オックスフォード通信(76)インターネットゼミ第9回目

本日も10名でのゼミとなりました。

先週で春の論文を読み終わったので本日はK先生に “How to write a thesis comfortably and effectively” というトピックについて講義をしていただきその内容について議論をするという形式を取りました。

今回は新たな実験としてK先生の講義中に質問やコメントをLINEのゼミグループに投稿して見ました。意気込んでいたのか、途中までゼミラインではなくてゼミメンバーのAさんの個人スレッドに投稿するというミスはあったもののなかなか面白かったです。

というのも、確かに、オックスフォードでもセミナーの途中で質問してね、とプレゼンターは言いますが、イギリス人でもなかなかそれはしにくいもの。まして日本の教室でネイティブの先生が話をしている最中に、”Excuse me?” というのもなかなか勇気のいるものです。

実際には私が投稿をしてそれをK先生が話しながら器用に見ているという形でしたが授業の一つのオプションとしてうまく機能したように思います。

K先生のアドバイス、このブログを読んでいる皆さんにも役にたつと思いますのでその一部を掲載しておきます。

(1) Make a schedule in a reverse way thinking backward, that is, how many days you have. As of today, you have 192 days left.
(2) Do not procrastinate what you have to do today. Write a little bit every day, say 100 words a day.
(3) Have a break. For example, when you work for 55 minutes, have a 5 minutes break. Also, think of having a day off. Geoguessor (https://geoguessr.com/) is good for a break.
(4) Think about when you can work better, in the morning or in the evening.
(5) Be strict to yourself.

(2018.6.11)

★今回の教訓:LINEを効果的に使うことも大学ならできるかもしれない。

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オックスフォード通信(69)インターネットゼミ第8回目

教育実習がはじまり17名のゼミは10名でのセッションとなりました。

春学期1回目のゼミからプレゼンテーションを始めてヘッドスタートをしてきたゼミですが、本日のゼミで論文を9本読み終わりました(1本は春合宿で)。ゼミでも言っておりましたが少し灌漑深いものがあります。最終回は随分前の論文ですが私の論文を一緒に読んでいただきました。初めて国際学会誌に採択された思い出深い論文です。いいですね。自分の論文を読むとまだ30代でしたが夜遅くまで書いていたり、山城郵便局に論文を郵送しに行ったことなどを懐かしく思い出しした。最近は日本語で論文を書くことが多いのですが、英語で書くと世界の色々なところで読んだり引用してもらうことになるので改めて英語で書く重要性を感じます。今回、オックスフォードに招聘して頂いたのもこの論文が少なからず貢献してくれていると思います。

「人間はどんなことにでも慣れられる存在だ」(ドストエフスキー『死の家の記録』私はこのリンクの遠山啓先生の本でこの箇所を知りました、名著ですね)と言われますが、インターネット利用のゼミに日本のゼミメンバーもオックスフォードの私もいい意味で慣れてきたように思います。意志あるところ道ありと言いますが、当たり前のようにインターネットを利用したゼミが普通にできているところにここまでの8回のゼミの積み上げと同時に、この普通を支えてくれている縁の下の力持ちのゼミメンバーやゼミを温かくサポートしてくださっているK先生に感謝の気持ちで一杯です。就活や教育実習、SPなど多くのことを抱えながら黙々と頑張るゼミメンバーは素晴らしいと思います。

コンピュータに向かって話すことに最初は違和感を感じていましたが、今では普通に思います。テレビで中継をみると特に外国からの中継で私と同様の形でコンピュータやスマートフォンで話をしている姿を目にすると共感すら覚えるようになりました。

ただ、ここで満足しないようにしながら、双方向・快適・コミュニケーションを念頭に更なる発展を目指してゆきたいと思います。

オックスフォードは授業の最終週を迎えますが、日本の大学はこれからが山場ですね。

(2018.6.4)

★今回の教訓:Textingが次のポイントかもしれない。禁断かもしれないがゼミをしながらtextingをするというのはどうだろう。
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オックスフォード通信(62)インターネットゼミ第7回目

本日はインターネットの接続状況も良好でした。

三脚付きの疑似coachもConvener (MCの事ですが呼び方をこちらにします)が適宜話をしているひとの方に向けてくれるので理解不足に陥ることもなくこれまでで一番スムーズにゼミが進みました(ゼミメンバーのおかげです)。

このインターネットゼミをアントレプレナーシップに応用してみると次のような製品が出来上がると思います。

[製品パック]
MacBook(又はWindowsでもWiviaのような形で簡単にネット接続ができるもの)+ Pages(文書共有)+ コンピュータの三脚台 + 三脚

[製品動作環境]
Apple TV、プロジェクター、高速Wifiインターネット

[用途]
遠隔地とのグループディスカッション、担当者が遠隔地にいる場合のゼミ運営、将来的に大学の授業を自宅から実施(イギリス=日本で可能であるので、日本国内での実施はより容易だと思います)。

と、ここまで書いてきてこれだけでは売れないな、と気づきました。

更に必要なのは以下の装置ですね
・三脚にローラーを付けて音声のする方に近づいていくような簡単な歩行装置を付けること(→これは三脚の下に足の台を置いたらいいかも)
・声がする方に自動的にカメラ(Mac)が向くようにすること
・カメラにアバターのつける(簡単な写真でもいい)こと

すると簡単なロボットのようなものが出来上がるのでしょうね。ここまで書いてきてキャスター付き三脚はないものかとインターネットを調べてみるとあるのですね。これはいい。動きがスムーズになりそうです(注文します!)。

するとそれほどの機材というよりは授業の方法論として(ハードウエアではなくソフトウエアとして)考える方がいいように思います。そこから見えてくる理想的な授業展開。

準備:
1. 授業開始前に機材を教室に配置し、インターネット接続、Facetime 接続、Pagesのファイル共有を完了する

授業中:
2. 席の配置を3タイプ想定する
a. 全体を円にする→オープニング
b. 半円→プレゼンテーション中
c. 小グループ→グループディスカッション

このa-b-cの動きを全員が頭に入れてスムーズに移動できるようにすること。

3. 発言の確認を頻繁にすること(Clarification Request
インターネットを介して話をする際、音が途切れることが多々ある。特に、話のはじめが切れることが多い(Facetimeでもマイクとスピーカーが切り替わるので、例えば、イギリス側が話をしていて、日本側が話す際、マイクが十分切り替わらない状態で[これはイギリス側の端末コンピュータの]行われることがある)ので、分からない、聞こえない、音が途切れた場合には、普段のコミュニケーション以上に何度も、I can’t hear you. Could you say it once again? Could you repeat that please? などのセリフを多用する。

4. コミュニケーションのまとめを頻繁にすること(Verification Request
現在もしているように、発言のまとめをグループ毎にすること。その積み上げを大切にすること。

5. コミュニケーションを大切にしようとすること
意思疎通が最も重要なポイントと全員が認識すること。

授業後:
6. 機材の片付け
機材の片付けを丁寧にすることはもちろんだが、次のセッションを想定してコンピュータの充電などを怠らないこと。

もう10年以上前になりますが、4年間(2002-06年まで)、京田辺キャンパスの(当時は英語英文学科も同じキャンパス)情報メディア学科(情メ、現在のメディア創造学科)の教員をしていたことを思い出しました(そうなんです、ゼミは英語英文学科で担当していましたが所属は情メでした。全く分野の異なる先生といいディスカッションをさせて頂いたのを懐かしく思い出します)。その際に英語と情報(インターネット、コンピュータ)は相性がいいとよく教員間で話をしていたことを思い出します。共通点は英語もインターネットもメディア=何かを媒介するもの(=触媒 catalyst)という点です。情メにいたときはインターネットやコンピュータ→英語を議論していましたが、今、英語→インターネットやコンピュータの使い方を議論していることに気づいて驚いています。

若い時の苦労は買ってでもしろ、といわれますが、その意味ではいい経験をしたと思っています。空想ですが、京田辺キャンパスにあるMSC (メディア・サポート・センター)のようなものが今出川にもあれば更に議論を進められるようにも思います。今の情報創造学科ではこのような議論をしているのかしら、と思います。

現在、ゼミは純正館S506教室で行っていますが、ラーニングコモンズでしてみたらとかいろいろな可能性を考えたりします。

春学期の半分でゼミのベースが出来上がったように思いますので、今後はその発展の方法を考えてみたいと思います。(2018.5.28)

★今回の教訓:三脚に足を付けるのは発明!と思ったのですが既に開発済みとは。人の知恵はすごいですね。
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オックスフォード通信(55)インターネットゼミ6回目: インターネットはいつも安定しているとは限らない

若ゼミインターネットもすでに6回目。

春学期の40%まで来ました(実は2コマ連続でゼミをしているので実際にはもう12回以上。通常のゼミなら半期終了、オックスフォードは授業が8回なのでイギリス的にはすでに完了という換算です)。

本日はインターネットの状況が良くなく(予測はしていたのですが)、あわやここまでか、とも思ったのですが、ゼミメンバーの機転の利いた対応で何とか4時間近く(終わったのは午後7時前でした)のセッションを乗り切ることができました。特に前半の通信状態が良くありませんでした(これは同女またはオックスフォードの問題ではなくてその間をつなぐ大西洋・太平洋のリレー回線の問題だと思います)。

Facetime (apple) でスタートしたのですが最初から画像がモザイク状態で判別が厳しい状況。互いの音声は途切れ、途中からLINEに切り替えたのですがLINEは通信自体ができない状況に陥りました。そこでLINEの (Facetimeだったかも)音声のみに切り替えてインターネット電話状態でゼミを続行。

この間ゼミは随分整備されプレゼンターが事前にパワーポイントスライドをPDFにしてDropboxにアップしてくれているので画像がなくてもプレゼンテーションはフォローすることができます。ただこれまで何回か書いているように画面なしで音声だけ、しかも複数の、となるとさすがに厳しい状況ではありました。

ただ、画像を含めた通信が出来ている状況ではカメラとなっているマックをゼミメンバーがいろいろな角度から中継してくれたおかげでグループディスカッションにも参加することができました。

後半の5コマ目は画像も割と安定して従来通りのセッションに。Pagesの共有も最初は手間取りましたが徐々にこのワープロソフトを使った共有=手元のiPadを同女のホワイトボードに投射もうまくいくようになってきました。

特に本日のようなセッションを経験すると授業の構成要素を分解してみることができるように思います。授業で対面式で会っていれば全く意識することがないことですが、以下のような数式に再構成することができるかもしれません。

授業の土台 = (教師と学生、学生同士の)顔が見える + 声がハッキリと聞こえる + インターラクションをしようと思ったらいつでもできる

授業 = 授業の土台 + 知のインターラクション = スキルの形成 または新たな知の形成

普段の授業ではこの土台が見えにくいのですが特に教師は声が届いているか、目が行き届いているか、注意しなければならないと思います。

いずれにせよ、授業の土台は信頼関係を築くことと同じ事なのかもしれないと感じました。(2018.5.21)

★今回の教訓:臨機応変とはよく言ったものだが瞬時にできる力は大切。インターネットゼミを通して普段のゼミでは形成できない知を本年度の18期生は身につけられるのかもしれない。

“Education is what survives when what has been learned has been forgotten” (B. F. Skinner).

Seminar is what survives when what has been learned has been forgotten.
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オックスフォード通信(48)インターネットゼミ4回目・視界が開けた!

若ゼミインターネットバージョン5回目。

このゼミがすごいと思うのは毎回進化していること、そして就活などがあるにも関わらず遅くなってもゼミに参加しようとする意欲です。本日も4時間目には2名間に合わなかったものの、5講時には全員がそろいました。また3回生ゼミメンバーであったゼミフレンドの2名も来てくれるなどオープンさもいいところです。

本日はモチベーションについて議論しました。プレゼンターの都合もあり前半は初めての試みで「リスニングをどう教えるか」教員採用試験の2次試験を想定して3人ひと組でディスカッションをしました。試験官1名、2名の受験者を想定して、まず受験者が1分間、自分の考えを述べ、その後5分間、2名がリスニング教材、教え方、評価、宿題のありかたについて述べるというものです。英語でのディスカッションですが5グループ、いい議論が出来たように思います。

本日よりMacBookの三脚台が登場し、マックを三脚につけて、丁度カメラが三脚に乗っているような形で中継をしていただきました(コンピュータが三脚に乗っているのは変な感じもするのですが)。

しかしこの効果は絶大でした。前回まで話をしている人の顔が見えないという事を言っていましたが、本日は(機転を利かせてマックを声がする方へ回して頂いたからですが)話をしている人の顔を見て英語を聞くことが出来ました。また本日は試しに私のフラットから中継をしたのですが、インターネット回線がおそらくオックスフォード大よりも早い、自分のコンピュータであるので(大学の備え付けではなく)Facetimeで会話をすることができました。Facetimeの利点はマイクとスピーカーが交互に切り替わらず、こちらが話をしている間も同志社女子大学側の音声が聞こえている、つまりインターラクションがシームレスにできること、画像がLINEに比べてやや鮮明であること(ややですが、この2-3%の違いは大きいように思います)、画面がコンピュータ全面になることです。一方、問題点は音声は続いていても画面がフリーズしてしますことが多い(オックスフォード側からはフリーズしませんでした)。

いずれにせよ、三脚、ゼミメンバーの機転、Facetime、この3点とPages(インターネット共有による実質的に私が同志社女子大学のS506教室のホワイトボードに字を書くことができる)によってほぼフラストレーションを感じない程度のゼミを構築することができてきたように思います。

ただこれはいわばこれまでの若ゼミの水準に追いついたというレベルですので、ここから+アルファを積み上げていきたいと思います。

研究とは研究をめぐる人間関係である」(京都大学前総長松本紘先生)、この言葉に案外ヒントがあるのかもしれないと思っています。ソフトとハードの融合。ゼミメンバー同士の更なる意見交換。そこからまた新たなモチベーションも生まれてくるのではないでしょうか。

次回ゼミをわくわくしながら待ちたいと思います。(2018.5.14)

★今回の教訓:いろいろと試すことは重要。ただ「聞こえません」「もう一度言ってください」と言っているのは私だけだが、同じ教室で同じ空気を吸っているメンバーは本当に分かっているのだろうか。コミュニケーションを問い詰めるとどこまで理解するかという問題に突き当たるのかもしれない。
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オックスフォード通信(41)インターネットゼミ4回目・授業のつかみの重要性

イギリスは Bank Holiday でお休み。

そのような祝日なのかとおもいきや祝日の多くは Bank Holiday と言うそうです。何と言葉の経済的な使い方なんでしょう(New Year’s Day, 1/1; Good Friday; Easter Monday; Christmas Day: 12/25; Boxing Day, 12/26以外の3つの祝日)。

さて、若ゼミインターネットバージョン4回目。

日本はゴールデンウイーク明けの最初の授業。いいセッションができました。本日のトピックは少し難しい移民の英語能力の問題です。移民(留学)すれば英語の環境にあって自動的に英語能力が伸びると思いがちですがそう簡単な問題でもないということを議論しました。

論文はかなり難しいものでしたがNさん、Mさんがテキパキとポイントを突きながらプレゼンテーションをすすめてくれます。

若ゼミは発足当初よりバイリンガルでゼミを行っており、完全に日本語ということは一度もありませんでしたが、17期生から本格的に英語化をすすめ、基本的にはプレゼンテーション、ディスカッション、卒論発表会は英語で行っています。若ゼミ18は更に一歩すすめ3回生から100%英語で進めています。グループでのディスカッションも自然と英語でできているのがいいところです。

さて、インターネットでそれをすすめると・・・。こちらの問題ですが顔が見えないと理解力がグンと落ちるようです。というよりも話をしている人の顔が見えないと「聞こうという気」が下がるようですね。一方、話す際のコツは分かりました。

MさんとAさん達の尽力で新コンピュータのセットアップが完了し、無線で(Apple TV)プロジェクタにつながります。MCのRさん達が話をしている人の方にMacを向けてくれるので私はその人と(コンピュータ上ですが)アイコンタクトをしながら話をするようにしています。するとどうでしょう、普段のコミュニケーションと同様に気持ちよく話ができることが分かりました。TV中継もきっとこうしているのでしょうか。

また今日の収穫は、Pages(Wordのマック版)をインターネットで共有してそれを黒板のように表示することができたこと。これはすごい。時間差はありますが、iPad上でApple Pencilで書いたもの(Oxford)をそのままMac上のPagesで(同志社女子大学)表示してプロジェクタで表示できるもの。言い方は極端ですが、私がオックスフォードから同志社女子大学のS506教室のホワイトボードに直接、字を書いているようなことが可能となっています。現時点での問題は、iPadのPagesに手が触れると(Apple Pencilではなく)キーボードが出てしまうこと、コマ目に保存しないと共有されないこと、ペンの種類を考える必要があること、などです。でもこれは私の練習で上手くなると思います。

ただ、依然として、ゼミ冒頭のコンピュータ接続がなかなか。今日は回線の状態も良くなく(といっても3時間半もつなぎっぱなしでは仕方ないか)声が途切れ途切れに。Facetime 同士でつなごうとするのですが、コンピュータのFacetime同士(スマートフォンとはできると思います)が出来ない。結果的にLINE(コンピュータ同士)になるのですが。ということもあり、私が登場するのはスモールトーク(Vermont Talk)もおわり、はいcoach、という状態です。これは授業などでつかみが全くない状態で授業をはじめるようなものです。次週は自宅からの中継(フラットのインターネット回線スピードを試してみるため)ということもありますが、日本時間で14:45(イギリス時間、6:45)から接続を試してみたいと思います。

日本を出発する前は私はほとんど登場することが出来ないのではないか、と思っていたのですが、インターネットとゼミメンバーの献身的な働き、多くの縁の下の力持ち(分かっていますよ!)、善意によって、まさに「若ゼミインターネットバージョン」が完成に近づいています。

また今日は発見も沢山ありました(ゼミのいいところです)。

冒頭の「得意泰然、失意冷然」は私が高校時代ですから実に40年以上前に洛南高校の古文担当、安引昭弘先生に教えて頂いたのですが(その時の先生がお話になっている情景まで覚えています)、英語に直すと、最初は、”(Even) When you are in a good shape, do not boast of it. (Even) When you are in a bad shape, do not be discouraged” としていたのですが、後半のゼミで話をしている内に “Keep calm and carry on” なんだな、と気づきました。

これから、就活、教育実習など人生の岐路が本格化します。是非、このモットーを覚えて頑張って欲しいと念願しています。必ず、冷静な自分を取り戻すことによって人生が切り拓かれると思います。(2018.5.7)

★今回の教訓:インターネット版のゼミを実行することによって普段のゼミのどこがいいのか、引き算で分かる。「普段のゼミ」ー 「インターネット版のゼミ」= ? 逆もありか。「インターネット版のゼミ」ー 「普段のゼミ」= ?
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PS. 私には実は兄が二人おります(妹一人)。私が夏美なのでよく兄は?と言われることがあるのですが、長兄はご想像通り、春海です。私が生まれる前に亡くなってしまったので会うことはなかったのですが今日が命日でした。本日は、日本の母に電話をしイギリスから長兄を偲んでおりました。

オックスフォード通信(27)インターネットゼミ3回目・ノンバーバルコミュニケーションの重要性

先ほどフラット前を横切ろうとおもったところ・・・

シニアの女性運転の車が丁度出てくるところでした。目とジェスチャーでお先にどうぞ、と言う(意図する)とニコッと上品な笑顔で返礼されます。意思が通じた、コミュニケーションが出来たという確証が得られた感じです。

さて、昨日、4/23は第三回目のゼミ。事前に発表スライド(パワーポイント)をDropboxの授業フォルダにアップロードしておいてもらい私はそのスライドをMacBookProでみながらゼミに参加しました。正直なところ日本出発前にここまで出来るとは思っていませんでした。しかもこの日は北尾先生が忌引きでTAのKさんがいるものの実質教員はゼロの状態ですが、若ゼミメンバーはモチベーションを切らすことなく前半は100%英語のゼミが実行できています。もうこれで満足です、といいたいところですが、人間目標が達成できると更に上!を目指したくなるもの。

このインターネット(Lineビデオを使っています。Googleハングアウト、ciscoを教えて頂いた5期生のMオンさん、ありがとうございました。ciscoは別としてGoogleハングアウトは使えるかもしれません。ただスムーズに実行するにはもう少し時間がかかりそうです)で、プロジェクターA(大きい方のスクリーン)にはプレゼンターの発表画面、プロジェクターB(小さい方のスクリーン)にインターネットで私のLINEビデオ画面が映っています(詳細は第15回、20回参照)。

で、次に何を目指したくなるかというと、音声=ことばだけのコミュニケーションでは何か物足りなく思うのですね。

電話:音声(言葉のみ)
ビデオ会話(テレビ電話):音声+画像(ただし、2D)

冒頭の年配の女性とはひと言も言葉を交わしていないのですが、満足感は十分得られています。よく私達はバーバルコミュニケーション(Verbal communication) 、すなわち言葉によるコミュニケーションがメインであって、あくまでも「補足的に」ノンバーバルコミュニケーション (Non-verbal communication) を行っていると考えがちですが(私もそう思ってきました。特に、ストラテジー研究をしているなかで、ジェスチャーはあくまでもコミュニケーション補足ストラテジーととらえていますので)、逆ではないか、と考え始めています。

そもそも言葉が発生する前はすべてノンバーバルコミュニケーションだったはずです。動物(昨日、Apple TV で A Dog’s purposeを見ました。2回目ですがジーンときます)とのコミュニケーションも全てノンバーバルコミュニケーションです(コミュニケーションできているとすればですが)。

ノンバーバルコミュニケーションこそ表情を通して、豊かに意図を伝えることができるものだと、実感として分かってきました。コミュニケーションで(普段意識していませんが)、相手の顔の表情や目や手の動きを見ながら意思疎通をしているのですね。今、私はいわば、コミュニケーションの要素を分解するプロセスに立ち会っているような気になります。

有名な、社会心理学者のアルバート・メラビアンは、コミュニケーションの比率を

= Verbal (言葉7%)+Vocal (音声の調子38%)+Facial (顔の表情55%)

と規定しましたが(メラビアンの法則、第20回も参照)、今、私は7%+10%+10% =30%弱程度でコミュニケーションしているのかもしれません。講義的な部分は伝わるのですが、冗談や小話(ゼミでしなくてもいいのかもしれませんが)はなかなか難しいです。

このコミュニケーションとは?またそれを可能にするコミュニケーション能力とは?コミュニケーションの条件とは?というイシュー(issue)についてはゼミメンバーと一緒に考え続けてみたいと思います。

インターネットではすでに分身としてのアバター (avatar) も登場しています (LineやFacetimeで使えないのかな?)。ただアバターが全てではないように思います。スター・ウォーズ第一作で、R2-D2がルークにレイア姫のメッセージを3D投射で映し出すのですが、あれができれば、理想的なコミュニケーションができるかもしれません。

日本はもうすぐゴールデンウイークですね。ゼミも1週とびます。ゼミメンバーには一人が更に6%ずつゼミに知恵を貸してくださいとお願いしています(6×17=102%)。本日は早速、MさんとAさんが新しいMacBookの設定をサクサクとしてくれました(ありがとうございます!)。このような機敏な動きがゼミに活力を与え、成長のための新たなヒントを与えてくれるのだと思います。

ゼミ卒業生をはじめこのブログをご愛読頂いている皆さまの更なるご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。(2018.4.23)

★今回の教訓:コミュニケーションしづらい状況におかれて初めて、コミュニケーションとは何だったのか、理解が及ぶ。もしそのコミュニケーションの秘訣が分かれば、親、教員として、また社会での相互コミュニケーションに活かす事ができることだろう。

オックスフォード通信(20)若ゼミ(Seminar 18)の新たな挑戦

今学期2回目のゼミが開催されました(日本時間3pm-6:35pm; イギリス時間7am-10:35am)。

本日は最初からiPadの調子が悪く、TA加藤さんのMacbook Air-Line Videoでのインターネット中継となりました。オックスフォード側は、教育学部のR先生の研究室及びそのiMacをお借りして、Wifiではなく有線でインターネットでつながった状態での接続でした。

朝、6時20分にフラットを出発、目の前を2番のバスが通り過ぎる(よくありますね、マーフィーの法則)も、なかなか次のバスが来ず、慣れないもので一本前のバス停で降りてしまい結構歩いて、直前の研究室到着となりました。鍵は肌身離さず頭からぶら下げ(通信16参照)、私用に作って頂いたアカウントでコンピュータにログイン。ここまでは順調。ただ日本で出来てこちらで出来ていないのがFacetimeでの通信(本日のセッションをしながら、iPadは不安定でダメかもしれない、もう新しいマックを日本で買おうと思いました)。新しいマックならそのマック用のFactimeアカウントを作って(そのためには新しいApple アカウントを作らないといけないかもしれません)、イギリスから発信→同志社女子大学で受信とするとうまくいくかもしれません。

今日のセッションはClassroom Silenceについて。

このトピックは何年か継続して取り組んでいるトピックですが、なかなか解決策が見えきらない重要なトピックだとあらためて実感しました。そもそも授業中に静かにしていることが良くないことなのか(授業中は静かにしろと小学校から散々叩き込まれてきています)、良くないのならどのような解決策が生まれるのか議論しました。NETの立場のKathi先生、ゼミメンバーのディスカッション、TAの加藤さん、若本となかなか豪華な布陣が上手くかみあうようになってきた感じがします。ただ、ほんの少し、時差(LINEの場合、0.5秒くらい)と言葉が途切れることがある、特にこちらが話をしている時は相手の声は聞こえない、などの問題はあります。

またカメラが向いていないところで話をした場合、理解力がグンと落ちるのが分かります(メラビアンの法則)。

いままで対面式で贅沢なコミュニケーションをしていたんだな、ということをmediated communication (Playbookを持っている人は393番です)をしてみて実感しています。

またの機会に課題の提出や確認をどのようにしているか、書きたいと思います。また本日、久々に英語英文学科研究事務室に電話をしてみました。(2018.4.16)

★今回の教訓:バス停の確認はバスの中ではなく一度実地に歩いて確認するべき(帰りは歩いてみました)

オックスフォード通信(14)インターネット・ゼミスタート!

2018年4月9日、午前7時(日本時間午後3時)、歴史的な瞬間がやってきました。

これまでできるとは思っていましたが実際には本当に実行したことはなかったもの。そうです、同志社女子大学(京都)とオックスフォード大学(イギリス)をインターネットでつないでゼミをするというものです。3月の出発前にTAの加藤さんと2時間くらいかけてリハーサルをしてみたのですが、どうも上手くつながらない。接続方法は以下の通りです(改善のアドバイスがあればお願いします)。

同志社女子大学純正館、S506教室(例の教室です) – オックスフォード大学Wadham College Dormitory(部屋探しの間、10日間に渡り滞在させていただく、University B&B利用)

機材設定:
同志社女子大学側:iPad mini (三脚、アダプタでHDMI接続でPanasonicのプロジェクタに接続=小スクリーンにオックスフォードの画面を映す)ー Facetime(加藤さんに若本のFacetimeに接続をしてもらう)

オックスフォード側:最初はMacProで試すが、MacProでFacetime受信が出来ず、仕方なく、iPhone Xに切り替えて、Facetimeで受信。

結果:
(ゼミ前半:15:00-16:30)
画像が途切れることもなく音声もiPadの近くのものは聞こえるが、iPadから離れると判別が難しい。またiPhoneの画面は小さく、横にしても同女側の画面は小さく、ゼミメンバーを判別静ライ状況。ただ私の声が同女側に綺麗に聞こえているらしいのはgood news。

また一方的に電話で話をしている感じがあり、ゼミ全体に話しているという感じにならない。まして英語で話すとその印象が強くなってしまう。また前半は三脚がなかったためイスの上に置かれた(そのような写真がありました)状況ではゼミメンバーの声が一層聞こえにくい状況。

朝ご飯の時間が終わりそうなので、ダッシュでWadham CollegeのHallへ。4分間で食べきって部屋に戻りました。

(ゼミ後半:16:48-18:40)
ゼミの後半ではTAの加藤さんのコンピュータに切り替えて(iPadは充電しながらでもバッテリーがどんどん減り、この時点で残り10%程度しかなかった)、LINEビデオで、私のMacBookProと接続。やはりコンピュータでみると(オックスフォード側の)画面が固定され、ラップトップ全面に映し出されるのでiPhoneとは格段の違いがありました。ただ音声については聞き取りにくいこと、画面が固定されるので映っていない人が話をしているとなぜか理解しずらい状況がうまれました。

1ヶ月ぶりにゼミメンバーとお会いして(画面上ですが)、涙がでるくらい嬉しい気持ちになりました。やはりゼミはいいものですね。オックスフォードに来てからも毎日あたらしい人達にお会いしていますが、ゼミは私にとって特別の意味をもっていることを再認識しました。このゼミというとき、現役の若ゼミ18期生だけでなく、卒業されたゼミメンバーが含まれるのはもちろんのことです(注1)。

インターネット利用のゼミ、今年1年間かけて上手く発展させたいと考えています。特に、コミュニケーションを上手く図る方法を考えながら、一方でコミュニケーションとは何かということ自体についても考えたいと思っています。

ここまでできるようになったのも多くの方のご支援のおかげです。特に、授業を一緒にサポートして下さっているS. Kathleen Kiao教授をはじめ、池ノ内表象文化学部事務長、三浦さん(英語英文学科事務室)、同志社女子大学情報ネットワーク課ヘルプデスクの皆様、英語英文学科の先生方、英語英文学科事務室の皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

これからもご支援の程、どうぞよろしくお願いします。(2018.4.10)

注1:インターネット利用のテレビ会話は図らずも昨年 (2017) 10.29に父通夜の際、5期生の同窓会が開かれることなっていたのを失念していて、LINEビデオで同窓会会場とつないだのが直接のキッカケになっている。更に遡ること1ヶ月前、初めてぎっくり腰になり(寝ている間です、朝起きたら動けませんでした)学科会議の打ち合わせをどうしてもする必要が会った際、三浦さんのLINEと結んで1時間にわたり会議の準備をしたことがその前段階となっている。

★今回の教訓:インターネット利用のコミュニケーションはとても興味深い。探求すべき重要なトピックと認識。一方でゼミを通した人とのつながりは代えがたいものがある。これからも大切にしてゆきたいと再認識。