オックスフォード通信(27)インターネットゼミ3回目・ノンバーバルコミュニケーションの重要性

先ほどフラット前を横切ろうとおもったところ・・・

シニアの女性運転の車が丁度出てくるところでした。目とジェスチャーでお先にどうぞ、と言う(意図する)とニコッと上品な笑顔で返礼されます。意思が通じた、コミュニケーションが出来たという確証が得られた感じです。

さて、昨日、4/23は第三回目のゼミ。事前に発表スライド(パワーポイント)をDropboxの授業フォルダにアップロードしておいてもらい私はそのスライドをMacBookProでみながらゼミに参加しました。正直なところ日本出発前にここまで出来るとは思っていませんでした。しかもこの日は北尾先生が忌引きでTAのKさんがいるものの実質教員はゼロの状態ですが、若ゼミメンバーはモチベーションを切らすことなく前半は100%英語のゼミが実行できています。もうこれで満足です、といいたいところですが、人間目標が達成できると更に上!を目指したくなるもの。

このインターネット(Lineビデオを使っています。Googleハングアウト、ciscoを教えて頂いた5期生のMオンさん、ありがとうございました。ciscoは別としてGoogleハングアウトは使えるかもしれません。ただスムーズに実行するにはもう少し時間がかかりそうです)で、プロジェクターA(大きい方のスクリーン)にはプレゼンターの発表画面、プロジェクターB(小さい方のスクリーン)にインターネットで私のLINEビデオ画面が映っています(詳細は第15回、20回参照)。

で、次に何を目指したくなるかというと、音声=ことばだけのコミュニケーションでは何か物足りなく思うのですね。

電話:音声(言葉のみ)
ビデオ会話(テレビ電話):音声+画像(ただし、2D)

冒頭の年配の女性とはひと言も言葉を交わしていないのですが、満足感は十分得られています。よく私達はバーバルコミュニケーション(Verbal communication) 、すなわち言葉によるコミュニケーションがメインであって、あくまでも「補足的に」ノンバーバルコミュニケーション (Non-verbal communication) を行っていると考えがちですが(私もそう思ってきました。特に、ストラテジー研究をしているなかで、ジェスチャーはあくまでもコミュニケーション補足ストラテジーととらえていますので)、逆ではないか、と考え始めています。

そもそも言葉が発生する前はすべてノンバーバルコミュニケーションだったはずです。動物(昨日、Apple TV で A Dog’s purposeを見ました。2回目ですがジーンときます)とのコミュニケーションも全てノンバーバルコミュニケーションです(コミュニケーションできているとすればですが)。

ノンバーバルコミュニケーションこそ表情を通して、豊かに意図を伝えることができるものだと、実感として分かってきました。コミュニケーションで(普段意識していませんが)、相手の顔の表情や目や手の動きを見ながら意思疎通をしているのですね。今、私はいわば、コミュニケーションの要素を分解するプロセスに立ち会っているような気になります。

有名な、社会心理学者のアルバート・メラビアンは、コミュニケーションの比率を

= Verbal (言葉7%)+Vocal (音声の調子38%)+Facial (顔の表情55%)

と規定しましたが(メラビアンの法則、第20回も参照)、今、私は7%+10%+10% =30%弱程度でコミュニケーションしているのかもしれません。講義的な部分は伝わるのですが、冗談や小話(ゼミでしなくてもいいのかもしれませんが)はなかなか難しいです。

このコミュニケーションとは?またそれを可能にするコミュニケーション能力とは?コミュニケーションの条件とは?というイシュー(issue)についてはゼミメンバーと一緒に考え続けてみたいと思います。

インターネットではすでに分身としてのアバター (avatar) も登場しています (LineやFacetimeで使えないのかな?)。ただアバターが全てではないように思います。スター・ウォーズ第一作で、R2-D2がルークにレイア姫のメッセージを3D投射で映し出すのですが、あれができれば、理想的なコミュニケーションができるかもしれません。

日本はもうすぐゴールデンウイークですね。ゼミも1週とびます。ゼミメンバーには一人が更に6%ずつゼミに知恵を貸してくださいとお願いしています(6×17=102%)。本日は早速、MさんとAさんが新しいMacBookの設定をサクサクとしてくれました(ありがとうございます!)。このような機敏な動きがゼミに活力を与え、成長のための新たなヒントを与えてくれるのだと思います。

ゼミ卒業生をはじめこのブログをご愛読頂いている皆さまの更なるご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。(2018.4.23)

★今回の教訓:コミュニケーションしづらい状況におかれて初めて、コミュニケーションとは何だったのか、理解が及ぶ。もしそのコミュニケーションの秘訣が分かれば、親、教員として、また社会での相互コミュニケーションに活かす事ができることだろう。

オックスフォード通信(20)若ゼミ(Seminar 18)の新たな挑戦

今学期2回目のゼミが開催されました(日本時間3pm-6:35pm; イギリス時間7am-10:35am)。

本日は最初からiPadの調子が悪く、TA加藤さんのMacbook Air-Line Videoでのインターネット中継となりました。オックスフォード側は、教育学部のR先生の研究室及びそのiMacをお借りして、Wifiではなく有線でインターネットでつながった状態での接続でした。

朝、6時20分にフラットを出発、目の前を2番のバスが通り過ぎる(よくありますね、マーフィーの法則)も、なかなか次のバスが来ず、慣れないもので一本前のバス停で降りてしまい結構歩いて、直前の研究室到着となりました。鍵は肌身離さず頭からぶら下げ(通信16参照)、私用に作って頂いたアカウントでコンピュータにログイン。ここまでは順調。ただ日本で出来てこちらで出来ていないのがFacetimeでの通信(本日のセッションをしながら、iPadは不安定でダメかもしれない、もう新しいマックを日本で買おうと思いました)。新しいマックならそのマック用のFactimeアカウントを作って(そのためには新しいApple アカウントを作らないといけないかもしれません)、イギリスから発信→同志社女子大学で受信とするとうまくいくかもしれません。

今日のセッションはClassroom Silenceについて。

このトピックは何年か継続して取り組んでいるトピックですが、なかなか解決策が見えきらない重要なトピックだとあらためて実感しました。そもそも授業中に静かにしていることが良くないことなのか(授業中は静かにしろと小学校から散々叩き込まれてきています)、良くないのならどのような解決策が生まれるのか議論しました。NETの立場のKathi先生、ゼミメンバーのディスカッション、TAの加藤さん、若本となかなか豪華な布陣が上手くかみあうようになってきた感じがします。ただ、ほんの少し、時差(LINEの場合、0.5秒くらい)と言葉が途切れることがある、特にこちらが話をしている時は相手の声は聞こえない、などの問題はあります。

またカメラが向いていないところで話をした場合、理解力がグンと落ちるのが分かります(メラビアンの法則)。

いままで対面式で贅沢なコミュニケーションをしていたんだな、ということをmediated communication (Playbookを持っている人は393番です)をしてみて実感しています。

またの機会に課題の提出や確認をどのようにしているか、書きたいと思います。また本日、久々に英語英文学科研究事務室に電話をしてみました。(2018.4.16)

★今回の教訓:バス停の確認はバスの中ではなく一度実地に歩いて確認するべき(帰りは歩いてみました)

オックスフォード通信(14)インターネット・ゼミスタート!

2018年4月9日、午前7時(日本時間午後3時)、歴史的な瞬間がやってきました。

これまでできるとは思っていましたが実際には本当に実行したことはなかったもの。そうです、同志社女子大学(京都)とオックスフォード大学(イギリス)をインターネットでつないでゼミをするというものです。3月の出発前にTAの加藤さんと2時間くらいかけてリハーサルをしてみたのですが、どうも上手くつながらない。接続方法は以下の通りです(改善のアドバイスがあればお願いします)。

同志社女子大学純正館、S506教室(例の教室です) – オックスフォード大学Wadham College Dormitory(部屋探しの間、10日間に渡り滞在させていただく、University B&B利用)

機材設定:
同志社女子大学側:iPad mini (三脚、アダプタでHDMI接続でPanasonicのプロジェクタに接続=小スクリーンにオックスフォードの画面を映す)ー Facetime(加藤さんに若本のFacetimeに接続をしてもらう)

オックスフォード側:最初はMacProで試すが、MacProでFacetime受信が出来ず、仕方なく、iPhone Xに切り替えて、Facetimeで受信。

結果:
(ゼミ前半:15:00-16:30)
画像が途切れることもなく音声もiPadの近くのものは聞こえるが、iPadから離れると判別が難しい。またiPhoneの画面は小さく、横にしても同女側の画面は小さく、ゼミメンバーを判別静ライ状況。ただ私の声が同女側に綺麗に聞こえているらしいのはgood news。

また一方的に電話で話をしている感じがあり、ゼミ全体に話しているという感じにならない。まして英語で話すとその印象が強くなってしまう。また前半は三脚がなかったためイスの上に置かれた(そのような写真がありました)状況ではゼミメンバーの声が一層聞こえにくい状況。

朝ご飯の時間が終わりそうなので、ダッシュでWadham CollegeのHallへ。4分間で食べきって部屋に戻りました。

(ゼミ後半:16:48-18:40)
ゼミの後半ではTAの加藤さんのコンピュータに切り替えて(iPadは充電しながらでもバッテリーがどんどん減り、この時点で残り10%程度しかなかった)、LINEビデオで、私のMacBookProと接続。やはりコンピュータでみると(オックスフォード側の)画面が固定され、ラップトップ全面に映し出されるのでiPhoneとは格段の違いがありました。ただ音声については聞き取りにくいこと、画面が固定されるので映っていない人が話をしているとなぜか理解しずらい状況がうまれました。

1ヶ月ぶりにゼミメンバーとお会いして(画面上ですが)、涙がでるくらい嬉しい気持ちになりました。やはりゼミはいいものですね。オックスフォードに来てからも毎日あたらしい人達にお会いしていますが、ゼミは私にとって特別の意味をもっていることを再認識しました。このゼミというとき、現役の若ゼミ18期生だけでなく、卒業されたゼミメンバーが含まれるのはもちろんのことです(注1)。

インターネット利用のゼミ、今年1年間かけて上手く発展させたいと考えています。特に、コミュニケーションを上手く図る方法を考えながら、一方でコミュニケーションとは何かということ自体についても考えたいと思っています。

ここまでできるようになったのも多くの方のご支援のおかげです。特に、授業を一緒にサポートして下さっているS. Kathleen Kiao教授をはじめ、池ノ内表象文化学部事務長、三浦さん(英語英文学科事務室)、同志社女子大学情報ネットワーク課ヘルプデスクの皆様、英語英文学科の先生方、英語英文学科事務室の皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

これからもご支援の程、どうぞよろしくお願いします。(2018.4.10)

注1:インターネット利用のテレビ会話は図らずも昨年 (2017) 10.29に父通夜の際、5期生の同窓会が開かれることなっていたのを失念していて、LINEビデオで同窓会会場とつないだのが直接のキッカケになっている。更に遡ること1ヶ月前、初めてぎっくり腰になり(寝ている間です、朝起きたら動けませんでした)学科会議の打ち合わせをどうしてもする必要が会った際、三浦さんのLINEと結んで1時間にわたり会議の準備をしたことがその前段階となっている。

★今回の教訓:インターネット利用のコミュニケーションはとても興味深い。探求すべき重要なトピックと認識。一方でゼミを通した人とのつながりは代えがたいものがある。これからも大切にしてゆきたいと再認識。