもいろいろな銀行があるようで、あの・・・は何番の後にオペレーターにそう言われてしまったので、支店に行くのが早いということで先ほど行ってきました。すると口座開設を手伝ってくれたMさんが対応してくれました。覚えてないけど思い出した、なんといいながら、「カードが先に届いているはず」とのこと。Sorry、といいながら再発行の手続きを取ってくれました。

信頼がおけるはずのイギリスでもそうなんでしょうか。ただ日本のような書留がないので本人受取が確認できないのは事実です。そういうこともあろうかと思って暗証番号を別々の便で送ってくるのですね(そうでなければ別送しませんよ)。ということで、早々に再発行になり、次週銀行にピックアップ(こちらではcollect)することになりました。この部分では日本の方が確実安全ですね。

本日の写真はよくガイドブックやオックスフォードというと出てくる写真を。St. Mary教会の塔からです。その昔36年前にヨーロッパを訪れた際、あのバルセロナ聖家族教会の塔を登ったのを思い出しました(パリのノートルダムもニューヨークの自由の女神も同時に思い出しました。自由の女神は1995年です。911以前はあの目の所まで登ることが出来ました)。サグラダ・ファミリアから見えた地中海を見た時なんとも言えない感動があったのを思いだしていました。同じような石段です(といってもサグラダ・ファミリアの1/10くらい)。サグラダ・ファミリアに登ったとき22歳、何を考えていたのでしょうね。地中海の青さだけが脳裏に鮮明に残っています。(2018.4.19)

★今回の教訓:銀行のキャッシュカードは届かなければなるべく早く銀行にコンタクトを取ること。日本郵便、Royal Mailに勝っているかも。日本社会の勝利!?

オックスフォード通信(22)塩けのない生活

血圧が高かった。

というと下がったみたいに思われるかもしれませんが(血圧を測る場所がありません)正直まだ分かりません。でも下がったと思います。というのは食事の影響です。

17日間、放浪の生活(といっても大学の寮住まいですが)をしていた関係で、夕食はすべて外食(=ほぼパブ)で頂いていました。その関係上、口にするものBritishな食事ばかり:フィッシュアンドチップス、ウインナー、チキン、マッシュドポテトなどなど。引っ越しをして、先日久々に家で(フラットで)食事をしました(妻が作ってくれました)。

今回のフラット、Furnishedといわれる家具付きの物件なのですが、よくできていて冷蔵庫や冷凍庫はもとより、掃除機、ソファ、イス、ベッド、カーテン、フォークにナイフワイングラスにコップと何も買い足さなくていい素晴らしい環境です。更にどうも前に住んでいた方は日本人らしく、しゃもじやセイロまで置いていって下さっています。

これは日本食をということで引っ越して2日目にご飯を炊こう、味噌汁を作ろうということになりました(妻が)。しかもスーパー(ダウンタウンとフラットの近く)に行くと味噌もあるし豆腐もあるし、ネギまで売っているのですね。ラーメンはなぜか出前一丁の各種が置いてありました(東京醤油、豚骨、海鮮、ビーフなど、少し日本とは異なります)。

さて、まずメインのスモークサーモンを口にした瞬間出て来た言葉は「塩辛い」。次に味噌汁「塩辛い」。実は特段サーモンが塩辛い訳でも、妻が味噌汁の作り方を忘れてしまって失敗したわけでもないのですね。これまでの日本の普通通りの食事が塩辛く感じてしまうほど、この17日間、ほとんど塩気のない食事をしていたということなんですね。改めて、日本でいかに塩分の多い食事をしていたか、合点がいった気がしました。

すると当然のことながらこの17日間のノーソルトの生活の成果で、血圧が下がったのではないかと推測した次第です。本日のコーヒータイムにいろいろと教えてくれたSさんにヘルスセンターはないかと聞いたのですが、トロント大学にあったような大学付属のセンターはないようなのですね。ですからしばらく血圧を測ることはできそうにないのですが、研究とは全く関係のないところでいい発見をしたなあ、とほくそ笑んでおります。

今日はオックスフォードにきて初めてといえるくらいのいい天気です。気温も予報通り20℃近くあり春になったような気がします。木々も葉が出てきました。春はどこの国でもいいですね。また、本日の午後、Dornyei (2015) を大学の図書館で読んでいました。今後の研究の方向性をじっくりと考えてみたいと思っています。(2018.4.18)

★今回の教訓:日本の食事は美味しいけれど塩分が多い。多すぎる。塩分のない生活をしようと思った洋食にすればいい(言い過ぎ)。

オックスフォード通信(17)マニュアル車

自動車はイギリスを語る上で欠かせない

オックスフォードでいろいろと不動産業者を回っていろいろな家をみせていただいたおかげでいろいろな不動産業者の皆さんの車(公用車、私用車)に乗せて頂く機会がありました。たいていの場合、Sorry, my car is really messy. などと言われるので、No problemと答えるのですが、結構Problemsがあるの場合もありました(本当に)。

まあ、それはいいにしてもびっくりするのが日本では絶滅した感のあるマニュアル車(mission; gear box car) に乗っている人が多いことです。

B社で乗せて頂いたミニ (Mini)もマニュアル。ああ、昔、鬼の京都の宝ヶ池自動車教習所で仕込まれたあの半クラをしながらぐいぐいギアを変えていきます。見ているとなかなか心地いいものです。私に今、マニュアル車を運転しろ!といわれたら多分できると思います。だって見ているだけで、普段は使わない左足がピクピクしていましたから。

このブログを読んで頂いているこころ優しい皆さんの中にはそもそもマニュアル車って何?と思っている方もいるでしょうね。もちろん、レンタカーを借りる際には真っ先にオートマ、しかも日本車を選びたいと思います(こちらでは、メルセデス、VW、アウディ、FIAT、ミニが多く、滅多に世界のトヨタもNISSANも見かけません。意外です。

ただ、ミニに一回乗せて頂くとすっかりファンになりますね。室内がいかにぐちゃぐちゃでもミニはすごい。ただ帰国後ミニに乗り換えたりしたら、大学関係者はもとより居住地のある亀岡市のH町のみなさんからも総スカンを食らうと思いますので、車に大枚をはたくことは止めておこうと思います)。(2018.4.13)

★今回の教訓:車の免許はオートマでも取っておいた方がいい。将来イギリスで車の運転をする可能性のある人は是非ミッション車免許を。そういえば市役所などの公用車もミッションだったような気がする。

オックスフォード通信(15)紙はA4、そしてプリンタ

ステーショナリーの話

割と(かなり)文房具が好きな(オタク?)私としてはイギリスの特にオックスフォードの文房具事情は興味津々で到着して、住むアパートが決まる前から、文具店には当たりをつけていて、なにつけて中を散策しています。現在私の知る限り、オックスフォードのダウンタウンには2軒あり(RymanとWHSmith)中をちょくちょく見ています。

最初に衝撃だったのがA4です。カナダがLetterサイズの紙を使っていたのですっかりイギリスもそうだろうと思っていたことと、A4というのは日本の規格だと思っていたので、嬉しい衝撃が走りました。まさかここでA4と出会うとは。ノートも全部、A規格です。いいですねえ。うれしい!

ただ思ったほど日本の三菱とかトンボなどのペンはなく(でもUniの最新のペンは£1=150円で売っていました)、見慣れないイギリス又はヨーロッパ製の文具が大半です。

イギリスに渡る前に多くの方にアドバイスを頂いたのですが、中でも日本日本文学科のM山教授には事細かく、優しく厳しくご助言を頂きました’(ありがとうございます!)。中でもプリンタについてのアドバイスは貴重なものでした。到着当初は大学のIDもないので当然大学のコンピュータを利用することもできず、必然的にプリンタも使えない。ところが、到着してから紙にして提出が必要なものは結構あるものです。

例えば、契約が近くなるとアパート(フラットですね)関連でこちらの情報をサマリーにして提出しなければならない(オックスフォードでは、まあイギリスでは、Landlordに家を貸すかどうかの選択権があるのですね(また家探しのまとめで詳細は書かせて頂きます)。すると私が何者で、メールアドレスは何で、どのような仕事をしているか、それこそA4、1枚くらいタイピングして提出しないといけなくなります。手書きが不可(まあ銀行員が手書きでしたら)ということもないでしょうけれど印象を良くしようとするとやはりタイピングは不可欠ですね。

M先生のアドバイスを受けて、私はヨドバシカメラで「最も軽くて小さいプリンタをください」とお聞きして即座にEPSON PX-S5Bを推薦してもらいました。えー、プリンタ持っていくの?という周囲の反対を背に、M先生のお言葉に従って持ってきて本当によかったと思っています。イマドキ、パソコン、インターネット回線、プリンタ、この3つが揃っているとほとんど問題ないですね。ただ、M先生のもう一つのアドバイス「紙ももっていけ!」には忘れたふりをしておいてよかったようです。A4の紙を山のように売っていましたので(M先生のアドバイスは正確には買おうと思ったら500枚の束を買うことになるので要る分だけ10枚くらい持っていっては?でしたが)。

何はともあれEPSONの回し者ではありませんが今回ほどEPSONさんに有り難いと思ったことはありません。しかも、ヨドバシカメラの店員さんが最初のインクはおまけなのですぐになくなるので予備を買っておいた方がいいですよ(実際買いました)という言葉とは裏腹にまだおまけのインクで印刷が出来ています。(2018.4.11)

★今回の教訓:A4は日本だけでなくイギリスでも使われている。ただ、外国に長期に行く際にはプリンタを持参のこと(Kincosはどの街にもあるとは限らない: もよりのKincos-FedExまでは50km、車で43分)