オックスフォード通信(28)Oxford University が世界一の秘密(1)PDFの壁

オックスフォードに来て、何がこの大学を世界一にしているのだろうと考えています(これもまた今回、オックスフォードに来た理由の一つです。MI6のようですが)。

その一端を御紹介したいと思います。これはある程度予測していたことではあるのですが、研究資料がすぐに手に入るのです。

今回 Visiting Research Fellow(日本語に直すと客員研究員です)として滞在させていただいています。スペースの関係で研究室は頂いていませんが(といってもR先生のお計らいで研究室の鍵を貸して頂き月曜日は自由に、その他の日もR先生が使っていない日は研究室を使わせて頂くことになっています(通信16参照)。加えて、ほぼほとんどオックスフォードの先生と同じような研究環境を提供して頂いています。そのマジックがオックスフォード大学のIDカードです。

これは魔法のカードでこのIDがあると(写真好きの私としては載せたいところですが、さすがにマズイと思いますので控えておきます)図書館は全部で20個くらい自由に入ることも出来ますし、何よりも優れているのがあらゆる資料をインターネット上で探すことが出来ることです。

もちろん日本でもできるのですが、よくあるのは資料は見つかってもPDFにアクセスできなくて必要なら$30で購入しろというのですね。非常勤で教えている関係で日本の最高峰と言われるK大学のアカウントを頂いていてここ数年データーベースにアクセスさせて頂いているのですが、それでもPDFの壁はあってアクセスできない資料は一定あります(D女子大<D大学<K大学という感じです。これは学生数、大学規模からして仕方ないのですが・・・)。でもここオックスフォードではいまのことろ見つけたい資料でPDFで出てこない資料は今のところゼロです。

インターネットとオックスフォードのIDこれは魔法ですね。時々すぐに出てこない資料があるのですが、先日ライブライアンのCさんに詳しくガイダンスをしていただいたのですが、その場合魔法の(と言っていました)Find in Oxfordというアイコンを押すと何とか出てくるのですね。

このスピードはすごいです。考えがどんどん connecting the dots する感覚がします。これはそれだけの財源をe-journalやデータベースに支出しているということだともいます。数年前にトロント大学で使っていたEric(アカデミック版)を大学図書館に入れて欲しいと要望したところ使用者が私に限られるかもしれない、年間120万円の経費がかかるという理由で却下されました。あの時どれほどの絶望感を味わったことか。

誰が使うか分からなくても何か可能性にお金をつぎ込むのが教育研究の在り方だと思います。オックスフォードは構えは創立の1200年当時のままですが、中身は恐ろしく進歩的で、未来志向です。

このデータベースを目の当たりにしたとき、研究者がどれだけわくわくするか、文部科学省も大学の財政当局も思いを及ばせて頂きたいものだと密かに思っておりました(といってここに書いたら密かにならないでしょう、という声が聞こえてきそうですが)。(2018.4.24)

★今回の教訓:研究の壁は研究者の怠慢ではなくて財政当局のものであるかもしれない。あらゆる論文が一瞬で手に入るのはまさにハリーポッターの魔法のようだ。オックスフォードにも春が訪れつつあります。

オックスフォード通信(27)インターネットゼミ3回目・ノンバーバルコミュニケーションの重要性

先ほどフラット前を横切ろうとおもったところ・・・

シニアの女性運転の車が丁度出てくるところでした。目とジェスチャーでお先にどうぞ、と言う(意図する)とニコッと上品な笑顔で返礼されます。意思が通じた、コミュニケーションが出来たという確証が得られた感じです。

さて、昨日、4/23は第三回目のゼミ。事前に発表スライド(パワーポイント)をDropboxの授業フォルダにアップロードしておいてもらい私はそのスライドをMacBookProでみながらゼミに参加しました。正直なところ日本出発前にここまで出来るとは思っていませんでした。しかもこの日は北尾先生が忌引きでTAのKさんがいるものの実質教員はゼロの状態ですが、若ゼミメンバーはモチベーションを切らすことなく前半は100%英語のゼミが実行できています。もうこれで満足です、といいたいところですが、人間目標が達成できると更に上!を目指したくなるもの。

このインターネット(Lineビデオを使っています。Googleハングアウト、ciscoを教えて頂いた5期生のMオンさん、ありがとうございました。ciscoは別としてGoogleハングアウトは使えるかもしれません。ただスムーズに実行するにはもう少し時間がかかりそうです)で、プロジェクターA(大きい方のスクリーン)にはプレゼンターの発表画面、プロジェクターB(小さい方のスクリーン)にインターネットで私のLINEビデオ画面が映っています(詳細は第15回、20回参照)。

で、次に何を目指したくなるかというと、音声=ことばだけのコミュニケーションでは何か物足りなく思うのですね。

電話:音声(言葉のみ)
ビデオ会話(テレビ電話):音声+画像(ただし、2D)

冒頭の年配の女性とはひと言も言葉を交わしていないのですが、満足感は十分得られています。よく私達はバーバルコミュニケーション(Verbal communication) 、すなわち言葉によるコミュニケーションがメインであって、あくまでも「補足的に」ノンバーバルコミュニケーション (Non-verbal communication) を行っていると考えがちですが(私もそう思ってきました。特に、ストラテジー研究をしているなかで、ジェスチャーはあくまでもコミュニケーション補足ストラテジーととらえていますので)、逆ではないか、と考え始めています。

そもそも言葉が発生する前はすべてノンバーバルコミュニケーションだったはずです。動物(昨日、Apple TV で A Dog’s purposeを見ました。2回目ですがジーンときます)とのコミュニケーションも全てノンバーバルコミュニケーションです(コミュニケーションできているとすればですが)。

ノンバーバルコミュニケーションこそ表情を通して、豊かに意図を伝えることができるものだと、実感として分かってきました。コミュニケーションで(普段意識していませんが)、相手の顔の表情や目や手の動きを見ながら意思疎通をしているのですね。今、私はいわば、コミュニケーションの要素を分解するプロセスに立ち会っているような気になります。

有名な、社会心理学者のアルバート・メラビアンは、コミュニケーションの比率を

= Verbal (言葉7%)+Vocal (音声の調子38%)+Facial (顔の表情55%)

と規定しましたが(メラビアンの法則、第20回も参照)、今、私は7%+10%+10% =30%弱程度でコミュニケーションしているのかもしれません。講義的な部分は伝わるのですが、冗談や小話(ゼミでしなくてもいいのかもしれませんが)はなかなか難しいです。

このコミュニケーションとは?またそれを可能にするコミュニケーション能力とは?コミュニケーションの条件とは?というイシュー(issue)についてはゼミメンバーと一緒に考え続けてみたいと思います。

インターネットではすでに分身としてのアバター (avatar) も登場しています (LineやFacetimeで使えないのかな?)。ただアバターが全てではないように思います。スター・ウォーズ第一作で、R2-D2がルークにレイア姫のメッセージを3D投射で映し出すのですが、あれができれば、理想的なコミュニケーションができるかもしれません。

日本はもうすぐゴールデンウイークですね。ゼミも1週とびます。ゼミメンバーには一人が更に6%ずつゼミに知恵を貸してくださいとお願いしています(6×17=102%)。本日は早速、MさんとAさんが新しいMacBookの設定をサクサクとしてくれました(ありがとうございます!)。このような機敏な動きがゼミに活力を与え、成長のための新たなヒントを与えてくれるのだと思います。

ゼミ卒業生をはじめこのブログをご愛読頂いている皆さまの更なるご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。(2018.4.23)

★今回の教訓:コミュニケーションしづらい状況におかれて初めて、コミュニケーションとは何だったのか、理解が及ぶ。もしそのコミュニケーションの秘訣が分かれば、親、教員として、また社会での相互コミュニケーションに活かす事ができることだろう。

 オックスフォード通信(26)モンテカルロ

今日は世界的に日曜日。

テニスのお話。

テニスのモンテカルロオープンを見たくなった。ロンドンからイタリアのモンテカルロは日本からと比べると格段に近い距離にあります。時差も1時間。じゃあ、ということで飛行機でひとっ飛びといけるわけがなく、何とかTVで見れないかといろいろと探していると(インターネットの過度の利用は危険ですが仕方がありません。BBCは子どもが1日6時間以上インターネットに浸っていると先ほどのTV Newsで警鐘を鳴らしていました)インターネットで中継をしているのですね。ひと月、£9.95(=約1500円)。イギリスにいて錦織が決勝にでいると聞くとどうしても生放送で見たくなりました。

インターネットで早速契約して、コンピュータからApple TVでテレビへ。最初は5年前のMacbookProでつないだのですが、ガタガタと解像度が落ちたり、止まったりと。これは最近契約したインターネット(Skyにしました!)のスピードが遅いのかしらと思ったのですが、コンピュータをイギリスに来る前に購入した最新のMacbookProに変えるとスムーズな画面。コンピュータの問題だったのですね。

さて会場の雰囲気は8-2くらいでナダルの応援。完全にアウェイ。その中で決勝にあがってきた錦織は立派だとあらためて思いました。海外に来て急に愛国者になったわけではないですが文化も言語も異なる中で堂々と戦っている錦織は素晴らしいと思いました。試合は残念ながら0-2で負けてしまいましたが、いいgutを見せてもらったと思いました。

ナダルとの違いは錦織に勝とうと思う気持ちが強すぎたのでしょうね。オックスフォードにきて思うのはこちらの人はゆったりと生活しながら毎日を楽しもうと思っているように見えます(そう見えるだけかもしれませんが)。そのために、いい意味で自己中心的に他人には変に関わらなくてはいいように丁寧に時に慇懃無礼的に振る舞う。大事なのはあくまでも自分なのでしょうね。

先週のゼミでCollectivism(集団主義)について議論したのですが、どこかに国のため、学校のため、誰かのためという背負うものがあるのかもしれません。それを今日の錦織の試合から見て取れた部分があります。

よくEnjoy! といいますが、そのためにはある意味では自分を大切にする少し自己中心的な部分を持たないといけないのかもしれません(別に他の人に迷惑をかけるような事をしろといっているわけではなくて、背負うものを下ろしたら楽になりますよ、ということです)。(2018.4.22)

★今回の教訓:成果をあげようと思わない方が結果的にいいものが生まれるかもしれない。肩の力が抜けているので自分の能力を上手く発揮できる。

オックスフォード通信(25)193段

 

4.21は一般的にはエリザベス女王のお誕生日ですが、我が家ではそれ以上に重要な方のお誕生日です。

奥様です(女王様と同じ誕生日とはついていますね。ただ女王様の誕生日は4月は祝日が重なるということで6月を祝日にしているそうです。日本でも私と同級生の次期Emperor [年が同じだけでもちろんご学友ではありません] が2月生まれなのでこのまま行くと天皇誕生日が多くの大学関係者にとってあまり関係のない日に設定されてしまうのですが、一番疲れてきていて休みが欲しい6月に設定してはどうでしょう?皇室に対する好感度は間違いなくアップすると思います)。

是非首都に行きたいということで12時間前から計画と準備を立てて日帰りで行ってまいりました(Oxfordからは電車で1時間強弱という距離ですので宿泊は不要です[列車によって止まる駅が違うのでかかる時間も変わる])。

イギリスに来てビックリするのはお店(品揃え、開店時間)や習慣は旧態依然と何も変わっていないように思うのですが、ハイテクは隅々まで浸透しているのにビックリします。列車もそうで(ディーゼル機関車です)、もちろん駅でもチケットは購入できるのですが、スマートフォンで事前に格安サイトから購入(日時によって大きく値段が変化する[迷っている間に格安チケットがなくなり£10くらい高いチケットを購入することになりました:行き£24、帰り£54)してQRコードを改札にかざすことで入場できます(といっても改札機の調子が良くないみたいで帰りのOxford Parkway駅以外は駅員にQRコードを見せる→駅員のカードでゲートを開けるというアナログの対応でした)。

これは鉄道が細かく民営化されているからだと思うのですが、JRが民間といいながらこれほどの値段の差は日本では見かけないのでビックリします(帰りは確か通路側とか席指定があったのですが、電車自体に番号がついていませんでした)。

電化がされておらず遅いのかと思いきや、さすが平地のイギリスどんどん加速をしてゆきます。京都ー大阪間の新快速並のスピードでしかもほとんど真っ直ぐ走っているためか揺れもあまりなく快適な旅です。到着はロンドン、Marylebone駅、地下鉄(Undergroundですね)はBaker Street(?そう、Sharlockhomesです!)からWestminsterを目指しました。

行程:
Big Ben(あいにく改修工事中)・Westminster→London Eye(計1時間半待ちくらい:事前にチケットを買っておいてピックアップするべきでした)→テムズ河沿いを散歩→Tate Museum→The Globe Theatre (Shakespeare)→Lunch at a bar→Millennium Bridge→Tower Bridge→Covent Garden→Apple Store→Dinner on Baker Street→Marylebone

テムズ川は濁っていて巨大な泥川のようで(イギリス人のみなさん、すいません。普段保津川や鴨川の清流になれている私としては満員のリバークルーズが信じられない思いでした:川ではなくて川沿いの風景を楽しんでいるのですね)、なにか複雑なイギリスを象徴しているような感じがしました。イギリス人にとっては川が綺麗であることは重要ではないのでしょうか。日本人は「水に流す」ということばがあるように水は清流である必要があるのですね。

ロンドンはさすが世界に冠たる観光地で翌日にロンドンマラソンを控え(日本大使館から当日は人混みがすごいのでロンドンに近づくなという警告のメールが届いていました)世界中から(本当にいろいろな言葉が飛び交っていました:写真と撮ってくれと頼まれた親子連れはチェコかポーランドからのようでした)観光客が集まっていました。ロンドンについては日を改めて書きたいと思います。

ひとつだけ。ロンドンに来たらやっぱりアップルストアに!とおもって中心地Covent Gardenにあるショップに行ったのですが、ビックリしたのがそのCovent Gardenの地下鉄駅。地上に上がろうと思ったらエレベータ(Lift)の前に黒山の人だかり。なに甘えたことを、とおもって階段を上がろうとすると、警告が:193段あるので非常時以外は使わないようにと。193段。思わず、金毘羅さんを思い出しました(あちらは確か1000段でしたが。ということはたいしたことないかも)。5台のリフトの内2台がout of orderでしたが案外スムーズに地上に。でも帰りがすごい。駅の入り口付近に行きとは比べものにならない黒山の人だかり。どうやって地下に行くのかと心配になるほど。当日、コベントガーデンは土曜日ということもあり京都の四条河原町の人混みの10倍くらいの人混みで、本当にみんな帰ることができるのか心配になるくらい。よく旧態依然のこのようなシステムをそのまま使っているなあと改めて感嘆するやら驚愕するやら。193段くらいみんなあるけばいいのに。(2018.4.21)

★今回の教訓:ロンドンは進んでいるのか遅れているのかよく分からない。おそらく混じり合っているのだろう。混濁しているテムズ川が象徴か。そう考えればあらゆるところで進化、合理化しなくてもいいのかもしれない。Take it easy!

オックスフォード通信(15)紙はA4、そしてプリンタ

ステーショナリーの話

割と(かなり)文房具が好きな(オタク?)私としてはイギリスの特にオックスフォードの文房具事情は興味津々で到着して、住むアパートが決まる前から、文具店には当たりをつけていて、なにつけて中を散策しています。現在私の知る限り、オックスフォードのダウンタウンには2軒あり(RymanとWHSmith)中をちょくちょく見ています。

最初に衝撃だったのがA4です。カナダがLetterサイズの紙を使っていたのですっかりイギリスもそうだろうと思っていたことと、A4というのは日本の規格だと思っていたので、嬉しい衝撃が走りました。まさかここでA4と出会うとは。ノートも全部、A規格です。いいですねえ。うれしい!

ただ思ったほど日本の三菱とかトンボなどのペンはなく(でもUniの最新のペンは£1=150円で売っていました)、見慣れないイギリス又はヨーロッパ製の文具が大半です。

イギリスに渡る前に多くの方にアドバイスを頂いたのですが、中でも日本日本文学科のM山教授には事細かく、優しく厳しくご助言を頂きました’(ありがとうございます!)。中でもプリンタについてのアドバイスは貴重なものでした。到着当初は大学のIDもないので当然大学のコンピュータを利用することもできず、必然的にプリンタも使えない。ところが、到着してから紙にして提出が必要なものは結構あるものです。

例えば、契約が近くなるとアパート(フラットですね)関連でこちらの情報をサマリーにして提出しなければならない(オックスフォードでは、まあイギリスでは、Landlordに家を貸すかどうかの選択権があるのですね(また家探しのまとめで詳細は書かせて頂きます)。すると私が何者で、メールアドレスは何で、どのような仕事をしているか、それこそA4、1枚くらいタイピングして提出しないといけなくなります。手書きが不可(まあ銀行員が手書きでしたら)ということもないでしょうけれど印象を良くしようとするとやはりタイピングは不可欠ですね。

M先生のアドバイスを受けて、私はヨドバシカメラで「最も軽くて小さいプリンタをください」とお聞きして即座にEPSON PX-S5Bを推薦してもらいました。えー、プリンタ持っていくの?という周囲の反対を背に、M先生のお言葉に従って持ってきて本当によかったと思っています。イマドキ、パソコン、インターネット回線、プリンタ、この3つが揃っているとほとんど問題ないですね。ただ、M先生のもう一つのアドバイス「紙ももっていけ!」には忘れたふりをしておいてよかったようです。A4の紙を山のように売っていましたので(M先生のアドバイスは正確には買おうと思ったら500枚の束を買うことになるので要る分だけ10枚くらい持っていっては?でしたが)。

何はともあれEPSONの回し者ではありませんが今回ほどEPSONさんに有り難いと思ったことはありません。しかも、ヨドバシカメラの店員さんが最初のインクはおまけなのですぐになくなるので予備を買っておいた方がいいですよ(実際買いました)という言葉とは裏腹にまだおまけのインクで印刷が出来ています。(2018.4.11)

★今回の教訓:A4は日本だけでなくイギリスでも使われている。ただ、外国に長期に行く際にはプリンタを持参のこと(Kincosはどの街にもあるとは限らない: もよりのKincos-FedExまでは50km、車で43分)

オックスフォード通信(14)インターネット・ゼミスタート!

2018年4月9日、午前7時(日本時間午後3時)、歴史的な瞬間がやってきました。

これまでできるとは思っていましたが実際には本当に実行したことはなかったもの。そうです、同志社女子大学(京都)とオックスフォード大学(イギリス)をインターネットでつないでゼミをするというものです。3月の出発前にTAの加藤さんと2時間くらいかけてリハーサルをしてみたのですが、どうも上手くつながらない。接続方法は以下の通りです(改善のアドバイスがあればお願いします)。

同志社女子大学純正館、S506教室(例の教室です) – オックスフォード大学Wadham College Dormitory(部屋探しの間、10日間に渡り滞在させていただく、University B&B利用)

機材設定:
同志社女子大学側:iPad mini (三脚、アダプタでHDMI接続でPanasonicのプロジェクタに接続=小スクリーンにオックスフォードの画面を映す)ー Facetime(加藤さんに若本のFacetimeに接続をしてもらう)

オックスフォード側:最初はMacProで試すが、MacProでFacetime受信が出来ず、仕方なく、iPhone Xに切り替えて、Facetimeで受信。

結果:
(ゼミ前半:15:00-16:30)
画像が途切れることもなく音声もiPadの近くのものは聞こえるが、iPadから離れると判別が難しい。またiPhoneの画面は小さく、横にしても同女側の画面は小さく、ゼミメンバーを判別静ライ状況。ただ私の声が同女側に綺麗に聞こえているらしいのはgood news。

また一方的に電話で話をしている感じがあり、ゼミ全体に話しているという感じにならない。まして英語で話すとその印象が強くなってしまう。また前半は三脚がなかったためイスの上に置かれた(そのような写真がありました)状況ではゼミメンバーの声が一層聞こえにくい状況。

朝ご飯の時間が終わりそうなので、ダッシュでWadham CollegeのHallへ。4分間で食べきって部屋に戻りました。

(ゼミ後半:16:48-18:40)
ゼミの後半ではTAの加藤さんのコンピュータに切り替えて(iPadは充電しながらでもバッテリーがどんどん減り、この時点で残り10%程度しかなかった)、LINEビデオで、私のMacBookProと接続。やはりコンピュータでみると(オックスフォード側の)画面が固定され、ラップトップ全面に映し出されるのでiPhoneとは格段の違いがありました。ただ音声については聞き取りにくいこと、画面が固定されるので映っていない人が話をしているとなぜか理解しずらい状況がうまれました。

1ヶ月ぶりにゼミメンバーとお会いして(画面上ですが)、涙がでるくらい嬉しい気持ちになりました。やはりゼミはいいものですね。オックスフォードに来てからも毎日あたらしい人達にお会いしていますが、ゼミは私にとって特別の意味をもっていることを再認識しました。このゼミというとき、現役の若ゼミ18期生だけでなく、卒業されたゼミメンバーが含まれるのはもちろんのことです(注1)。

インターネット利用のゼミ、今年1年間かけて上手く発展させたいと考えています。特に、コミュニケーションを上手く図る方法を考えながら、一方でコミュニケーションとは何かということ自体についても考えたいと思っています。

ここまでできるようになったのも多くの方のご支援のおかげです。特に、授業を一緒にサポートして下さっているS. Kathleen Kiao教授をはじめ、池ノ内表象文化学部事務長、三浦さん(英語英文学科事務室)、同志社女子大学情報ネットワーク課ヘルプデスクの皆様、英語英文学科の先生方、英語英文学科事務室の皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

これからもご支援の程、どうぞよろしくお願いします。(2018.4.10)

注1:インターネット利用のテレビ会話は図らずも昨年 (2017) 10.29に父通夜の際、5期生の同窓会が開かれることなっていたのを失念していて、LINEビデオで同窓会会場とつないだのが直接のキッカケになっている。更に遡ること1ヶ月前、初めてぎっくり腰になり(寝ている間です、朝起きたら動けませんでした)学科会議の打ち合わせをどうしてもする必要が会った際、三浦さんのLINEと結んで1時間にわたり会議の準備をしたことがその前段階となっている。

★今回の教訓:インターネット利用のコミュニケーションはとても興味深い。探求すべき重要なトピックと認識。一方でゼミを通した人とのつながりは代えがたいものがある。これからも大切にしてゆきたいと再認識。

オックスフォード通信(13)銀行口座開設(2)

銀行口座開設最終章

Eさんのアドバイスはメガバンは4つあるので、B銀行はあきらめてその横のH銀行にいってみてはというものでした(あれほどB銀行は大丈夫だと言っていたのに、臆することなく悪びれることなく前言をひっくり返すことが出来るのはさすがにグローバルの資質ですね[オックスフォード通信12参照])。

B銀行はOxfordといい関係にあるから大丈夫という前言をいとも簡単にひっくり返すのにはビックリしましたが、同じ書類を持って行ってどうような反応があるのか興味がったので翌日(実は同じ日に行ったのですが、15:30までに来なくてはいけないということでその日は断念しました)12:30頃にB銀行支店の2軒となりのH銀行へ。行くと、まず雰囲気がすごくFriendlyであることに気づきました(ノンバーバルコミュニケーションです)。笑顔の行員が近づいてきて書類の簡単なチェック。OK、2-3分待っていて、今昼ご飯を食べているからとのこと。実際には6分くらいまっていると、Manuelaさんという若い女性行員のオフィスへ(B銀行は個室ではなくてCubilceでした)。

雰囲気からして大丈夫、または問題があっても何とかするよ、口座を開かせてあげるよ、いや口座開設のお手伝いを全力でさせてもらいますよ、というのが言葉の端々から伝わってきました。私はさらにハードルをあげて、最初からクレジットカードもあわせて作りたいと言っておきました(イギリスの銀行のクレジットカードがあるとiTuneなどで便利です)。クレジットカードはさすがに難しいねえ、分からないと言っていましたが、話をしているなかで、行けるよという話に。1時間くらいかかるけどいい?ということで口座開設が始まりました。

まずPart 1が銀行口座、Part 2がクレジットカードです。ポイントはOverdraft、つまり支払い超過になった際の利率がどれだけになるか、そひてその利率がかかるのがいつからか、ということでしした。紙に図解をしながら分かりやすくManuelaさんは説明をしてゆきます。恐らくスペイン系の移民2世だとおもわれますが(多少スペインダイレクトがありました)英語はクリアで分かりやすいです。面白いのは話が済んで同意したところで、飛行機の安全装置についてのビデオ説明のように、インターネットの画面で確認ビデオを観るところ。Part 1, 2とも見せられ質問があればその場でしました(同席の妻は英語のよいリスニングの勉強になったわ、と感激していました)。

ただ問題になったのが契約書で印刷したものが必要とのことで、iPhoneのメールを何とか転送しようとしたのですが、DocuSign(後日時間があれば書きます)というインターネットサインシステムを使っているので普通のドキュメントのように印刷できないんですね。Manuelaさんはその文書をみるためにそのソフトまで自分のコンピュータにインストールしてくれてなんとか彼女のコンピュータで文書を出すことが出来たのですが、今度はその文書の印刷が出来ないのですね。これはスクリーンショットしかないと、私がF12キーを押して画面キャプチャーをしようとするのですが、さすがにセキュリティーの関係でその機能が無効になっていました。

でもあきらめることなくいろいろと一緒にしている内に何とかPDFにたどり着き、印刷しようとするのですが、なかなかそのページが出て来ません。だって、契約書って40ページくらいあるので、日本でもそうですが、関係のないページを印刷することほど、もったいない!と心が痛むことはありません。あ、また違った(何ページ目かなかなか分かりません)を繰り返すこと5回目くらいに、Yes! という喜びの言葉が。文書が整いました。

B銀行はこの手間をかけてくれないのですね。scaffoldings=足場かけ、という言葉がありますが、条件の整わない場合には、その手伝いをしてあげるかどうか、これがビジネスでも教育でも分かれ道になると思います。条件の整った好条件の人だけを相手にビジネスをしているのが恐らくB銀行なんでしょう。でも50年先にB銀行がどのような姿になっているか、私には何となく想像できるような気がしました。大学でも同じですね。なんでもかんでもではなくて、ほんの少しお手伝いをしてあげるかどうか、これは日本人、英語のネイティブ・スピーカーに関係なく、その人のスタイル、又はビリーフに関わることなんだと思いますが、重要なことだと思います。

ざっと、3時間後(1時間を大幅に超過、こんなに一人のカスタマーに時間をかけていいの?と思うくらい)全てが完了しました。それまでに、インターネットバンキングのアカウント設定、パスワード設定、おまけにスマートフォンでのバンキングの仕方、ソフトのダウンロード(そうそうH銀行のWifiまで丁寧に教えていただきました。ただ、この日に限って、iPhoneの充電をするのを忘れ、残り6分くらいの電源残量で、ずっとヒヤヒヤしていました)、アクセスの仕方(XではFace IDでログインできます。文字通り顔パス、この辺りはUKは最先端ですね)まで全部一緒にやってくれました。最後に£100預けると言っていたわね、といってもうこの場所には帰ってこないからと荷物をまとめて、ATMへ、さっとその£100を預け入れしてくれてスマホの顔パスで確認、入金完了となりました。

Manuelaさんとは笑顔で握手をして銀行口座開設の幕は降りたのでした。

(2018.4.9)

★今回の教訓:相手に言われるままではなくて、他の銀行はどうだろう、などと少し余裕を持って他の可能性を試してみること。また、前言を翻すことはそれほど恥ずかしいことでも相手に誤り倒すことでもない。でも日本人ならではの対応の方がいいような気もする。

オックスフォード通信(12)銀行口座開設

新生活スターアップ第3章

家が決まると次のステップは銀行口座開設。簡単と事務室のEさんに聞いていたので、軽い気持ちでB銀行へ。まずビックリしたのが待ち順番は「顔で覚えておく」ということ。5-6組待っていたが(家族連れを含めて)要するに私がラストで次に来た人の「前」ということを覚えておくということ。さて30分くらいまってMartinが私達の対応をしてくれました。口座開設をしたいというとSureと快い返事。うまく行くと思ったのはつかの間で、Martinの顔が曇ってきました。まずい。このような良い方向に行っているか、まずいかというのはノンバーバルコミュニケーションで分かるものですね。

パスポート
BRP(住所証明)
大学からの招聘状
給与所得証明
銀行残高証明
入居に際しての手付金払込情報
契約書(デジタル)

普通これだけあればOKなんだとおもうけれど、新住所を証明するものとして、(1)新住所へ送付された水道、電気などの公共料金の請求書、または(2)日本の銀行が発行する残高証明で新住所に郵送されたもの+IBANコード付き。このどちらかがないとどうしても口座が開けないとのことなんです。「話が違う」(今回のオックスフォードではそれほど多く感じなかったがでも時々あった)とおもって、そうだ事務室のEさんに電話してMartinと話をしてもらおうと思いました。話すこと3-4分、それでも結果的には何もラチがあかず、ダメとのこと(Eさんさっきと話が違うよ)でした。

じゃあ、どうしたらいいの?と思ったのですが、(2)をしろという。じゃあということで、どのような条件の書類を作ってもらったらいいの?とMartinに聞くと、下に行って紙をとってくるので書いてあげるというのです。聞き間違いで下に行ってコンピュータのコピーをしてくると言ったと思ったのです。

またまたびっくり。本当に紙を一枚持ってきて、コンピュータの画面を鉛筆で写し始めました。それなら私でもできる(だって一緒にその画面を見ているのだから。写メをとったらおわりじゃないですか)。またMartinが一生懸命書いてくれたのはいいのですが、ネイティブが字が下手というのはALTの板書で痛いほどよくわかっていたのですが、象形文字のようなデザイン文字で判読が大変でした。

でもMartinの努力に感謝して、その規則がんじがらめは日本のM銀行とよく似ているなあ、さすがイギリスもメガバンは融通が利かないなあと思いながら銀行を後に。その足で日本のM銀行に国際電話をしたところ(今回は時差なし)、そのIBANコードはつけられません、明細は日本語でする設定になっているので、まず英語にするように申請をしなければいけない(確か、日本で郵送かないかで申し込むように言われたと思うのですが、あきれ果てていたのでほとんど上の空)、これはダメだと思いました。携帯の本契約にも銀行のデビットカードが要るし、待っていられません。さて。

(2018.4.8)

★今回の教訓:グローバルとは英語が通じるとか通じないとかそのような次元よりも、どのような状況にも動じない心を持つことだと実感。いい勉強をさせて頂いています。

オックスフォード通信(11)Catch 22(家探し最終章)

Catch 22

Catch 22とは何かの結果がその前提となっているジレンマのことをいいます。

もともとJoseph Heller の小説が元になっている言葉です。簡単にいうと、戦争中、戦闘機のパイロットから免除しもらうには、自分が正気でないことが条件なのですが、自分が正気でないと分かっている人は正気なのでどこまで行っても免除条項に当てはまる人は、少なくとも自らは出てこないというジレンマをいいます。「正気でない」「パイロットから免除」この2つはつながりそうでつながらないということです(若ゼミの卒業生はゼミで議論したので覚えているかもしれません)。

今回、やっと家が決まったので、家賃を支払うことになりました。その場合、現金はダメでOxfordのB銀行に振り込みとなっているのです。それは想定していたので、日本の口座のあるM銀行から海外送金をしようとしました。すると、海外送金先を日本のM銀行に印鑑を押して郵送しなくてはならないのです。この場合、FAXもe-mailも不可となっています。印鑑はもちろん日本に置いてきましたのでイギリスから何もしようがありません。

またこの払込情報は日本にいる間には知り得ない情報でイギリスに来てから知った情報です。もし学生の皆さんの場合であれば、家族が日本にいて、家族の口座から払い込むよう家族に連絡をすればいいでしょう。しかし夫婦ともこちらに来てしまっては子ども達は日本にいるものの印鑑の場所を含めて教えて→書類を作成→M銀行に送付→何日か経ってその情報が承認され登録→日本から海外に送金、ざっと1週間はかかると思います。久々に、少しあせりました。ただ、今回のオックスフォードでの研究生活はメタ認知をすることにしているので、このような状況は今後、日本人学生、日本人研究者にもあり得るな、と思いましたので、焦りを少し横に置くことができました。そこでいつものようにプランBを考えました。

プランB:妻の姉が広島で大学教授をしているので(分野は全然別の福祉関係)、すぐにライン電話をしました。ところが新年度初頭で月曜日の午前中は会議や新入生関係の仕事で一杯で早くて水曜日とのこと。→断念

プランC:そうそう今年で25歳になる息子がM銀行(同じではない)に勤務しているので、彼に頼もうと電話。日本時間で深夜2時くらいでしたがさすが若者、飲み会から帰ったところで酔っ払いながらもライン電話に出てくれました。さらにさすがなところにどれだけ酔っていても銀行員の冷静さを持ち合わせていて、勤務時間中に100万円以上のお金を海外送金すると間違いなく行内のチェックに引っかかるとのこと。→断念

プランD:そうそう私には2歳違いの妹がいてA部市で図書館に勤務しているのです(ちなみに出世していて館長です)。しかも図書館は月曜日が休み。これしかない。同じく夜中の2時頃に電話。さすがに寝ていると思ったところ、公務員は歓送迎会の嵐のようで、帰宅したところとのこと。話をすると考える暇もなく(酔っていたので考えていなかったかもしれない)快諾。プランはこう。月曜日の朝にA部市のK銀行に行き、彼女の口座から100万円云々のお金を引き出す→イギリスポンドに交換→指定口座にK銀行から振り替え。この場合現金が絡むので為替手数料は結構かかる(つまり損をすることになるが、+10円くらいなので100万円を超えるとざっと10万円は損益)この場合そんなことを言っていられない。妹に頼むことに決着。持つべきものは妹、兄妹、家族です。

するともう一つのプランが。

プランE: そういえば(言わなくても)子どもは双子なので娘(二卵性です)も関西で金融関係の仕事に就いている。妹よりは娘に頼む方が筋だろうということで、同じく娘にライン。さすがに日本時間では午前3時を超えていたので翌朝、快諾の連絡。本当に娘に頼もうとは思ったし、快諾はさすが昔トロントに住んだだけあって、グローバルにものが考えられると、いや親思いだと感謝したけれど、勤務時間中に市中の銀行にいってもらうのは忍びないと思ったのとそもそも時間は懸かるだろうと想定したので、このプランは丁寧に断念することした。

ざっと10分くらいの間にこのプランB~Eまで考えられたというと、私が頭が冴えているように思われるかもしれないのですが、緊迫する状況になると(だって、住むところが決まるかどうかの瀬戸際ですから)頭脳は120%、いや150%以上のスピードで動くものですね。

プランDが実現可能と分かると安心して今度は違うアイディアが。そうそうメガバンクのM銀行ではなくて、今回はインターネットバンギングのS銀行のアカウントも持っていたことに気づきました。

最初は半信半疑だったのですが海外送金の所を見ると、M銀行とは異なる記述が。そうなんですね、インターネットバンキングに送金先を登録するのに郵送という発想はないのですね。だって支店が存在しないのですから。ただマイナンバーの事前登録が必要とのこと。これはラッキーだったのですがマイナンバーがこの世に出現した後に口座を開いた場合には必須、それ以前であればどこかの時点で(つまり帰国後でも許容)登録すればいいことになっていました。

やった!さすがインターネットバンキング、海外生活をサポートしてくれるのはメガバンではなくてインターネットバンキングだ!と心の底から思いました。ただ、1点大きな壁が。それは送金申し込みをしたらその後にその内容確認を電話でするとのこと。しかもその電話は国内限定とのこと。まあこの時点ではプランB~Eの誰かに頼もうかと思ったのですが、正直が一番、S河銀行に国際電話をしてみました。国際電話は久々で(ラインでの国際電話は何度もしたことがあった)少し緊張したのですが、びっくり。「もしもし」・・・「もしもし」・・・・「もしもし」、相互にこの繰り返し。さすがにかなり疲れていたのでなぜこうなるのかすぐに分かりませんでしたが、ぱっとテレビでの国際中継の場面が目に浮かびました。そう時間差なのです。ラインの場合は恐らくインターネット回線なので時差はないのですが、電話はインターネット回線とは異なる回線をいまだに使っているのですね。

私:「海外送金をしたいのですが」
(3秒待つ)
S銀行行員F田さん:「わかりました」(ちゃんと日本人も名前を聞いていおいた)
(3秒待つ)
私:「連絡先ですが・・・」

これほど3秒間が長いと思ったことはありません。でもS銀行が偉いのは柔軟性があるというよりはカスタマー第一に考えているということです。もちろん、今回こんなに苦労しているのはオレオレ詐欺のような犯罪が横行しているからですが、S銀行が取った方法のように、支払い明細をメールで送る、こちらからその内容について再度電話確認するなど、異なった方法を提案するという手はメガバングにも考えられると思うのですね。結果的には、

プランF: S銀行の自分の口座から直接イギリスのB銀行の不動産業者の口座に振り込む

という方法で決着することが出来ました。ただ問題になったのは着金するまでの時間です(プランB~Eの場合、実はもっとかかったかもしれません)。3日~1週間、日本を出金してからイギリスの銀行に着金するまでかかるとのことなんです。イギリスの不動産は予想以上に厳格で着金するまでは鍵は絶対に渡してくれないということなんです。現在、大学の寮にB&Bとして滞在させてもらっているのですが(これもいい発見があったのでまたの機会に書きます)さすがに10日を過ぎると豪華な朝食も飽きてきますし(毎日完全に同じメニュー)妻に至っては卵焼きを自分で焼きたいと言い出す始末。なんとしても金曜日には引っ越しをしなくてはいけないのです。

実はこのエントリー(ギクッ!)は4/10に書き足しているのですが、妻は月曜日の午後などには、お金は今頃どのあたりを通っているのかななどと呑気なことを言う始末です。飛行機で運んでいる訳ではないので。しかし、さすが日本の銀行ですね。S銀行を出発して→Mほ銀行を経て、その後は不明と言っておられましたがが、正確にはイギリス時間、月曜日午前3時15分発(ここで当日レートと送金の確認電話、これは眠い)→火曜日正午着金、という素晴らしいスピードと正確性で送って頂くことができました。時間として1日半という超特急です。この時ほど、インターネットバンキングと日本人の勤勉性を再確認、感謝したことはありません。

(2018.4.7)

★今回の教訓:インターネットバンキングは海外生活には必須。ただ、注意点は、海外送金する場合、途中の経由する銀行が手数料を取るらしい、しかもいくら取るか分からないとのこと(自分の口座のあるS銀行は4000円+1500円の手数料、つまり必要額+αを送金する必要がある。今回はS銀行のアドバイスも得て、1万円相当を(£60)を加えた額を送金。

オックスフォード通信(10)家探しその3

家が見つかりました

オックスフォードで家探しは大変!とは思いませんが、文化の違いを感じること多々です。事の経過を。まず日本からはネットサーチできるサイトを紹介されていたものの実感が湧かず、いろいろと忙しく(本当)、現地に行ってみないと分からない(言い訳)などの理由からオックスフォードについてからの家探しとなりました。実際、こちらに来てみないと分からない、特にどこに住むべきか(バスルート、街の雰囲気)はインターネットや経験者の伝聞では本当にわかりませんでした。しかし、そのせいで苦労しているのは事実です。現在、Day 10ですがまだBBに滞在しています。ただ、いろいろな人や不動産業者にお会いして日本との違いにも分かって面白い経験をさせて頂いています(妻はそう思っていないかも)。

月曜日にふらっとバスに乗って街の雰囲気をつかもうと(A学院大学のK張先生のアドバイス)、2Aに乗ってKidlingtonという街に降り立ちました(たまたまです。オックスフォード中心部から15分くらい)。また街を歩いていてたまたま通りかかかったletting agency(不動産業者)のC社にブラッと入って条件を言うといい物件があるといいます。今すぐに紹介するというので、インターンの女性も含めStephenと計4名でそのフラットを見に行きました。いいのですよね。Furnished(家具付き)で広く、3Fの角部屋、バス停目の前、完璧な条件でした。キャンセル条項のみ確認して手付金を打ちました(£320=4万6千円)。

その晩。Hラリーさんとお会いしたところ、SummerTownはやっぱり予算内では無理という結論に。翌日、つまり本日ロンドンからやてきた日系不動産大手のXイブル社のリナさんと一緒にFインダーズキーパー社に。するとこれまで一件も出てこなかったSummerTownの物件が4件も、しかも予算内で。最初は一見さんの私にはこれまでSummerTownの物件を出したがらなかった、取引のあるXイブル社だから出したと穿った見方をしていたのですが、どうも違うようです。

ここイギリスは私が思っている以上に法整備で公平性、透明性を確保しようとしていて、誰だからという偏見に基づく商取引はしていないようです。ただ疑問なのはこれまで一流といわれる不動産大手(Breckon&Breckon, Suvills, Penny and Sinclaire, Chaudons)を回って一件もSummer Townの物件を持っていなかったこと。また、Finders Keepers社に関しても支店は違え電話で問い合わせたところ、この時期にはない、7月に来いといわれたこと。これらを総合して考えると日本では信じられませんが、各支店がオンラインで結ばれておらず情報共有が出来ていないということです。

私達は結果論としてはSummer TownのFinders Keepers社に行くべきだったのです(Finders Keepers社のみSummer Town店に電話または訪問していません。あることすら知りませんでした)。そのような紆余曲折を経て、なんとか第一希望のSummer Townに1年間、居を構えることができそうです。ただ、この後、家賃の支払いを巡ってまだまだお話があります。続きは次回に。

(2018.4.6)

★今回の教訓:イギリスで家を探すならその地域にある不動産の支店を徹底的に当たること。不動産会社によって持っている物件が違うことはもちろんのこと、同じ会社でも支店が違えば物件はシェアされておらず提示されない可能性がある。驚くべき非効率性とローカル主義

オックスフォード通信(9)トイレ事情

トイレには困っています

オックスフォードで唯一、うーんと思っているのがトイレです。水洗で清潔なんですが、日本では当たり前のウオッシュレットがどこにも付いていません。これはイギリス人だからトイレで紙はそれほど必要にならないほど、すばらしいキレであるとは思えず(すいません)、みんな困っていると思うのです。

カナダでは大抵の場合トイレはWashrooms と表記してあって日本のお手洗いそのままで合理的とおもっていたのですが、オックスフォードではすべてToiletsと表記してあります(映画館のCruzonのみWashroomsと表記してありました、またこちらではそのToiletsの数が少ない、よくみんなもっていると思います)。以前、Toiletsという映画(荻上直子監督、2010年、同僚のJ. Carpenter教授に教えてもらった)でもたいまさこ演ずる日本人のおばあさんがカナダのトイレでため息をつくというシーンを思い出しました。

日々の生活でかなり重要なウエイトを占めるトイレについて最先端という感じのするこのオックスフォードでなぜ旧態依然なのか?マークが10個くらい付いてしまいます。

(2018.4.5)

★今回の教訓:私がTOTO、INAX、Panasonicに就職をしたら真っ先にヨーロッパ市場にウオッシュレットを売り込みに行くだろう。Wifi以上に爆発的に売れると思います。いかが?

オックスフォード通信(8)イギリスの食事は美味しい

イギリスの食事

渡英する前、いろいろな人に(イギリス人自身、イギリス留学から帰ってきた同女生)イギリスの食事はどうですか?とお聞きしていました。ひとりとして「美味しい」という返事はイギリス人からすらもありませんでした。食事は日本が一番美味しいと。ある人ははっきと「まずい」といっていました。

戦々恐々でやってきたのですが、オックスフォード滞在8日目になりますが、正直なところその方々の意見とは正反対にこれほど美味しい食事の国は滅多にないように思います。一度もはずれていません。まず朝ご飯が美味しい(大学のBBに泊まっていることもあります。これについては後日書きます)。昼は軽くですが、今このブログを書いているW’s CafeのケーキもLateも美味しい(スターバックスがあまりなく、いろいろなカフェがあるところがすごい)。

夜は大抵Pubで食事ですが、昨晩はパイとエールビール。正直パイはニュージーランドの方が美味しい気がしますが、でもかなりのハイレベルです。ビールはエールビールはもちろんやはりギネスが美味しいです。食事については現在のところ大満足です。たぶんポイントはファストフードではなくてイギリス人が行くようなお店に行くことなんでしょうね。その証拠に私が行く店ではあまり日本人も観光客風の人もみません。When you are in Rome, … の例えどうりにするといいのでしょうね。

こうやって書くと食べてばかり遊んでいるように思われるかもしれませんが、R教授との定期的なミーディングも順調で、大学のIDを発行してもらえれば更に研究環境は整うと思います。家はまだ決まっておらず、昨日他のCollegeのBBへ引っ越しました。大スーツケース3つ、小スーツケース2つ、デーパック3つでタクシーで移動しましたが、なんと今後は4階でエレベーターもなく荷物の移動が本当に大変でした。

(2018.4.4)

★今回の教訓:イギリスの食事は美味しい。ビールはギネスとエールがいい。

オックスフォード通信(7)電化製品の話

電化製品は・・・

大学の近くにWestgateというショッピングモールがあります(その手前にも)。雨が多いので(1日の内に1回も雨が降らないという日はまだありません)お昼のショッピングモール内のいわゆるコンピュータショップに行ってみました。もちろん今はアマゾンなどのインターネットショッピングが主流なんでしょうが、おいてある製品も値段もとても買おうと思う気になるものではありません

日頃、Y橋カメラでの買い物に慣れているので、20年前の世界に迷い込んだ気になります。今回、念のためと思ってケーブルからコンセントの変換プラグまで(変換プラグはY橋の軽く2倍の値段はしていました)持参しましたが(荷物になるので本当に最後までどうしようかと迷いました、また研究室に何度も忘れ物を取りに帰りました)それでよかったと思います。

荷物になっても日頃使っている電化製品は持参しよう。日本はいつから電化製品の世界最高峰になったのでしょうね。

(2018.4.3)

★今回の教訓:日頃から慣れたコンピュータ、ケーブルが一番。外国に来て取りそろえようと思ってはいけない。日本が恐らくコンピュータ、電化製品の質、値段とも世界最高峰だろう。日本で買い物できることを感謝すべき。

オックスフォード通信(6)映画とワイン

スティーブン・スピルバーグ

本日はEaster Mondayという祝日。どれほどイースターが重要か分かります。さて、オックスフォードの街も毎日歩いていると方向音痴(地図が読めない男です)でもどちらに行けば駅でどちらに行けば大学かは分かるようになってきました。3日目でOxford Gloucester Green Stationが Gloucester Green Bus Station とBus depotであることが分かった始末(ヒースロー空港からバスに乗って終点がバスの駅と分かって、本当にここが終着?と運転手さんに聞き返した)。

空は雨模様なので映画でも観ようと映画館を調べ、4-5軒ある中から(選べるのは幸せなことです)CruzonというWestgateというショッピングモールにある映画館で スピルバーグの新作”Ready player one“を見てきました。これは、Back to the future、シャイニングターミネーターゴジラなど多くの映画がパロディー風に出てくるのも面白いのですが(ガンダムも出てくる)、Hallidayという科学者がスピルバーグ風に見えて彼が何か映画を見ている私達に「現実のリアリティーのある生活が大事なんだ」と訴えかけているようでジーンと来ました。日本でももうすぐ公開されるのではないでしょうか。

ただ映画館でびっくりしたのは飲み物。イスに小さなテーブルが付いているのでえらいサービスがいいなあと思ったのですが、ポップコーンはもちろんのこと、ワイングラスを優雅に持ちながら入ってくる人達が結構多くいました。ワインを飲みながら映画?と思ってしまいます。文化の違いですね。カナダでもそんなことはまずあり得ませんでした。きっと車を運転して帰るのだろうなあ、と想像しながらアルコールに対する許容度は文化の違いなのでしょうね。

スピルバーグ、オススメの映画です。

(2018.4.2)

★今回の教訓:昼の日向からビールやワインを飲むと一日眠い。慣れないことはしない方がいい。

オックスフォード通信(5)イースター

イースターホリデー

家探しにはこのイースターホリデーは迷惑至極なのですが、何事も発想を変えることが重要で「世界はあなたを中心にまわっていない」と歴代のゼミメンバーに散々説教してきた身としては、ここはどっぷり「イースター」に浸ってみようと思いました。

幸運なことにGood Fridayの日、街をブラブラ歩いたらカフェでたたずんでおられるA山学院大学のK教授にバッタリ会い、イースター関係だけでなくオックスフォードの多種多様な情報を教示していただきました。

例えば、日本米を買うことができる店など。特に、Christchurch Collegeのイースター行事が素晴らしいようで(といいながら、その言葉とは裏腹にGood FridayはSt Mary’s Collegeの行事に参加しました。これはRadcriff Cameraを目指して歩いていたらたまたまMary’s Collegeに到着してしまい、3時からのミサにたまたま参加することになってしまったためです。ただビックリしたのはミサが始まったら受付の少し厳しい表情をした女性が入り口のかなり頑丈なドア、ルパン三世カリオストロの城の門の扉のような感じをガチャリと締めてしまったこと。これは外部の観光客はミサ中は入れませんというよりは、中に入った人はミサが終わるまでは出さないよ~という強い意思を感じるものでした)、イースターサンデーは18:00からのイースター・サンデーミサに参加させて頂きました。

まず教会にはいってビックリ。対面式で座るようになっています。St Mary’sの場合は日本の教会と同じスタイルでした(ただ、ミサ中立ったり、一緒に聖書の箇所を読み上げたり、最後は壇上に上がるように促されたり[クリスチャンではありませんのでさすがにそこには行きませんでした]、カルチャーショックは多々ありました。プログラムにはkneelというセリフもありひざまづいた時に膝がいたくならないようにクッションも置いてありました)。

そして荘厳なパイプオルガンの響き。同志社女子大学栄光館のパイプオルガンをいつも聞いているのでそれほどビックリもしませんでしたが、天井も高く、音響はさすがに素晴らしいです。そして、聖歌隊の登場。映画など(例えば、Choir)で見たことがありましたが、すぐ間近でボーイソプラノとテノール、バスの声の響きを聞くことができました。指揮者もアイコンタクトで合唱団とコミュニケーションしていていい感じでした。Good Fridayがキリストのはりつけ、処刑、そしてEasterがキリストの復活という意味なのですが、日本人としてはなるほどとはなかなか思えないのも正直なところ。

教会に入る前に写真を撮ってくれたブルガリア系イギリス人はDont’ you have Easter in Japan?と聞いてきましたが、事実私達が日本でイースターを実感することはまずありません(ブルガリアでは時期が4月の中旬のようです)。目に目ない偉大な存在を信じることはあっても、人が死に復活をするというは理解するのに時間がかかります。イースターのパンフを読むとovercame the deathということばば目に入ります。死の克服、それは万人にとっての願いであるからこそ信じる気持ちも生まれるのかもしれません。ただ、それをデコレートする音楽や教会あなどの文化の歴史には洗練されたものがあるのは事実です。だからといってこちらの方が日本の佛教や神道文化よりも優れているとは思えません。それぞれにいいものがあるのでしょう。

教会を出るときに司教さんが見送ってくれて、Happy Easter! と声をかけてくれました。ックスフォードは明日から本格的な春の到来となります。Happy Easter!はいい言葉です。それ以上に晴れやかな司教さんの顔がよかったです。

日本でも4月1日、若ゼミ17期生をはじめ新しい一歩を踏み出した方が多いと思います。私も含め、全然知らない環境に身をおくのは少し不安ですが、まあ誰にも最初はあると思って、80%くらいの出来を目指して頑張りましょう。

(2018.4.1)

★今回の教訓:ひととのつながりが人生の全てかもしれない。「研究とは研究をめぐる人間関係である」(京都大学元総長松本紘先生)のことばにあるように。

オックスフォード通信(4)住まい探し(2)People’s names

Daypassを買ってSummerTownへ。

いろいろと歩いてみると大体どのあたりが住みごろ(?)か分かってくるものです。オックスフォード大を中心に北側、まあ山の手がSummer Townに象徴される品のあるところのよう。逆に南に下ると少し下町っぽく。土曜日なのでどこも空いてないことを前提に以前訪れた不動産業者のSavillsの隣のSinclaire & Sinclaireへ。お店に入ると必ず、 “Buy or Rent?” ファストフードでいうところの、”For here or to go?” のような決まり文句を言われます。”For Rent”というとLucyさんという知的なOfficerに紹介されました。

人間の第一印象というのは洋の東西を問わず、まず間違わないもので「いいひと」ということがハッキリ分かります。今回の家探しで気をつけているのは、対応してくれている人の名前を覚えて、その名前を使って話をすること。3/29に訪れた Breckon & BreckonはSummerさん(Summer Townにあるサマーさん)。”I’m sorry, but I am not good at remembering people’s names. Could you say your name once again, please?” というとニヤリとしながらみんな自分の名前をゆっくり言ってくれます。

その後訪れたSavlill’sはMax。今回はLucyで、車で別の支店まで送ってくれたのが(4人子どもがいてWoodstock, Parisに住んでいるとのこと)Debbora、アパートを案内してくれたのがMartins(LucyがMartinSと強調して教えてくれました)。まあ気のせいかもしれませんが、例えばDebbora, which do you think is better to use trains or buses to go to London? という車中の会話でも相手の名前を呼びかけて言うと、コミュニケーションが円滑に進むように思いました。そう思っていましたが、再確認ということですね。名前は大事。

さて、Martinsに紹介されたのは3Fで眺めはいいのですがまあアパートです。しかも1200£ですのでざっと24万円。うーん、この値段でアパートなの?と思ってしまいました。妻は周りにお店やレストランがあって便利と乗り気でしたが私は△でした。街の雰囲気も以前住んでいたトロントのBloor/Yongのような多国籍ムード。こちらは18年前が懐かしくでいい感じなのですが。勝負は、4/3(火)イースターホリデー明けです。幸運を祈っていて下さい。

(2018.3.31)

★今回の教訓:何語でも人とのコミュニケーションには相手の名前を覚え、時々散りばめながら。

オックスフォード通信(3)eduroam の威力

Wifi

Wifiにつなごうとして日本の他の大学、例えば京都大学や京都産業大学を訪れた際にもWifiの所にeduroamというwifiを以前から目にしていました。

試しに同女のアカウントでアクセスしてみたのですが全く反応なし、で気にも留めていませんでした。オックスフォードのKeble Collegeに滞在中、WifiにはCloudという一応パスワード認証で入ることのできるサイトがあったので、まずそこへアクセスすることにしたのですが、その他に見慣れたeduroamというアクセスポイントがあることに気づきました。

またまた試しに同女のアカウントで入ってみようと思ったのですが、なんとそのまま入ることができました。オックスフォードに来て同女のアカウントが使えるとは。しばらくするとオックスフォード大のアカウントも貰えるようですが、このeduroamは世界共通どこでも使えるパスポートですね。このような普段目にも留めないし誰もアナウンスしていないような基礎的なものを整備することは重要であると再認識した次第です。

このブログ、ゼミコミュニティーにもアナウンスしたら多くの人が興味を持ってくれているようです。できるだけ毎日(?)更新したいとおもっております。コメントや書き込みお待ちしております(排除するわけではありませんが、一応若ゼミコミュニティーのコミュニケーションと考えている関係上、外部からのコメントは掲載させていただけないことがあることをご了承下さい)。

(2018.3.30)

★今回の教訓:日本でもeduroamのように?というものがあれば誰かに聞いてみること。案外重要なシステムかもしれない。

オックスフォード通信(2)住まい探し

今、家探しの真っ最中。

到着したのが水曜日でどれほどよかったと思ったことかわかりません。小山先生の先日のミニ講義でGood Fridayの云(い)われについてお聞きしていましたが、こちらはロングウイークエンドに入ります。
3月30日(金)Good Fridayホリデー
3月31日(土)土曜日でついでに休むという人が多い
4月1日(日)Easter サンデー
4月2日(月)Bank ホリデー
ということで家探しは4/3(火)から本格化することになります。

多くの人が私が住む家を決めないでイギリスに渡ることにびっくりしていましたが、こればかりはしかたなかったと思っています。オックスフォード大学のR教授からはいろいろなインターネットサイトを教えてもらって実際探していました。また本学日本語日本文学科のM山教授からは「まだ決まっていないの~?」「一度行ってきたら?」と教授会や会議で会う度に冗談を言われていましたが、まさに来てみないと分からないのは事実です。

ただ、こちらに来てすぐに行動できるように、まず行くべき不動産業者をエルインターフェイスのT橋さんを通じてRコさんからリストを頂いていたのは大きかったです。事実、オックスフォードに到着して翌日は2件の不動産業者を回り、4件の物件を紹介してもらいました。ただ、実際に物件を見れたのは2/4で残りはイースターホリデー明けの火曜日ということなってしまいましたが。

(2018.3.29)

★今回の教訓。もしフラットを探すのなら、インターネットであたりをつけておいて、現地で信頼できる不動産業者を紹介してもらっておくこと。ただ、到着日の前後がイースターホリデーなどの休日になっていないか、確認しておくことが重要。

オックスフォード通信(1)出発・携帯・Wifi

出発!

多くのゼミ卒業生と在学生の盛大なる応援を受けて3月28日伊丹空港を経て羽田空港からイギリスにむかって出発をしました。

伊丹では見送りをしようと思っていたけれど電車に乗り遅れて時間に間に合わなかったというAさんや羽田では3人の小さな子ども達の手を引いて本当に見送りに来てくれたNさんなど、感激を胸に出発することができました。というと「これはただでは帰れないな」という悲壮感をもったと誤解する人もいるかもしれませんが、私は大学生の時に北杜夫の「どくとるマンボウ青春期・航海記」を愛読していたので、そんなに気負ってことにのぞむと絶対に失敗すると分かっているので、多くの皆さんがおっしゃってくださったように(多分本心ではないかもしれないけれど)「楽しんでオックスフォードでの研究生活」を送ろうと思っています。

ここまで書いてきてなぜ日本語で書いているのだろうと不思議に思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、英語に囲まれて生活しているのだからブログくらい日本語で書いてもいいだろうという理由と、英語で書いてしまうとこちらの方でそれをたまたま読んで憤慨されることもあろうかと思い敢えて日本語で書くこととします。

さて、Nさんが羽田に来てくれるというので喜んでいたのですが、実は大きな問題がありました。それば別にNさんとは彼女の結婚式以来会っていないとかそういう問題ではなくて、携帯がつながらない状態だったので、本当に会えるかどうか心配だったのです。

海外に長期に行く人は大抵出国前に解約をしてゆくことになると思います。私もギリギリの1日前に、電話で予約をしようと思ったN条店が2時間先にしか作業ができないというので、通勤途上の亀岡市内のSバンクショップで解約をしました。今解約するといつから使えなくなるのですか?という私の切実な問いかけに即座に今です、という非情の答をにこやかに解き放つたぶん大学を出て1-2年の店員さんを半分疑っていたものの本当に店を出る前に携帯は完全に外部と遮断されてしまうことになってしまいました。Sさんがトップをつとめ、Oさんがその関連球団の会長の会社がユーザーを将来的にみすみす手放すことになる非情なことをするはずはないと信じていたのに。しかもSバンクには通信料は3月末まで支払うことになっているのに。

なぜ「海外に行かれる前には家族や日頃話をしないひとともお話になることがあるでしょう。出国はいつですか。3月末まではフルに使えますので、飛行機に乗る瞬間まで使いください」となぜ言えないのだろう。スタンフォード大学に留学したS会長ならそんなことくらい思いつかないのだろう。そのくせ、番号をキープされる契約を残す場合には2年のしばりは海外に行かれている間は休止していて、帰国後再開します、とのたまう有様。そんな引き留め方をされたら帰国後はもう全力で他社に乗り換えてやろうと闘志が湧いてくるから不思議なものです。

(ここまで書いてきて危ないので下書き保存しようとボタンを押したところ、保存に失敗しました、後ほど保存を試してみて下さいというはてな。怒りが倍増してしまいました。もう永久にこのブログを書くのを止めようかと思ったのですが、今回の海外での研究生活のひとつの目的が、ムキにならないで淡々と生きられる大人になることなので(多分達成は無理だと思います)、今度はPages上で書いて保存してからはてなに貼り付ける方法に切り替えることにします)

外国からの訪問者が日本に来てWifi、Wifiと騒ぐ理由が今回身を以て実感することになりました。空港はWifiが飛んでいて、伊丹、羽田、ヒースローとカバーしてくれるのですが、ちょっと気になるのがそのセキュリティー。まあクレジットカード情報などを使うことをしなければいいのですが。今回びっくりしたのが機内です。伊丹ー羽田は無利用ではありませんでしたが(ANAのマイルを使いました)割りと速いWifiが、羽田ーヒースローも1時間1000円程度の料金でWifiをつかうことができるようになっています。

ただ今回失敗したなあと思ったのは日本でプリペイドカードを買って「アクティベーション」していなかったこと。使えるようにして持って行くべきでした。前日にヨドバシカメラでSIM-TAKT(ヨドバシカメラ)というフリーSIMを買っておいたのですが、実際に必要になるのは空港についたときなんですね。私は機内でしようとおもったのですが、SIMを取り出すピンをどこにいれたのか分からず、結局キャビンアテンドのパーサーから名札のピンを借りて代用させていただきました。またアクティベーションにはWifiが必要でクレジットカードは使いたくなかったのですが、飛行機内のWifiを使うのに泣く泣くカードを取り出したのでした(Secured WifiとそうでないWifiがあります。後者の場合には気をつけないといけません)。

★今回の教訓。携帯の解約で即座に回線を切るのはひどい。また代わりにSIMカードを買ったら渡航前で忙しくてもアクティベーションまで飛行機乗る前にしておくこと。

(2018.3.28)

(機内から、ロンドン上空。よく見ると雲の切れ間からウエストミンスター、ビッグベンが見えます)

これはTeam 若ゼミ Diary からの転載です。そのほかの記事はこちらを参照してください。

2013年新島先生墓前礼拝奨励

「志を立てるとき」(高い志)

何事にもはじめてというものがあります。みなさんも大学に入学されてたくさんの初めてを経験されていることと思います。私達教職員も昔そのような初めてを沢山経験しました。私が同志社の教員になったのは今からもう19年前のことになります。昨日英語英文学科のEクラスのみなさんと話をしていて、19年前というのは1994年、すなわちここにいらっしゃる多くの皆さんが生まれた年にあたることに気づいて感慨深く思っていました。

はじめて同志社に来た時、いくつもびっくりすることがありました。大学が同志社でなかったので、もちろん礼拝も新鮮でした。その中でも一番インパクトのあったのは「入社式」です。教員の世界では「辞令交付式」というのですが、封書で頂いた案内文書にそのまま入社式と書いてあったのです。何かの冗談かタイプミスだろうとおもって会場に行きますと、建物の外の看板に大きく同志社入社式と書いてり、たまげました。なぜ入社式というのかというその理由を当時、総長であった松山義則先生が教えて下さいました。同志社というのは字の如く、同じ志をもったものの集まりであると、その集まりを「社」という。その集まりに入るから入「社」式であると。同志社はユニークな大学であるとその時思いました。

しばらくすると職員証をいただきました。みなさんも学生証をもらいましたね。みなさんの呼び名も成長と共に変わっています。幼稚園時代は園児、小学校は児童、中高等学校は生徒、生徒会とか生徒手帳でした。大学になるとみなさんは学生なので、学生証、学生会となります。これは私の職員証なのですが、見えないと思うので、拡大コピーして持ってきましたので見て頂きたいのですが、「社員証」と書いてあります。会社員みたいですが、もうわかりました。同志社の社員なのです。同じ志をもったものの集まりの一員であるという意味です。本当に同志社は特別な大学だと思いました。

同志社は今から138年前にこのお墓に眠っている、新島襄先生、山本覚馬先生、宣教師デービス先生の3名によって作られました。

では、なぜ今私達はこの3名を含め同志社に貢献のあった先生方の墓地に集まっているのでしょうか。私は日本・海外・通信教育を含め、4つの異なる大学を卒業・修了していますが、新入生がこのように創立者のお墓にそろって参拝するというような大学は世界のどこを探してもこの同志社の他にはありません。

その理由は、同志社を作った新島先生の夢を知り、確認するためだと思います。では新島先生の夢とは何でしょうか?入学式で総長の大谷先生は「良心を手腕に発揮することができる若者をつくること」だとおしゃられていますが、私はひと言で言うと「夢」をもった若者を作ることだと思っています。夢を持った若者とはどのような人かというと、何かをしたいという志を持った人だと思います。

みなさんが夢を持った、志を持った若者になること、これこそが新島先生の夢であります。みなさんが夢のある志のある若者になったとき、新島先生の夢は叶うのです。そのために今日私達はこの場にいるわけです。

みなさん、どの時代も実は閉塞感があり困難な時代でした。今だけではありません。私が大学を卒業して就職する際にも就職氷河期といわれ就職は厳しい時代でした。どのような困難な時代でも、状況でも、人間は夢を持つことが出来るのです。

夢のあるところに道は開けます。志のあるところに風は吹きます。

どうぞみなさん高い志を掲げ、その志を理解してくれる友人を沢山つくり、一歩一歩、その夢を実現してゆきましょう。

志を立てる、夢を見つけるのは、いつでしょう?もちろん、「今でしょう!」

どうぞ同志社をつくった三人の先生、八重先生のお墓に手を合わせてお帰り下さい。

(2013年4月5日、京都若王子山頂、新島襄先生墓前にて)