2020 英語の歌 36選

みなさん、こんにちは。同志社女子大学表象文化学部英語英文学科教職実践演習グループです。

私達はCovid-19という厳しい状況の中、多くの人のご支援のもと教育実習を何とか終えることができました。その感謝の意味を込めて、中高等学校の現場で奮闘しておられる先生方に何かお役に立てるものはできないかと考え、21世紀版の英語の歌の教材「2020英語の歌36選」を企画・作成いたしました。

「一度(時間は短くとも)教えたら、その生徒にとっては一生、先生」(アーチェリー元オリンピック選手山本博先生)という言葉が好きです。私達17名は大学卒業後すぐに教員になるものばかりではありませんが、どのような職業に就こうとも、教育実習で教えた生徒にとっては私達は、一生先生であると信じています。そして何よりも私達はいつか教師になる「未来の教師」なのです。

教育実習でお世話になった中高の先生方、私達の生徒達、そして「未来の教師」である将来の私達自身のために、新しいタイプの英語の歌の教材を開発いたしました。是非、ご高覧頂き、ご活用いただけると幸甚です。

2021年1月31日


同志社女子大学英語英文学科教育実践演習グループ
幡谷瑠瞳奈、町田萌野花、萬谷莉瑚、松本茉里奈、南香帆、森口菜美、武藤亜純、新見歌菜、西村璃子、杉本陽菜、高野歩美、谷川野乃香、寺岡初音、豊田若菜、宇都宮由衣、渡邉彩乃、矢持萌恵: 若本夏美(監修)

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オックスフォード通信

は機会を得て、2018年3月末〜翌2019年3月末までの1年間、イギリス・オックスフォード大学で客員研究員 (Visiting Research Fellow) として研究生活を送らせて頂きました。思ったことはすぐに忘れてしますので、滞在中に日記の代わりにまずその日に起きたこと(外部)及び頭の中で浮かんだこと・考えたこと(内部)を書いておこうと始めたのがこのブログです。多くの人の支え(「読んでいますよ」・・・多くはゼミの卒業生でした)により続ける中で(時に挫折しそうになったことも後から付け加えた日もありますが)、図らずも365日、ブログを続けることができました。これは小学校時代にもなし得なかった私の人生の「ささやかな偉業」であると振り返って思います。海外から見た日本、イギリスとの対比、イギリス文化、コツウォルズ(Cotswalds)、パブ、教会、英語について、スコットランドや近隣のヨーロッパ諸国への旅、私の専門である応用言語学・第二言語習得など何かしら参考になることがあれば幸甚です。文・写真とも私自身によるものです(© N. Wakamoto)。現在目次を付けてどこからでも読めるようにしています。シェークスピアではありませんが、お気に召すままに(As you like it)お読みいただければ幸甚です。2020.10.1

Contents


  1. 出発(通信001: 2018.03.28)
  2. 住まい探し(1)(通信002)
  3. eduroam の威力(通信003)
  4. 住まい探し(2)People’s names(通信004)
  5. イースター(通信005)
  6. 映画とワイン(通信006)
  7. 電化製品の話(通信007)
  8. イギリスの食事は美味しい(通信008)
  9. トイレ事情(通信009)
  10. 家探し(3)(通信010)
  11. 家探し最終章: Catch 22(通信011)
  12. 銀行口座開設(1)(通信012)
  13. 銀行口座開設(2)(通信013)
  14. i-Seminar 第1回目: ゼミスタート!(通信014)
  15. 紙はA4、そしてプリンタ(通信015)
  16. 研究室について(通信016)
  17. マニュアル車(通信017)
  18. 歩きタバコをする人が多いことについて(通信018)
  19. 傘をささない!?(通信019)
  20. i-Seminar 第2回目: 若ゼミ(Seminar 18)の新たな挑戦(通信020)
  21. いよいよNew Flatへ移動(通信021)
  22. 塩けのない生活(通信022)
  23. 暑い!銀行キャッシュカード(通信023)
  24. Thank you! 半径30cmの幸せ(通信024)
  25. 193段(通信025)
  26. モンテカルロ(通信026)
  27. ノンバーバルコミュニケーションの重要性(通信027)
  28. Oxford University が世界一の秘密(1)PDFの壁(通信028)
  29. New Comers Club(通信029)
  30. 切れるお母さん(通信030)
  31. Oxford University が世界一の秘密(2)Open Seminar(通信031)
  32. Oxford University が世界一の秘密(3)言葉の豊かさ(通信032)
  33. ゲスト(1)(通信033)
  34. Oxford University が世界一の秘密(4)鎖のついた本(通信034)
  35. May Day(通信035)
  36. 痛い経験(通信036)
  37. Oxford University が世界一の秘密(5)地道なOpen seminar(通信037)
  38. ヘアカット(通信038)
  39. ゲスト(2)Queue(通信039)
  40. Jackets(通信040)
  41. i-Seminar 第4回目: 授業のつかみの重要性(通信041)
  42. ラウンドアバウトとミッション車(通信042)
  43. Coffee Morning(通信043)
  44. イギリスが非効率のわけ(通信044)
  45. カレッジ・ディナー(通信045)
  46. NISSAN Institute(通信046)
  47. ユニクロとalteration(通信047)
  48. i-Seminar 第5回目: 視界が開けた!(通信048)
  49. 19+40(通信049)
  50. Nothing Special(通信050)
  51. Pubとエールビール(通信051)
  52. Oxford University が世界一の秘密(6)ローテク!?(通信052)
  53. Stand by me(通信053)
  54. 人のつながり・Peter Rabbit(通信054)
  55. i-Seminar 第6回目: インターネットはいつも安定しているとは限らない(通信055)
  56. 便利さと幸せのトレードオフ(通信056)
  57. Gender Influence(通信057)
  58. 日本専攻大学院生のプレゼンテーション(通信058)
  59. 激痛とカフェラテ(通信059)
  60. 働きすぎない方がいい仕事ができる(通信060)
  61. 勝つときもあれば負けるときもある(通信061)
  62. i-Seminar 第7回目: インターネット良好(通信062)
  63. I have been waiting!(通信063)
  64. Who are native English speaking teachers?(通信064)
  65. Social media(通信065)
  66. 就活面接解禁日(通信066)
  67. プライドパレード(通信067)
  68. London Bridge terror attack(通信068)
  69. i-Seminar 第8回目:若ゼミは教職ゼミではない!(通信069)
  70. BBC Radio 3(通信070)
  71. Oxford University が世界一の秘密(7)虫がいないl(通信071)
  72. 自転車登場!(通信072)
  73. ノーベル文学賞(通信073)
  74. ラグビーとサッカー(通信074)
  75. アインシュタイン(通信075)
  76. i-Seminar 第9回目:質問の仕方(通信076)
  77. English as a global lingua franca(通信077)
  78. その場での質問(通信078)
  79. ビアトリクス・ポターの世界(通信079)
  80. ワーズワースの世界(通信080)
  81. 湖水地方 Near Sawrey(通信081)
  82. 湖水地方 Windermera(通信082)
  83. Language Center(通信083)
  84. Put the Crap(通信084)
  85. すいませんでした(通信085)
  86. Midsummer (summer solstice)(通信086)
  87. 日本語習得(通信087)
  88. ご近所さん(通信088)
  89. タトゥーに対して鈍感な国(通信089)
  90. i-Seminar 第11 (10) 回目: オリバーストーン(通信090)
  91. 帰国便がすでに・・・(通信091)
  92. Hillary Clinton in Oxford(通信092)
  93. オックスフォード風オープンキャンパス(通信093)
  94. ワールドカップ in オックスフォード(通信094)
  95. 留学するならアメリカよりもイギリス(ヨーロッパ)?(通信095)
  96. めずらしく、夏日が続くオックスフォード(通信096)
  97. i-Seminar 第12回目:多様なメディアの利用が当たり前(通信097)
  98. 日本代表はよくやった!(通信098)
  99. イギリスにおける外国語教育(通信099)
  100. Oxford University が世界一の秘密(7)優れた研究ツール(通信100)
  101. 帰国便・その後(通信101)
  102. 喫茶店のオキテ破り(通信102)
  103. ワールドカップ放映時間(通信103)
  104. i-Seminar 第13回目: より自律的に、より注意的に(通信104)
  105. 2つのポッター、ゆかりの地(通信105)
  106. スコットランド紀行(1)いざScotlandへ(通信106)
  107. スコットランド紀行(2)ホグワーツ 魔法学校(通信107)
  108. スコットランド紀行(3)イギリス最高峰・ネビス山へ(通信108)
  109. スコットランド紀行(4)スカイ島(通信109)
  110. スコットランド紀行(5)ネス湖(通信110)
  111. スコットランド紀行(6)北の玄関口、インバネス(通信111)
  112. i-Seminar 第14回目: 短縮ゼミ(通信112)
  113. Oxford University が世界一の秘密(8)気候・蚊・セミ(通信113)
  114. アフリカからの研究者(通信114)
  115. ノドが痛い(かった)(通信115)
  116. 第16回英語英文学科ポスターセッション(前編)(通信116)
  117. イギリスは世界の京都?(通信117)
  118. 第16回英語英文学科ポスターセッション(後編)(通信118)
  119. i-Seminar 第15回目: 春学期しめくくり(通信119)
  120. Oxford University が世界一の秘密(9)図書館(通信120)
  121. 心とxxx(通信121)
  122. 小学校英語(通信122)
  123. OUP(通信123)
  124. 新聞考(通信124)
  125. 卒業式と卒業生(通信125)
  126. Apple と Windows(通信126)
  127. 若木は嵐に育つ(通信127)
  128. イギリスのセキュリティー:パソコンのオキパ(通信128)
  129. イギリスにおける移民問題(通信129)
  130. Jacinda Andern (PM of NZ)(通信130)
  131. Oxford University が世界一の秘密(10)図書館-2: Oxford Weston Library(通信131)
  132. 47℃(通信132)
  133. ヒロシマ(通信133)
  134. Scissors, please!?(通信134)
  135. 第一次世界大戦終結から100周年(通信135)
  136. 対等だと女性中心と誤解してしまうのか(通信136)
  137. 詐欺メールに引っかかってしまいました(通信137)詐欺メール(続報)(通信137b)
  138. ロンドンへは2階建てのバスで(通信138)
  139. 銀行のIT化(通信139)
  140. 車を譲って頂きました(通信140)
  141. イスラムの世界(通信141)
  142. Beyoncé(通信142)
  143. Folyes(通信143)
  144. IKEA(通信144)
  145. PROMS(通信145)
  146. Chipping Norton(通信146)
  147. Wedding(通信147)
  148. 授業料(通信148)
  149. 学会(通信149)
  150. 学会 2(通信150)
  151. Ten past eight. Nineteen to nine?(通信151)
  152. Wedding 2(通信152)
  153. Banbury(通信153)
  154. Sunny side up? Over easy?(通信154)
  155. 0階?(通信155)
  156. Great Western Railway(通信156)
  157. 帰国ラッシュ(通信157)
  158. 錦織の成長(通信158)
  159. 夏の終わり(通信159)
  160. Liverpool 紀行 (1)(通信160)
  161. Liverpool 紀行 (2)(通信161)
  162. Liverpool 紀行 (3) Wedgwood(通信162)
  163. 台風や地震について(通信163)
  164. インターネットダウン(通信164)
  165. 炎のランナー (A chariots of fire) と大坂なおみ(通信165)
  166. オックスフォード遠望(通信166)
  167. 携帯事情(通信167)
  168. 911(通信168)
  169. 芝刈りと散髪屋さん(通信169)
  170. 大学図書館のトイレ(通信170)
  171. Serena Williams(通信171)
  172. 7 pence(通信172)
  173. Wien Vienna ウイーン(通信173)
  174. Tower of Babel(通信174)
  175. プラハ(通信175)
  176. ドボルザーク(通信176)
  177. シェークスピア・ブックストア(通信177)
  178. ドレスデンの復興(通信178)
  179. ベルリン(通信179)
  180. ベルリンで自由について考える(通信180)
  181. Back to Oxford(通信181)
  182. i-Seminar 16回目: Eureka !(通信182)
  183. スポーツジム(通信183)
  184. Coffee Morning(通信184)
  185. オックスフォードの日本人研究者(通信185)
  186. 博士論文(通信186)
  187. スポーツジム(通信187)
  188. Stonehenge(通信188)
  189. i-Seminar 第17回目: プレゼンテーションスタート(通信189)
  190. 愛犬、まるのその後(通信190)
  191. Coffee Morning(通信191)
  192. Lawn Tennis(通信192)
  193. A&J さん(通信193)
  194. スポーツジム(通信194)
  195. マラソン(通信195)
  196. i-Seminar 第18回目: 英語でプレゼンテーションは問題?(通信196)
  197. Poster Presentation(通信197)
  198. MT(通信198)
  199. Causal Effect(通信199)
  200. Thinking outside the box(通信200)
  201. How we see the world(通信201)
  202. Visual stimulus(通信201)
  203. i-Seminar 第19回目: 結果分析についての発表(通信203)
  204. Raschモデル(通信204)
  205. インドにおける女性の政治参加問題(通信205)
  206. The British Museum(通信206)
  207. 海外生活のトラブル(通信207)
  208. Bath(通信208)
  209. 慣れることとスキルの関係(通信209)
  210. i-Seminar 第20回目: 卒業アルバム(通信210)
  211. Smetana(通信211)
  212. ヘイトクライムとソーシャルメディア(通信212)
  213. Oxford University が世界一の秘密(11)(通信213)
  214. 大学の教員のしごと(通信214)
  215. Match Day: ヨシダとムトウ(通信215)
  216. 晩秋のCotswolds(通信216)
  217. i-Seminar 第21回目: データ分析結果発表(通信217)
  218. 時差とサマータイム(通信218)
  219. Trick or Treat(通信219)
  220. Trade off(通信220)
  221. Resilience(通信221)
  222. 冬の花火、Guy Fawkes Day(通信222)
  223. i-Seminar 第22回目: 冬合宿の準備(通信223)
  224. 楽観主義者の悲観(通信224)
  225. エジンバラ紀行(1)(通信225)
  226. エジンバラ紀行(2) CranachanとスティーブンソンComments(通信226)
  227. エジンバラ紀行(3)エジンバラ大学(通信227)
  228. i-Seminar Winter Overnight Special(インターネット関連編)(通信228)
  229. i-Seminar Winter Overnight Special(コンテンツ・メッソド編)(通信229)
  230. 錦織とフェデラー(通信230)
  231.  i-Seminar 23回目:オープンセミナー(通信231)
  232. オックスフォード大学が世界一の秘密(12):iSkills(通信232)
  233. バイリンガルキッズに必要な年数(通信232)
  234. 晩秋のオックスフォード(通信234)
  235. インタビュー(通信235)
  236. ジャパン対イングランド(通信236)
  237. スーパーマーケット事情(通信237)
  238.  i-Seminar 24回目:卒論台紙授与(通信238)
  239. バイリンガルキッズと双子(通信239)
  240. Thank giving Day & Black Friday(通信240)
  241. EVE祭(通信241)
  242. Wedding 4(通信242)
  243. 暗がりの運転(通信243)
  244. i-Seminar 25回目:ワークショップも大詰め(通信244)
  245. キャロル先生のセミナー(通信245)
  246. 新しいフレームワーク(通信246)
  247. 同志社創立143周年に思う(通信247)
  248. Magdaren Arms(通信248)
  249. Stats(通信249)
  250. 師走(通信250)
  251. 驚くべきChinese Restaurant(通信251)
  252. i-Seminar 第26回目:Apollo 13(通信252)
  253. ABDABRACADABRA(通信253)
  254. インターネット通信(通信254)
  255. マイクロソフト(通信255)
  256. Christmas Carol at Christchurch(通信256)
  257. オックスフォード通信(257)Christmas Market in Oxford(通信257)
  258. i-Seminar 第27回目:論文を書く意義(通信258)
  259. クリスマスの風景(通信259)
  260. Sleepingについての最新研究セミナー(通信260)
  261. Bisceter(通信261)
  262. Brexit Brexit 騒動(通信262)
  263. 卒論に想う(1)(通信263)
  264. 卒論に想う(2)(通信264)
  265. 帰国まであと100日(通信265)
  266. i-Seminar 第28回目:高名の木登り(通信266)
  267. 卒論最終盤(通信267)
  268. Gatwick空港騒動(通信268)
  269. 18期生卒論提出完了!記録更新!(通信268)
  270. バルセロナ紀行(1)(通信270)
  271. バルセロナ紀行(2)36年ぶりのサグラダファミリア(通信271)
  272. バルセロナ紀行(3)ピカソとバルセロナ(通信272)
  273. バルセロナ紀行(4)グエル公園(通信273)
  274. パリ紀行(1)白タクとスリ(通信274)
  275. パリ紀行(2)29年ぶりのルーブル美術館(通信275)
  276. パリ紀行(3)バルセロナとパリ(通信276)
  277. イギリス再入国の難:BRP(通信277)
  278. ルイス・キャロル(通信278)
  279. 2度目のストーン・ヘンジ: Why?(通信279)
  280. Happy New Year, 2019!(通信280)
  281. ロンドンへのバス:Oxford Tube(通信281)
  282. Les Miserables(通信282)
  283. あっさりしたお正月(通信283)
  284. リバティー(通信284)
  285. テムズ川(通信285)
  286. i-Seminar 第29回目:卒業研究発表会リハーサル(通信286)
  287. Speeding Ticket(通信287)
  288. About Time(通信288)
  289. GNH(通信289)
  290. オックスフォード通信(290/75)新年会(通信290)
  291. i-Seminar:第16回卒業研究発表会(通信291)
  292. Bicycle Shed(通信292)
  293. Heathrow(通信293)
  294. Brexit Vote(通信294)
  295. イギリスの合理性(通信295)
  296. 阪神淡路大震災から24年(通信296)
  297. スマホをイギリスの地下鉄でなくしたら?(通信297)
  298. ついにオックスフォードでラーメンを食す(通信298)
  299. Burford(通信298)
  300. i-Seminar 第30回目:ファイナルセミナー&追いコン(通信300)
  301. Eurostar again(通信301)
  302. ブリュッセルはフランス語の世界(通信302)
  303. EU本部(通信303)
  304. ブリュッセルのチョコレート(通信304)
  305. Deddington(通信305)
  306. Witney(通信306)
  307. Costa(通信307)
  308. 大学院生の指導(通信308)
  309. オックスフォードの不況(通信309)
  310. 体調復活(通信310)
  311. 大雪(通信311)
  312. 脱力系クラッシック・コンサート(通信312)
  313. Tea(通信313)
  314. National Gallery(通信314)
  315. Wakazemi 18th in Oxford(通信315)
  316. オックスフォードでの研究(通信316)
  317. インフルエンザは流行しない in UK(通信317)
  318. カレッジランチ(通信318)
  319. YarntonとWoodstock(通信319)
  320. Baftas(通信320)
  321. 高等教育についてのセミナー(通信321)
  322. Turnitup(通信322)
  323. 自転車のチェーン(通信323)
  324. How to lose a country?(通信324)
  325. イギリス映画界(通信325)
  326. iPadの講習会(通信326)
  327. Going to Ireland(通信327)
  328. モーアの断崖(通信328)
  329. Trinity College(通信329)
  330. ウイーンフィル(通信330)
  331. 食わず嫌い(通信331)
  332. 老いも若きもバイクに乗る(通信328)
  333. イギリス文化の深遠さ(通信333)
  334. ゼロのゼロはゼロ(通信334)
  335. オックスフォードが世界一である理由(12)(通信335)
  336. Witch’s shot(通信336)
  337. 豊かな大学生活(通信337)
  338. オックスフォード交響楽団(通信338)
  339. C.S. ルイスとトールキン(通信339)
  340. 母来訪(通信340)
  341. 同志社女子大学と人のつながり(通信341)
  342. MOT(通信342)
  343. St. Cross College(通信343)
  344. 小切手をもらったら・・・(通信344)
  345. イギリス英語(通信345)
  346. コンタクトレスとキャッシュ(通信346)
  347. ヴェネチアの迷路(通信347)
  348. ムラノ(通信348)
  349. ゴンドラに揺られて(通信349)
  350. チャペルサービス(通信350)
  351. Brexit騒動(通信351)
  352. ムービングセール(通信352)
  353. Red Nose Day-Comic Relief(通信353)
  354. バベル展とイギリスのパスポート(通信354)
  355. 第九(通信355)
  356. i-Seminar 卒業式・学位授与式(通信356)
  357. リチャード3世(通信357)
  358. オックスフォード通信(358/07)Enlightment(通信358)
  359. St. Patrick’s Day(通信359)
  360. Queue考(通信360)
  361. Spring Equinox(通信361)
  362. Movie Theatre(通信362)
  363. Bodleian Libraries(通信363)
  364. 研究の完成!(通信364)
  365. さらばオックスフォード!(通信365)
  366. 旅の終わりは旅のはじまり(最終回)
  367. インベントリー・チェック(番外編)
  368. フランクフルト空港の難(番外編)
  369. Back in Japan!(番外編)

サマータウン 通信 (#2) Visionary

先を見通すことは難しい。

誰もそのような事はできない。しかし、前例主義に陥るのと、少しでも先を見通そうとする者には大きな違いがあり、時に大きな損失を被ることになる。

今回の新型コロナウイルス感染症についても同様である。誰もこのようなパンデミックが起きるとは予測はできなかった。台湾の例に見られるようにいち早く動き始め対策を練り始めた国とそうでない国で大きな差が見られた。国内においても、大学の対応についても同様である。

数学は役に立たないと言う人がいるが、そんな事は無い。特に、数学で学んだ「場合分け」の考え方は現在の私の思考方法に大きな影響を与えている。(i) a >0の場合、(iI) a =0の場合、(iII) a <0の場合、という例のものである。

要するに、将来をPlan A, Plan B, Plan Cといくつかの場合に想定して、その時どのような行動を取るのか対策、特に組織であれば、Contingency Plan(緊急対策)を考えておくのだ。日本で必ず行う「避難訓練」も同様だし、コンピュータのバックアップを取ることも同様に考えに則っている。

最良を願いながら最悪の事態に備える。この言葉をこの半年、新聞やテレビでよく耳にした。誰も最悪の事態は歓迎しないがその備えの方法は「数学の場合分け」が基礎となる。

2020.9.10

★数学のようにすぐに役に立ちそうにないものほど一番役に立つ。

サマータウン 通信 (#1)

イギリス・オックスフォードから帰国して早2年目。この夏休みを利用して「オックスフォード通信」全365回+番外編を編集しました(Hatena blogがゼミなど多目的に利用しているため、私個人のブログに編集し直しました。内容は基本的に同じです。Hatenaが付けているリンクを解除したのですが残っているものがあるかもしれません)。振り返ってみると忘れていることが数多くあることに驚きます。記録は残しておくことが重要だと思います。

オックスフォード通信の続編ということでもないのですが、備忘録として、記録や考えを時々残しておく目的で、私がオックスフォードで居住していた愛すべき街、Summer Town にちなみ「サマータウン通信」としてブログを開設します。当然のことですが、ここに記載される内容はあくまでも若本夏美個人の考えであり、所属する大学や家族・親族とは全く関係ないことを明記しておきます。写真はすべて個人で撮影したものです。文章も含め著作権は若本個人に帰属します(© N. Wakamoto)

★時々、肩の力を抜いて書かせて頂きます。よかったらコメントも時々お書きください。(2020.9.8)

オックスフォード通信 Back in Japan!

Finally, I arrived at KIX at 8:30 local time in Osaka. I came back to Japan after a one-year interval. Everything seems small (including me). People are generally shorter, and even the luggage trail at Baggage Claim was narrower; airport assistants (mainly young ladies) tried to pick up the bags for the customers because many big ones derailed at the corner bend.

As some of my friends suggest to me, I should be a different person after spending one year in Oxford (AO: After Oxford).

I thank the readers of this blog for reading and supporting me. Thank you.

★One more thing: Trains are punctual as usual. I took Haruka train from KIX to Kyoto, which was perfectly punctual.

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オックスフォード通信(番外編: 368)フランクフルト空港の難

自動小銃を構えた警察官に囲まれました

今回のフライトは、ロンドン→フランクフルト→関西空港、というルートです。少し心配だったのが荷物です。以前にも書かせて頂きましたが、行きと異なり帰りはロンドン→羽田直行便が予約できなかったため、ルフトハンザとANAの共同運行での帰国となります。

1年間外国に滞在するとさすがに荷物が多いです。船便4箱、航空便1箱をロンドンのヤマト運輸で先に送付しました(考えたつもりだったのですが、重量オーバーのため、結果的に船便5箱、航空便2箱になりました)。スーツケースは2つに、入らなかったものを段ボール1箱にいれ、その他機内持ち込み荷物2,デーパック2という態勢で帰ってきています。

ラッキーだったのはチェックイン(預け入れ)の荷物です。ルフトハンザでは預け入れは一人1つまで、重量は23kgとなっています。いろいろと工夫をしましたがどう考えてもスーツケースが重い。案の定、カウンターでは26kgの表示が(2つとも)。おまけに+1。係員の女性は荷物を組み替えたらとすすめますが(高いよう – – -と脅かされました)、組み替えようがありません。高くても払うからということで手続きをすすめ、支払いの段階で電話で確認したところ、スペシャル・チケットなので追加料金は不要とのこと。ラッキー。日頃のおこないがよかったのかと思いました。係員はあなたは何者?みたいなセレブを見るような目つきに。卒業生でANAで働いているAさん達が手を回してくれたのかとも思ったのですが、ANAとの共同運行(ルフトハンザにとっては)で、私のチケットはもともとANA発行ですので、ANAのルール(一人2つまで)が適応された模様です(でも重量オーバーが無料になったのはよく分かりません)。

すごく気をよくして、TAX Refundを忘れずに済ませ( £18税金が返ってきました)、セキュリティーチェックへ。このヒースロー空港のセキュリティーチェックでは、キャリーバッグの荷物が不信ということで、その場で全部をチェックされました(5分程度)。これは私自身はじめてのことだったのでムカッとしながら我慢していました。

さて問題は、問題のないはずの乗り継ぎのフランクフルト空港のセキュリティーチェックです。もともと乗り継ぎで国外に出ていないのでチェックがあることすら知りませんでした。機械に荷物を載せる前に「Any electricity?」と言われましたので、ラップトップをいつものようにトレーに載せて本人も機械のセンサーのところへ。この時点で他の空港と異なるセンサーに違和感を覚えました。映画「Total Recall」のような大きく、最新版という感じのセンサーです。何か、このセキュリティーチェックの「やる気」を感じてしまいました。

そして、トレーに載せたデーパックとキャリーバッグがいつまで経っても出てこない。次第に、モニターの所に係員だけでなく自動小銃を持った2名の警察官もあつまりモニターを見つめています。私の前の男性の荷物がひっかったのだと思っていました。遠目に、何か、電線を巻いたコイルのようなものが映っていましたので、私とは関係ないと思っていました。するとさらに警察官が集まり、一時全てのブースのベルトコンベアがとまりその場に緊張感が走りました。

この時点でも私は全く関係ないと思っていたのですが、当事者と思われていた(私に)2名の男性は、君達の荷物は他のベルトコンベアに載せたからということで別の所に。残ったのは、6-7名の警察官に囲まれた私だけ。えええ、私の荷物?

Any electricity?といわれて懐中電灯が入っているけれどと事前に言ったときにはいいよ、という返事でしたので何も電気関係は入っていないはずだったのですが、1年間の滞在で使った携帯型プリンタ、Apple TV、SSDハードティスク、それに大量のケーブル。ヒースロー空港では問題にならなかったのでいいと思っていたのですが、これらはElectricityに該当するということで問題になったようです。最後には警察の責任者風の男性が来て、なぜこんなに沢山のケーブルがあるのだ、など恐い顔で詰問されます。それまでにも名前、生年月日、パスポート情報(カバンの中)などいろいろと質問。多分、遠目にみたら本人以上に大変な状況だったのでしょうね。最終的には10名を越える警察官が厳しい顔をして私を取り囲んでいました。

特に問題になったのが、パナソニック製の携帯型ウオッシュレット。これは以前にも書いた(はず)ように他のすぐれものにその役割を奪われこの3ヶ月くらいはほとんど使っていなかったのですが、持って帰ろうとキャリーバッグに入れていました。訳の分からない棒状のものは疑惑を深めたようです。仕方が無いので、中の棒を伸ばし用途を説明する羽目に。半分くらいの警察官は理解したようですが残りは???という感じです。もともとトイレにウオッシュレットがない国でそのポータブル版など説明を聞いても分かるはずはありません。

今、ほっとしてビールを飲んでいますが、一時は帰国便に間に合わないのでは・・・と危惧しました。総計40分程度。最初は冗談?と思ったのですが、全編真剣なやり取りになってしまいました。

でも疑惑が晴れてよかったです。

★今回の教訓:フランクフルト空港でelectricity?と言われたらひげ剃りも(これも問題になっていましたが、すぐに疑惑は晴れた)カメラもハードディスクも何もかも別トレーに出すこと。これから行かれる方はご注意を。

考えてみると、パリ駅のイギリス税関に続く尋問。これもまたいい経験と言えるか。

(2019.3.28)

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オックスフォード通信(番外編: 367)インベントリー・チェック

イギリスのフラットの退出(チェックアウト)は独特です

入居も大変だったのですが、チェックアウトする場合にはいくつかの手順を踏まなければなりません。今回お世話になった、FindersKeepersからは1ヶ月前にTo-doリスト(週ごとに分けてある)が送られてきます。

その一例は以下のようなものです。

2-3 months before your tenancy ends

Confirm your final inventory check appointment time with your contact

Ask telephone/broadband/satellite suppliers to temporarily stop the service and give them your new address

Arrange for your mail to be forwarded by Royal Mail

1-2 months before your tenancy ends

Book your pre-checkout appointment with your contact

Book for your carpets to be professionally cleaned by a carpet cleaning company **hiring a carpet cleaner or doing this yourself is not acceptable**

Book cleaners: general; oven; upholstery; windows

Book gardeners

As appropriate:

Take down curtains for dry cleaning (if required) and get re-hung *get receipts*

Order oil/coal/wood to replace stocks as necessary

Arrange for septic tank to be emptied *get receipt*

Arrange for chimneys to be swept *get receipt*

1 week before your tenancy ends

Check through your inventory and put everything back in order

Replace damaged or broken items if possible

Replace blown light bulbs and extractor filters

Replace batteries as necessary for smoke alarms, doorbells, CO detectors and telephone handsets

Arrange access for your professional carpet cleaner *get receipt*

Ensure refuse has been collected and your bins are empty

As you leave

Leave heating on constant at 15° (between October and March)

Turn off immersion water and heating (between April and September)

Check that all windows and external doors are shut and locked wherever possible and internal keys are left on worktop in kitchen

Set alarm if applicable

Handover all keys, remote controls units and parking permits to Finders Keepers

特にこの中でもクリーニングが問題です。今回、1年間の居住で室内はもちろん土足ということはありませんでしたのでかなり綺麗だったのですが、この不動産業者(letting agency)の規定で(ひょっとしたらイギリス全体?)プロの清掃業者に依頼をしてカーペットのクリーニングをしてもらわなければなりません。最初は自分でしようかと思ったのですが、プロに依頼をして領収書をチェックアウトの際に提示しなければならないということで、自分ですることは断念して、あらかじめ送られてきたリストから1社選んで委託することにしました(結果的に転職してしまったのですが、FindersKeepersのSimonに良さそうな業者を教えてもらいました。そして来てくれた業者もSimonでした。Simonに縁があるようです)。

Indigoという業者名のSimonはどうも個人経営のようで、引っ越しの前日に一人でやってきてみっちり2時間半、カーペットのクリーニングをしてくれました。よくテレビショッピングで宣伝しているようなお湯を噴射してゴミを浮きだたせて吸い取る、それの巨大版のようなマシンを持ってきました。オックスフォードは3-4階建てくらいの建物が多いので、そのような建物にはリフト(エレベーター)がついていることはほぼないので、機械自体を持って上がるだけでも大変です(地上にマシンをおいておいて長いホースを伸ばすという手もあるそうです)。

性格の良さそうなSimonは30才、3人の子どもがいるそうで、オックスフォード郊外に住んでいるのが楽しいそうです。コツウォルズを回っていると言っている意味がよく分かります。どのような小さな町や村にもパブ、教会、スーパーマーケット、この3点セットは揃っているのであまり不自由しないとのことです。 £120ですから約18000円くらいの経費です。

そして、インベントリー・チェック。200項目にも渡るチェック項目表がありました。特に今回は家具付きのフラットだったため項目が多くなっていたようです。とてもとても細かくて、例えば、スプーンは4個あるか?ワイングラスは2つあるか?というチェック項目にチェックを入れていきます。まわりの皆さんからもこのインベントリー・チェックは厳しく大変だと聞いていたので2-3日前にはチェックをはじめました。実は入居の際にもチェックしているので「事前ー事後」というセットになっています。よく研究でも質問紙を利用しますが、30項目くらいを超えると集中力が切れてきます。段々面倒くさくなってきて、あまり考えずにチェックマークをいれてしまったりします。

そして当日。インベントリーチェックでは、スプーンが1本紛失、ワイングラスが1個破損、キッチンのシンク下のドアの取っ手が取れてしまっている、電球が切れているものが6-7個が問題というところでした。そして、前日になって、ベランダの窓枠が剥がれてしまっていることを発見。これは私の責任外のはずですが、どうやって話をしていこうか、考えあぐねていました。

インベントリーに訪れたのは若手女子社員のJさん。細かく見るけど気にしないで、と訳の分からないことを言いながら30分くらいかけて各部屋を見てゆきます。そして、協議。すると、最初から無かったはずのイスとか電気スタンドがないと。それはおかしいと、話をしていると、Jさん間違えて1年前のチェックリストを持参してしまっていました。形勢逆転ではないが、いい感じになってきました。しかも、こちらのチェックリストを見せろと言わないので、どこが問題だと私が思っているかJさんには分からない。自己評価をさせればそれを開示させることは重要です。話をしているとJさん、電球だけで他のドアのノブがないことやスプーンなどは見逃しているようでした。ベランダには出ようともしませんでしたの、窓枠の問題も見つけることができるはずはありません。しめしめ。ただ、General Cleaningといってバスルームなどの全般的な清掃は必要となるそうで(Simonは要らないと言っていたのですが)、電球とそのクリーニングのみでチェック終了。サインをして、後日、精算となりました。少し拍子抜けという感もあったのですが、無事終わってよかったです(FindersKeepersに連絡しないで下さい)。

ただ、このチェックがすごいと思ったのは家中のものを200項目以上に分けてリストアップしていること。しかもそれぞれを1-2行で端的に説明しているところです。これはもう執念とも思えるくらいです。

これからイギリスでフラットを借りる方のご参考になれば幸いです。

PS. 結果的にオックスフォードでアパートを探すなら、物件の近くにあるFindersKeepersが最適だと思います。対応は親切できめ細かく(例えば洗濯機が壊れたというと修理したり、最終的には新品を入れてくれた)、多くの物件を知っています。最初は分からなかったのですが、私が当初飛び込みで相談していた不動産業者は主として家の売買を専門としているところでした。

★今回の教訓:万全の準備は重要。

(2019.3.28)

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オックスフォード通信(最終回)旅の終わりは旅のはじまり

いよいよ本日早朝、イギリス・ヒースロー空港・ターミルナル2より出国することとなりました

この間、多大なご支援を賜った皆様に感謝申し上げます。

まずこのような機会を与えて下さった同志社女子大学に、そしてVisiting Resarch Fellowとして招聘して頂いたオックスフォード大学R先生に、健康面のサポートを事前に入念にしてくださったS先生、F先生、私の代わりに多くの授業を担当してくださったI先生、A先生、N先生に、いつも温かくサポートして下さった英語英文学科の先生方に、事務的な面でサポートして下さった英語英文学科研究事務室の皆様に、またいわば同伴者としてこの1年、一緒に学んできたi-Seimnarの若ゼミ18期生に、そして自分のことのようにこのイギリス行きを応援して下さった若ゼミの歴代の卒業生の皆様に感謝申し上げます。私がオックスフォードに行くことによっていい刺激を受けた、と。嬉しかったです。

そして何よりもこの1年、長年勤めた仕事を断念し、一緒にイギリスに来てくれた妻に感謝します。日頃忙しくあまり話をすることが多くなかった分、毎日午後7時にはそろって一緒に夕食を食べ、いろいろな話をすることができたことは私の人生の大きな財産になったと思います。

また、オックスフォードでいろいろな場面で、まさに一期一会でしたが、出会いいろいろな話をしてくださった研究者、教授、大学院生、オックスフォード在住のイギリス人、日本人の皆様に感謝します。

考えてみると本当に多くの人の支えがあってこの1年を過ごすことができたと思っています。

不思議なことですが、オックスフォードにいて、自分自身の小学生の頃の事がふとしたときによく頭をよぎりました。昔の古い家、火事で焼けてしまう前の綾部小学校の風景。何かジグソーパズルを見るように頭にその風景が浮かび、次に新しいピースがでてきて風景が完成するという具合に。恐らくこれまでとは異なる脳の部位をこの1年間使ったので違う場所が刺激を受けたのかもしれません。

刺激というと、イギリスは丁度Brexitのついての議決が続いている真っ最中です。丁度この原稿を書いている最中に、441-105でBrexitを4/12か5/22まで延期することが決まりました。イギリスのような長い歴史を持つ国も激動の時期を迎えています。

私もこれまでとは「1mm」くらいですが、異なった発想で4月からの仕事に臨みたいと思っております。

あらためまして、この1年間「オックスフォード通信」をお読み頂いた皆様に感謝申し上げます。

この通信は一旦ここで休止符を打たせて頂き(時々、スピンオフ版も構想しております)、帰国後は、オックスフォードの視点から日本や大学、同志社女子大学、授業について書き綴ることを計画しております。

引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

若本夏美

★今回の教訓:旅の終わりは旅のはじまり(「旅芸人の記録」1979、テオ・アンゲロプロス監督)。

(2019.3.28)

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オックスフォード通信(365/00)さらばオックスフォード!

ひとは何を目指して生きるのでしょう

オックスフォードではいろいろなことについて考える機会がありました。もちろん、よく生きること、社会に貢献できるような生き方をすることは重要だと思います。でもそれ以上にその人が生きがいを感じたり、楽しいと感じたりすることが生きている中にあることが重要だと思います。

と、ここまで書いてこれもまた少し違うようにも思います。オックスフォードの中心街のコーンマーケットでほぼ一日中、ギターの弾き語りをしている方がいます。大抵ボブディランの風に吹かれて(Blowin’ in the wind)を歌っています。なかなかいい声で歌詞が心に響きます。

この歌声を聞いていると何かを目指して生きて行くことが間違っているのかもしれないと思えてきます。目標とか考えすぎると大切なものをその過程で見逃してしまうのかもしれません。

イギリスでは自分の意図と関係なく多様な生き方を目にしてきたように思います。そのような中で、強く感じるのは日本人は本当は幸せであるはずだということです。変な言い方ですが、現在の経済・社会状況を世界的にみると日本はかなり好条件の恵まれている環境にあると思います。なのに、なぜか、幸福感が漂ってこない。

それは目標を立てすぎたり、人と比較をし過ぎたりしていることもあると思いますが、何よりも、間違ったこと、それが多少であってもそこに目が行きすぎて、多少の反対のよくできていることに目が向いていない事だと思います。ひと言でいうと、日本のいいところ、同僚のいいところ、友だちのいいところ、学生のいいところ、子どものいいところ、親のいいところを見ようとしてないところに問題があるのではないかと思うようになりました。

特にテレビの影響は甚大です。ゴシップ的な内容はイギリスではほぼ取り扱われることがありません。それを得意とする新聞をのぞけば新聞でもテレビでもゴシップネタは目にすることはありません。ゴシップとは極論すればスタンダードからの逸脱だと思います。日本はその逸脱の幅が極端に狭いようにも思います。それが窮屈に思ってしまう原因なのかもしれません。

よくグローバル社会とかグローバル化と言われますが、世界と比較して日本の優れたところをもっと互いに認め合い、そこに自信をもつことこそがそのひとつの方法ではないかと思います。

いよいよ本日、オックスフォードを離れます。Before Oxford (BO) とは異なる視点をもってAfter Oxford (AO) の日々を過ごしてみたいと思っています。

このブログもオックスフォード通信 1号からこの365号まで何とか続けることができました。これも皆様の温かいご声援のおかげと感謝しております。このブログを書きながら自分で発見することも多くありました。特に、ブログを書くことよって、1日1日を大切に過ごすことができたように思います。これをひと区切りとして更なる発展の道を探ってみたいと思います。引き続きご支援賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

★今回の教訓:あらためてイギリスは奥深い国だと思う。と同時に英語も面白い研究分野であると改めて実感。

(2019.3.27)

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オックスフォード通信(364/01)研究の完成!

この1年間取り組んできた研究に一応の結論がでました

これほどひとつのことに時間をかけて取り組んだのは18年前の博士論文以来のことです。このような機会を頂いたことに感謝するとともにオックスフォード大学で共同研究者としてこの1年間、一緒に議論を重ねて下さったR先生に感謝してもしきれない想いです。

数えてみると本日のミーティングでこの1年間17回もミーティングを重ねたことになります。博士課程学生の指導やご自身の授業や学内業務で超多忙であるにも関わらず、いつも真剣かつ誠実に建設的な議論をして下さったことを幸せに思います。特に、誰に対してもフェアかつ共感的態度をもって接しておられる姿からは、私よりも年は一回り以上お若いですが、研究の中身以上に多くのことを学ばさせて頂いたと感謝しています。

研究にひと区切りが付くと、不思議なものでオックスフォードの街並みがより一層美しく迫ってくるように思いました。今日は天気も良く、春が近づいたと思えるようなポカポカ陽気でした。

帰国すると多くの仕事が待っているようです。しかし目には見えませんが大きなお土産を持って帰ることができるように思います。

豊かな知的空間であるからこそこのように研究を楽しく進めることができたのかもしれません。今度はそのような場を日本や同志社女子大学に小規模でも構築する努力をすることが私の責務だと思っています。ただあまり気負うと大抵失敗するので、1mmくらい積み上げるくらいの軽い気持ちでやってみたいと思います。

★今回の教訓:研究が線路の一本とするともう一本は、i-Seminarであったことはもちろんだ。若ゼミ18期生の真摯に学ぶすがたがあったからこそ私も研究を頑張ろうと思えた。まさに教えながら学び、学びながら教えるということだろう。

(2019.3.26)

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オックスフォード通信(363/02)Bodleian Libraries

今回のオックスフォード大学での在外研究で一番多くの時間を過ごしたのがこのボードリアン図書館です

ボードリアン図書館とはオックスフォード大学のほぼすべてのカレッジや学部にある図書館と中メインの図書館の総称です。所属していた教育学部の図書館にも随分とお世話になったのですが、特にOld LibraryとRadcliffe Cameraは多くのインスピレーションが沸いてきた場所でした。

Old Libraryにはハリーポッターの映画にも出てくるDuke Humfrey’s Reading Roomと言われる閲覧室があり主に人文系の歴史的なレファレレンスが並んでいます。ボードリアン図書館ツアーでも回るコースになっているのですが、私は最初、ここには特別の許可がないと入ることができないと思い込んでいていつも羨望の眼差しで見ていたのですが、この図書館で働いておられる日本人のMさんがたまたま受付(監視係?)をしておられる時に伺うと、私も閲覧室に入る資格があるとのことでそれからは何度も入らせて頂き、じっくりと思索させて頂くことができました。

ただ、このDuke Humfrey’s Reading Roomは特別な場所で、もともとボードリアン図書館内は全ての写真撮影は禁止なのですが、特にここは厳しい場所です。一度、あまり知らずにここを通りかかって写真を撮ったところ係員から厳しく注意を受け、写真の削除をさせられたこともありました(知りませんでした・すいません)。

またこの閲覧室に入るには(となりのWeston図書館も同様ですが)、持ち込む荷物を透明の袋に入れ替えそれ以外のカバンなどはロッカーに預けないと入ることが許可されません。ラップトップのケースも不可でコンピュータを取り出した状態でないとだめです。これは盗難防止のためだと思いますが、ロンドンの大英図書館のReading Roomも同様の措置がとられています。

しかし、このDuke Humfrey’s Reading Roomは素晴らしい場所です。ほどよく薄暗く、回りを多くの偉大な先人の絵が取り囲みます。この場にいると自分が歴史的にはほんの短い時間を生きていることを実感するとともに、知が歴史的につながっていることを感じます。

誰も物音を立てることもなく静かに豊かな時間が流れていきます。

同様のことはこのOld LibraryとGladstone Linkというトンネルでつながっているラドクリフカメラも同様です。外から見ると素晴らしい景観ですが、内部は更に一層、知の殿堂・知が産まれる所という感じがします。写真を撮ることが許されていないのでお見せできないのが残念ですが、この場で構想を練ると質の異なるアイディアが浮かんでくるのが不思議です。

入場にも退場にもIDカードでチェックをする厳重さですが、その面倒くささを乗り越えた先には豊かな空間が広がっています。日本でもこのような場所を探したいと思います。

★今回の教訓:図書館のありがたみを実感したこの1年間。日本でも図書館をもっと有効に使いたい。

(2019.3.25)

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オックスフォード通信(362/03)Movie Theatre

Green Bookという映画を観てきました

あまり期待をせず、日本に帰る前にWestgateのCruzon(映画館)で一本見て帰ろうと思っただけだったのですが、期待以上に心を静かにしかし確実に揺さぶる映画に出合うことができました。

こちらの映画館はゆったりしていて、上映前にワインやビールを飲みながら待つこともできますし、座席には小さなテーブルがついていますので、飲みながら映画を観ることもできます。このような非日常的なところからエンタテインメントが始まっているのだと思います。

私は175ml(その次は250ml)ですので一番小さなサイズのホワイトワインを注文して30分くらいロビーのソファで映画について想いをめぐらせていました。サービスだったのかかなり大目に入っていたので飲みきるのに時間がかかってしまいました。まだグラスを片手に座席までは行く度胸(?)がないので、本編が始まる時間をあらかじめ聞いていたので、その少し前に座席に着きました。

少しビックリしたのは、ほぼ一杯だったからです。今年に入ってからははじめてですが、昨年は何度もこの映画館に来ているのですが、いつもまばらで、ひどいときにはお客さんの数を数えられるくらいでした。土曜日の夕方ということもあったのかもしれませんが、さすがアカデミー賞の作品賞のインパクトは大きいようです。

割とあっさりとしたCMや映画の予告編の後(日本の映画館はやり過ぎですね、これでもか・・・というくらいいろいろなCFが入ったり上映予定の映画の予告編が多すぎたり)いよいよ始まりました。

Green Bookとはホテルのリストを載せた冊子のことで、Dr Shirley がイタリアからの移民のTonyを運転手に雇って特にアメリカ南部でのピアノトリオの演奏に回るというストーリーです。時代は1960年代ですので、黒人差別がひどく、同じレストランで食事ができないとかトイレが別になっていると理不尽なことが多くあるのですが、映画としては徐々に芽生えてくるShirleyとTonyの友情を軸にカラッと描いています。特に、一度も食べたことがなかったケンタッキーフライドチキンをTonyがShirleyに勧めるシーンは面白いところでした。イタリア系移民社会の人情深く、義理堅いところが黒人差別をものともしないところ、またどのような差別にも毅然としているShirleyにも共感できるところです。

黒人差別と正面から戦うのではなく、差別がある社会でも毅然と生きようとするShirley。それを守り抜くTonyの人間味のあるところに心が揺さぶられます。人はスローガンでなく友情で動くのだと感じ入らされる好映画に出合うことができました。

この映画は日本語も英語も字幕なしでみると、よりShirleyとTonyの言っていることが心に響くと思います。

★今回の教訓:いい映画は見終わった後にもウイスキーのように成熟していくものだ。いいものとはそういうものだろう。一時の感傷に終わらないところがいいことの証明だ。

(2019.3.24)

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オックスフォード通信(361/04)Spring Equinox

春分の日を過ぎました

いよいよ昼の時間の方が長くなります。最近では朝は6時前に白々と明るくなり、夕方も午後6時を回ってもまだ明るい状況です。2月下旬のボカボカ陽気には全然及びませんが、それでもマグノリアの花は満開ですし、イギリスの桜も咲いているところが多く見うけられます。

イギリスのように一番暗い時期には夕刻は午後3時台に日没という時期がありましたので、日が長くなることだけで何か幸せな気持ちになります。日本ではこれほど極端に昼と夜の長さが変化することはありません。これは高緯度地方独特のものだと思います。

何もしなくても日が長くなるだけで幸せな気持ちになれるというのは何か得したような感じもするのですが、それだけ冬の暗さは言葉に言い表せません。昨年4月に私来た際、9月から来ておられたT大学の先生が、冬は辛いですよ、としみじみ言っておられたことを思い出します。日本でも桜が咲くと一気に気分が高揚するのとよく似ています。ただ、日本の場合にはその気持ちは一時的なものですが、イギリスでは秋まで続く点は相違点かもしれません(その分、冬の反動は大きいですが)。

落差が激しいとそれだけ大きな感情の起伏を生み、そこから新しい文学や音楽が生まれてくるのかもしれません。

いずれにせよ、暗闇を通り越した喜びは大きいです。

いよいよ帰国の時期が迫ってきました。

★今回の教訓:帰国を前にして取り組んできた研究のまとめも佳境。仕上げて帰りたい。

(2019.3.23)

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オックスフォード通信(360/05)Queue考

イギリス人は行列が好きです

好きです、とうのは変な言い方ですが、何かあるとまず行列を作り、しかも静かに文句を言わず並びます。得意と言った方がいいかもしれません。

オックスフォードからロンドンへ行くには、最終的に、バス、しかも (Oxford) Tubeバス(X90よりも格段に安く £15で往復できる)で決まり、と思っていました。24時間走っているし、バスの中はまずまず快適です。

イギリス滞在も残り僅かとなってきましたので、本日は、資本論を書いたカールマルクスのお墓がロンドンにあるというので、これは行っておかなくてはと思い、朝一でTubeバスに乗ってロンドンに出かけています。マルクスについては機会があったから書かせて頂きたいと思います。

問題は帰りのバスです。折角なので(これが多い)いつものMarble Archからではなく、そのひとつ先のNotting Hill Gateから乗ろうと考えました。これは、乗る前にパブで一杯ビールを飲もうと思ったからです。Marble Archは名前の通り大理石の凱旋門がハイドパークの横にあるところですので、残念ながら回りに手頃なパブがありません。

いい感じのパブをNotting Hill Gateのバス停近くで見つけて、さあそろそろ帰ろうと思ったのが午後6時くらいです。すでに3-4人並んでいます。金曜日の夕方ということもあり、人出が他の曜日よりは多いのか、また時間的にも混む時間帯なのでしょうか、なかなかバスが来ません。

行列(Queue)は徐々に伸びていきます。しかし誰も文句をいうでもなくジッと列の中で立って待っています。Tubeバスは15-20分に1本と謳われていますので、そろそろ来る頃なのですが30分経ってもまだ来ません。でも誰も文句も言わずジッと並んでいます。若干私の後の2名の女性は少しブツブツ言っています。ようやくバスが来たのですが「Sorry, coach is full」との文字が。

はじめて見ました。ひょっとしたらいつもMarble Archから乗っていましたので、この表示はいくつかのバス停では出されていたのかも。

日本なら「エー」とかため息が漏れると思うのですが、文句を言う人もいません。まあ、仕方ないね、くらいです。ただ先ほどの2名の女性は頭がきれるのか、このままでは次のバスも満員で乗れないかもしれないと思ったのでしょう(実際、次のバスは5名しか乗せてもらえませんでした)、反対側のビクトリア駅行きのバスが到着すると小走りで道を横断して(危ない!)運転手に交渉して無料でバスに乗り込んでいきました(たぶんです、反対側からその様子を見ていました)。

確かにそうする方が賢いと思ったのですが、このQueue文化ではそれはCheating=ずるいことのように思いました。その二人は行列では私の後だったのですが、そのバスでMarble Arch に先回りすることによって、次のバスでは2名分の座席が足りなくなることになります(事実そうなりました)。

面白いので回りを観察していましたが、それについて文句を言う人も、それについていく人も誰もいませんでした。代わりに、私の前のカップル(私が来たときには既に並んでいた)はバスに乗れなかったことで発想を変えたのか、Queueを離れ、向かいのイタリアンのレストランに入っていきました。

更に、40分くらい経って次のバスが来たのですが、5名だけ乗れるとのこと。どうするか見ていたのですが、ここでは案外たまたまバスの乗降口の前にいた人はスルスルと乗り込んでいきます。それは違うだろうと思い、前から並んでいた女性2名に順番をゆずり、幸運にも私の番が来たのでバスの乗り込むことができました。

そのスルスルとというところでも、大声で誰かが文句を言ったりするでもなく、不満の声があがるわけでもありません。日本ならそれはズルイ!とつかみかかる所までは行かなくても叫んだり、近くの人とボソボソと言ったりすることでしょう。

淡泊なのかそれとも達観しているのか、それとも大方上手くいっていれば細かいことはいいとしようとするのか、Brexitまであと1週間となっても誰もわめいたり(MP=国会議員はどこの国でも別です)せず事の行方を見守っているように見えます。

不満というものを述べることはこの国ではあり得ないことなのでしょうか。日本とは異なる風景が広がっています。

★今回の教訓:Queueは間違いなくイギリス文化を象徴するキーワード。誰か論文を書いていないかな。少なくともイギリス人はあまり焦ったりイライラしたりはしないようだ。Queueを作ることが合理的な問題の解決方法ということなのだろう。オックスフォードに帰ってきて市内バスに乗ろうとすると長いQueueが。列の最後はどこかと探すと女性が少し離れて立っていた。Are you in Queue? Yes, of course. Queueを飛ばさなくてよかった。

(2019.3.22)

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オックスフォード通信(359/06)St. Patrick’s Day

日曜日 (3/17) になりますが、ロンドンにいましたので夕方トラファルガー広場でのSt. Patrick’s Dayのコンサートをのぞいてきました

2月に訪れてから、アイルランドに対する興味が高まっています。実際ダブリンのSt. Patrick教会は足を踏み入れることはできませんでしたが、バスでその前を通る機会がありました。

緑とクローバー、それにギネス。トラファルガー広場はお店は全部アイルランドに関係したもの、参加者は何万人という人数が集まっていましたが、St. Patrick’s Dayのコスチュームやタトゥーをしている人は思ったほど多くはありませんでした。午前中にはパレードがありましたので(見逃しています)そこではみなさん緑一色だったのでしょう。

先日のニュージーランドでの銃の乱射事件の影響もあり、入り口では念入りな荷物チェックがあり、それを終えると広場に・・・となるのですが、正午くらいからはじめったコンサート会場に到着したのが午後3時半くらいでしたので、もう下の広場は立錐の余地もないくらいの人で埋め尽くされていました。

私が見ていた時にはアイルランド出身のバンドが演奏していました。独特の哀愁を帯びたあのメロディーと子どもによるタップダンス、いいですね、アイルランドで観たコンサートの風景が頭に浮かんできました。

あのメロディーは誰にも懐かしい心の奥底に響くものがあると思います。バグパイプの演奏もありました。人を幸せにしてくれるものです。

映画で取り上げられることも多いので(Ferris Buller’s Day’s Off The Fugitive(逃亡者・ハリソンフォード)一度、実物を見てみたいと思っていましたので、コンサートではありましたが、その雰囲気に浸ることができました。

★今回の教訓:みんな笑顔と満足感にあふれた顔をしていた。音楽は(ギネスも)人に幸せを運ぶことができるものだ。

(2019.3.21)

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オックスフォード通信(358/07)Enlightment

認知言語学者として著名なスティーブン・ピンカー教授の講演会に行ってきました

スティーブン・ピンカーはハーバード大学教授でノームチョムスキーの後継者と目されている著名言語学者ですが、近著は「悟り」とも訳せる、Enlightment というタイトルの本です。たまたまBlackwell(書店)で事前に本を買っていたのでパラパラと見ていたのですが、トピックは多岐に渡り、時代も過去200-300年と遡りながら統計的データを元にして論じています。

簡単に言うと、時代と共に、人類は進化しているし、幸せになっているというものです。

講演会とは銘打ってありますが、オックスフォード大学の教授が聞き役になり、その質問にピンカー教授が答えてゆくというものでした。

人類が進化しているという点については、質疑応答のコーナーで、シリア出身という男性がそのように思えないと述べていましたが、個々人や個々の国と人類全体というレベルで議論するとその結論は異なってくるのかもしれません。

それ以上にピンカー教授が言語学からこのような、何とまとめるとよいか分からない領域に足を踏み出していることに興味を覚えます。チョムスキーが政治の領域で多くの議論をしていることとよく似ています。恐らく、これまでの領域では自分の研究課題を全て解決してしまったということなんでしょう。応用言語学者のドルネイが近年、神学で博士号を取得したこともよく似た話に8なるかもしれません。

いずれにせよ、個々人や個々の地域や国というレベルで考えるとなかなか人類の進化を実感できないのですが、統計が間違っていないとしても、また統計データの読み方が適切であるとしても、昔では考えることのできなかった悲惨な事件が多く起きていることはどう読み解けばいいのでしょう。

恐らくそれらを表す指標自体がまだないのかもしれません。また比較の対象を巨視的だけでなく近視眼的にすることも必要なんでしょう。

ただピンカー教授が主張するように、人類は悲惨な戦争や事件を乗り越えながらも、全体として進化しようとしているのは事実だと思います。それは教育の効果、インターネットによる情報の瞬時による伝達ということもありますが、根源的にはそれぞれよりよい生活を目指して努力するヒトという動物の中に埋め込まれたDNAのせいかもしれません。

教育の役割は?個々人の努力の必要は?神の存在は?などいろいろな点についていいヒントを得たと思います。

★今回の教訓:講演会のあと、サイン会があった。あれだけの世界的に著名な学者でありながら気さくにサインに応じているところに人間的魅力をみるけることができる。もちろん、並ばさせて頂きました。

(2019.3.20)

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オックスフォード通信(357/08)リチャード3世

ロンドン・グローブ座でシェークスピア劇を見てきました

とはいえ、グローブ座で公演がされているのは4月から10月までの半年のみでその他の時期はSam Wanamaker Playhouse (寄付者の名前)という室内劇場でおこなわれています。午前11時からのグローブ座のGuided Tourに参加した後、午後1時からの公演という流れで参加しました(1時間半+15分の休憩+1時間)。

グローブ座のツアーも中々興味深くその歴史から現在3代目となっている建物のいわれについても詳しく教えて頂きました。創建当時、ロンドンの人口は20万人程度、城壁で囲まれた(シティーもここから)割りと小さな範囲で、当時のテムズ川の川幅は現在よりも広く、市民は対岸に住んでいてそこから船で劇場にやってきていたようです。夜になると治安が悪くなるので演劇は昼間のマチネでおこなわれていたのことです。

ロンドンの街を歩いていて、例えばビッグベンの辺りに、住所を表す看板に、City of Westminster とあるのを不思議に思っていたのですが、以前のロンドン市の領域は説明の通りぐんと狭い地域だったため、国会議事堂のある辺りはロンドン市に含まれていなかったようです。当時の区域割りを忠実に踏襲しているのにもビックリします。

グローブ座はグランドレベルが1ペニー、上に高くなるにつれて1ペニーずつ料金が上がっていったようです。同じ場所に再建されていませんが大きさと形は同じだそうです。当時で3000人、現在のグローブ座で1500人が収容人数の上限だそうです。当時は体格も現在のように良くなく、背格好も小さかったため現在の倍の人数が入場することが出来たそうです。

見学した際、たまたま地元の中学校の演劇ワークショップの発表会が開かれていました。子どもと思えない堂々とした態度で演じているのに感銘を受けました。

リチャード3世は、暴君として好き放題していた王様が従兄弟のヘンリー4世にその座を追われ最後は殺害されるという割とシンプルな筋書き。ただ演出は凝っていました。まず役者は役柄に関係なく全員女性でした。不思議なのは見ている内に男性女性ということが全く気にならず、王様ならそのまま王様に見えてくるのが演出の妙ということなのでしょう。音楽は生演奏で要所要所で効果的な音楽を響かせていました。舞台装置は前面に竹の壁が作ってあって、イングランドやアイルランドではなくて、アフリカかアジアのどこかの場所設定のような雰囲気がでていました。本当のロウソクだけで照明効果を上げていたのも特徴的です(日本ではできないかもしれません)。

Wanamaker Playhouseはとても小さな劇場で、その割には人数は割と沢山入れるようですが、舞台と観客席がとても近いのが印象的です。

リチャード3世を2時間半見てて、王という種族ははかないものだと思いました。平家物語にも通ずるものがあります。トップの座にいるものはその時には多くの人がちやほやするのでいい気になりますが、いずれその座を追われることになります。これは王に限らずトップの座に君臨するものの定めと言ってもいいかもしれません。その座を滑り落ちたリチャード2世に人間的な側面が多く見られるのが面白いところです(王の座にいるときには王という立場にその人の人間性がのっとられているかのようです)。王と違って普通、殺されるところまではいきませんが、NISSANのゴーンさんをみているとリチャード3世と似たような運命をたどっているともいえるかもしれません。

1616年にこの世を去ったシェークスピアですが、死後400年を経てもその言葉や筋書きにハッとさせられるのは、音楽のベートーベンと同じ偉大さがあるのでしょう。

PS. 演劇には教えられることが多い。Shakespeareが “All the world is a stage” というように私達は自分の人生を演じているだけなのかもしれないと思える。映画 “About time” でも示唆されているように「2度目の経験だと思って何事にも当たると落ち着いて対処できる」と思います。人生は舞台と実は同じ事を言っていることに気づきました。何事も役者が演じているだけのことかもしれません。それが成功しようとしまいと、関係ないのです。

★今回の教訓:同志社女子大学英語英文学科の教員としてはいずれいかなくては・・・と思っていた聖地のひとつグローブ座。案内してくれたEさんも役者なのでしょう、セリフ、いや説明の言葉がハッキリと聞き取りやすいだけでなく、顔の表情も自然に作っておられた。グローブ座はインパクトがある。

(2019.3.19)

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オックスフォード通信(356/09)i-Seminar 卒業式・学位授与式

本日は若ゼミ18期生の卒業式です

本日、ご卒業の17名の皆さん、ならびに英語英文学科を卒業されるすべての学生の皆さんに心よりお祝いを申し述べます。

同志社女子大学のご卒業おめでとうございます!

ゼミのメンバーには シンプルですが、“Congratulations!” と “Well done!” という言葉しか思い浮かびません。18年間の割と長いゼミの歴史の中で私が不在というある意味では最も危機的な状況でしたが、最も成功したゼミのひとつになりました。

先日、オックスフォード大のK先生とパブでビールを飲みながら、先生にとってはパラドックスが研究の大きな鍵を握っているというお話を伺いました。パラドックスは社会学だけでなく教育の世界にも当てはまりそうです。

まさに「教師がいないことが一番いい効果を産んだ」というパラドックスが当てはまる一年だったのかもしれません。私がいない分、責任感と当事者意識をそれぞれのゼミメンバーが持つなかで、互いに協力・サポートをしながら、卒論提出という栄光のゴールを勝ち取ったのだと思います。従来の私がいて卒論を完成した場合と比較して格段にその達成感は高いものになったと思います。自己効力感だけでなく、ゼミというグループに対する集団効力感も高くなったのでしょう。

毎年思うことですが、特に今年の18期生を見ていて「若者の可能性は素晴らしい」と思います。私の好きな映画『同胞(はらから)』(山田洋次監督)の最後に演劇を招聘した村の青年部のメンバーに河野さん(倍賞千恵子)が「若者の可能性ってすごいのね。この仕事をしていていつもそう思うけど、今回特に実感したわ・・・」とつぶやくシーンがあります。まさに同じ気持ちです。

そしてこの映画で河野さんが青年部のみんなを突き放すなかで、それぞれが成長していったことを思い出します。若者は突き放してこそ成長するのかもしれません。ほったらかしでもいけませんが、過保護も成長を妨げるのかもしれません。若木は嵐に育つ、という例えもあります。困難を乗り越えたところに大きな成長が待っているのだと思います。それはこれからの人生においても同じであると思います。

18期生は教師としての集団指導のありかたについても輝かしい示唆を私に与えてくれました。教師のサガではありますが、そのように大きく成長したゼミメンバーが卒業してゆくことは喜ばしく、誇らしいことではありますが、一方で一抹の寂しさも募ります。

この若ゼミ18期生を2年間担当させて頂いたことを誇りに思います。

すばらしい学生諸姉に出会うことができました。

すばらしい2年間を一緒にすごすことができて幸せに思います。2年間のすべてのプロジェクトに意味があったと思っています。満足感で一杯です。

18期生、ひとりひとりを誇りに思っています。

「旅の終わりは新しい旅のはじまり」でもあります。涙をこらえ、笑顔で17名のゼミメンバーを同志社女子大学から送り出したいと思います。

最後になりましたが、この2年間、若ゼミ18期生をサポートしてくださった皆様に感謝申し上げます。若ゼミの卒業生のみなさん、ありがとうございました。大川写真店様にはいつも綺麗な写真を瞬時に焼き増しして頂いております。本年もありがとうございました。若ゼミ18期生の授業をこの1年日本で担当してくださったS. Kathleen Kitao教授、TAとして1年間、親身になってゼミのアシストをしてくださった加藤澪さん、ありがとうございました。そしていつも深い理解と温かいサポートしてくださったゼミメンバーのご家族の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

そして、これからも、いつも、

Never miss an opportunity to be fabulous!

PS. 卒業記念パーティーの後半、i-SeminarらしくLINEビデオをつないでくれました。リアルタイムでお祝いをいうことができて良かったです。This is Seminar 18 signing off!

★今回の教訓:「若ゼミの2年間を終えて」というエッセイ(非公開)を17編読ませて頂いた(2月末提出)。どれも力作で涙なしには読めなかった。世界一のゼミだと思う。

(2019.3.18)

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オックスフォード通信(355/10)第九

第九というと年末のイメージがありますがそれは日本だけのようです

Royal Festival Hallで開催されたロンドン・フィルハーモニーの演奏会に出かけてきました。ロンドン・フィルハーモニーはロンドン三大オーケストラといわれています。

この一年、いろいろなことがありましたが、いわばイギリス在住の締めくくりの年末のような気持ちでこのコンサートを聴いておりました。前半のメンデルスゾーンやマックス・ブルックのバイオリン協奏曲も美しい演奏でした。特にブルックはノルウェー生まれのSonoko Weldeさんが素晴らしい独奏を披露してくれました。満席の聴衆の心をつかむ堂々とした演奏に何か勇気づけられるものを感じました。

そしてベートーベン。何度この第九を聞いたことか。その一回一回が思い出されるようでした。どの楽章も素晴らしいですが、弦と弦が重なりあるフレーズにはこころを動かされます。およそ200年前に作曲されても色あせることなく人々の心をつかむのはその音楽に美と真実が含まれているからだと思います。

と、同時にネットでもCDでもTVでも体験できる音楽になぜわざわざ足を運ぶのか、についても想いをめぐらせていました。それはおそらく、生の迫力に勝るものは無いということだと思います。生であるだけでどうなるか分からない。例えば誰かが静まりかえった場面で大きな音をたてるとその音楽が台無しになります。そのような脆弱性を抱えた生であるだけに、その場にいる全ての人がそのコンサートが成功するように協力をする必要に駆られる。にしても、その後音楽がどういう展開になるか「誰にも」分かっていないところにワクワクするのとハラハラするのが交錯して音楽に集中するのだと思います。その結末がいい形でおわれば拍手喝采となるわけです。

まさにコンサートとは誰かの一生を2時間くらいで見ているような、そのような気持ちにさせるものかもしれません。これはコンサートだけでなく一回一回の授業にも当てはまるものかもしれません。

57年の生涯でどれひとつハズレがない交響曲を9つ作曲したベートーベン。彼の音楽から学ぶことはまだまだありそうです。

★今回の教訓:生の迫力は生でしか伝わらない

PS. 隣に座っていた老夫婦。ご主人はオックスフォードで博士号を取得されたと行っておられた(1957年!)。奥様は南青山に10年住んでおられたと。互いに離婚歴のある二人は日本で出会われたそうだ。日本はとても美しい国だと絶賛しておられた。立ち上がるのが大変な状況(ご主人)でもコンサートに出かけてくることに感銘を受けた。

(2019.3.17)

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オックスフォード通信(354/11)バベル展とイギリスのパスポート

オックスフォード大学ウェストンライブラリーでバベル展が開催されています

昨年の夏にウイーンでバベルの絵画をみる機会がありましたが、オックスフォードでたまたまバベルについての展覧会があるなど縁を感じます。

バベルとは天に届くような塔を作ろうとしたがそれに怒った神が皆が協力できないようにするために人々が話す言葉を異なる言語に分け隔てるようにしたといわれた塔です。この展示会もバベルに象徴されるように、多言語と相互の翻訳の世界を描いています。

展示会ではバベルの塔の挿絵や例えばイソップ物語がどのような言語からどの言語に翻訳されてきたかなどが分かりやすく展示されていました。中にはピーターラビットもイソップのひとつとして置いてありました。

特におもしろかったのは、SuperDry。こればビールではなくて(ビールから触発されたといわれています)衣料品のブランドです。わざとぎこちなく直訳して「極度乾燥しなさい」と日本語が沿えてあります。意訳ではなくて直訳してあるところに興味を惹かれるところです。

もう一つはイギリスのパスポート。1988年までのものにはBritish PassortとBritishという言葉が全面に大きく書いてあります。一方それ以降のものにはEuropean Unionという文字が。説明書きにもありましたがBrexit後、このパスポートの表記の行方も気になるところです。種類は異なるかもしれませんが、日本の新元号によって運転免許証の表記が変更になることと何か共通するものを感じました。

ことばによって何かのアイディアやアイデンティティーが伝わってきます。翻訳によってその部分が伝わるかどうかは微妙な所です。

バベルー言葉ー翻訳ーアイデンティティー、この線上にあるものは人間の根幹に関わる事項なのかもしれません。

★今回の教訓:もし全世界が同じ言葉を使っていたらどのような世界になっていただろう。ひょっとしたら宗教も同一になっていたかもしれない。

(2019.3.16)

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